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もう2度とない不思議な体験
ワンダーミュージアムのヂャッキーです。
ここで働くことになって十数年~経ちました。今でも思い出す出来事があります。
それはそれは十数年前のお話、ワンダーミュージアムがはじまった頃の展示物「凸凹かべ」や「うごくつみき」などがあった頃のお話です。
フロアでは子どもたちのキラキラした目と楽しそうな声でいつもあふれていていました。
ワクワクがいたるところにちりばめられた遊び心のある空間で、展示物や人までも、そこを包む全部が共鳴し夢みたいな世界観が展開されていました。
フロアが少し落ち着き誰もいなくなったところで、展示物「およぐことば」をチェックしていた、その時です。
しゃがんだ体勢で棚の下にあるパソコン部分を見ていました。
そこで異変が起こったのです。
今まで誰も近くに居なかったはずなのに、おしりを誰かに触られているような…、うっすら温かいモジョモジョした気がしたのです。
「ありえないことだ… ぜったいに無い… きっと気のせいだ…」と自分に言い聞かせ、
ん?でもぜったい変!!と思った瞬間、バッと後ろを振り返ったら、3~4歳の子どもが私のおしりに噛みついていたのです(もちろんズボンの上からです)。
びっくりしました。
触られてると思いきや、想像もしない子どもの顔が見えているのですから。「えっえっえ、何してるの?汚いよ」何故かおしりから離れてくれない様子で、私も何事かとパニックになっているとき、お父さんが大きな声で「だめだよ!この人を噛んでも変身しないよ!人間だからー!!」と言って駆け寄ってきたのです。
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何のことやら、未だにこの言葉の意味を知れてないのですが、当時、おしりかじりむしが流行っていたようで、お父さんは「おしりかじりむしと勘違いして噛んでしまったようです、すみませんでした!!」と言って足早に帰られていきました。
不思議なことなのですが、普通に生活していてこんなこと起こりますでしょうか?
私自身、ワンダーミュージアムの展示物や空間、そこにいる人たち、全てが絡み合ってできたワンダーな世界観が大好きです。
そんな夢みたいな場所だからこそ、こんなワンダーなことが起こるのかな?と思い、おしりを噛んだ子どもの気持ちがわかる気がしました。
2度とない体験。
私にとっては宝物みたいな出来事だったのですが、この不思議な体験をおすそ分け致します。
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※このブログは、2022年2月に沖縄こどもの国ゆんたくコミュニティにて掲載されたものを再掲しています。