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新しい働き方実験(第2期)日本HP指定企画_運営レポートVol.2
「学校教育をアップデートせよ!」昨今の日本でよく耳にする言葉かもしれません。それと同じくらい「ずっと学校にいる先生は社会の変化に気がつけていないのでは!?」「学校の先生は忙しくて辛い!」など、先生を主語とした、働き方への疑問にも近い声を多く耳にします。
そんな課題を払拭するアプローチとして、日本HP指定企画として立ち上がった実験プロジェクトが『ガリベンジャーXプロジェクト〜先生がクリエイティブを学ぶと、生徒の可能性は広がるのか?』です。
今回の記事は、この実験に参加中の先生と行った、夏合宿の内容をまとめたものです。
読もうかどうか悩んだ方は、動画クリエイターで講師の匂坂さんが作成してくださった、夏合宿のダイジェスト動画をご覧ください👇(きっと最後まで読みたくなります)
先生のクリエイティブ夏合宿@掛川 が無事に終了!
— ハマ@半農半フリーランス (@hamalandspace) August 24, 2022
動画撮影を学び、後期講座の進め方をみんなで話し合いました。
本当に生徒のこと、教育のことを真剣に考えている先生ばかりで、後半戦が楽しみです!🔥
撮影: @HidekiSagisaka #日本HP #Adobe#私の働き方実験#新しい働き方LAB#ガリベンジャーX pic.twitter.com/9ABw2b0p3A
ガリベンジャーX 夏合宿の目的
今回の合宿は、以下も二つのテーマをもって開催。
先生自身が動画を学ぶ!撮影講座
9月〜12月で開催予定の後期講座の作戦会議
今日の合宿を迎えるまでに、先生方とは動画編集講座を通じて、オンライン上で交流を重ねてきましたが、開催から約3ヶ月目にして、初めてのオフラインでの対面となりました。
合宿内では決めなければいけないことも多くありましたが、それよりも先生方との交流を最重要テーマとして、運営チームは合宿に挑みました。
本プロジェクトに参加中の先生たち
◉ 掛川西高校:吉川先生
◉ 掛川工業高校:富永先生
◉ 日本大学三島高校:加藤先生
◉ 富岳館高校:鈴木先生
◉ 大府高校:野々山先生
生徒を想う先生の鋭い意見と、ブレてはいけない実験軸の話。
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ガリベンジャーXの実験企画の大枠は以下の通りです。
● 前期講座(6月〜8月):先生が動画編集を学ぶ
● 後期講座(9月〜11月):先生が生徒に動画を教える →生徒+先生(+フリーランス)で動画を作る
この企画で達成したいミッションは大きく分けて二つ。
1. 学校DXの成功*
・子供たちの可能性を広げる
・ ギガスクール構想で配布されたデバイスが活用される
*本企画の参考になった調査資料(Adobe)
2. プロモーションの成功
・今回の事例が社会に認知されることで、教育現場で先生方の意識やアプローチが変わり、ガリベンジャーX*になりたい人が増える。
*ここでは、学校教育のアップデートに対して、具体的なアクションをとる先生をガリベンジャーXと定義しています。
企画当初は、前期で学んだことを後期で先生が直接教えることを想定ていました。しかし、夏合宿前に開催したいオンライン座談会で、先生からは現場ならではの、鋭い意見をもらうことになりました
「子供たちの可能性を広げるというのは具体性にかける」
「後期講座で生徒に自主性を求めても、大人がテーマを設定してしまうと、受け身になってしまよ」
「私たち教員が動画を学んだことで、生徒に提供できる学びは増えたが、動画を教えるのはプロでいいではないのか?」
どの意見も鋭く、現場を知り得ない我々運営チームにとっては、どれも貴重な意見となりました。そこから議論を重ね、夏合宿当日、フィードバックをもとに、先生方とリアルで対面し、具体的なプログラム内容を協議することに。
リアルの先生方は、オンラインよりも熱く、愉快で愛のある人たちだった
先生方からのフィードバックは、貴重でありながらも、予定していた進め方を修正する必要があったため、少し運営チームからすると耳の痛い話でもありました。
と同時に、先生方の意見は的を得ていたので、頂いた意見を可能な限り反映させたいと思いつつも、限られたリソースや、長期的な視点から見たときに、先生の意見を全て取り入れることは難しいとも感じていました。
しかしながら、そういった意見の一つ一つは、生徒を思う気持ちからくるもので、一つづつ丁寧に、表現の誤解を解きながら議論を重ねていくことで、より後期講座の解像度が上がり、互いにワクワクできる状態までもっていくことができました。
先生が生徒に教えるではなく、一緒に作る。
先生方が抱いていた不安を解くことができた、言葉の一つです。
後期プログラムでは、先生は指導者でありながらもプロジェクトマネージャーとして、生徒と対峙し、生徒の学びに必要なリソースをフリーランスと協力をして提供していく。
役割を再度、整理することで、講座に必要な内容が固まってきました。
最終ゴールは、動画制作を通じて、生徒自身が自己肯定感をもち、ICTを活用した学びを得ること。きっと、それが生徒の可能性を広げると言うこと。今回のプロジェクトでは、それを学校DXとして定義させて頂きました。
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最後に
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議論終了後に、先生方とお酒を交えながらお話をさせて頂きましたが、先生という職業を通じて、生徒を想いながら人生を真っ当うしているカッコいい大人だなと、強く実感しました。(先生方のファンになっちゃいましたw)
お酒での席の話は、その場だけのものにしておきますが、僕が印象に残った先生方との会話を書き記しおきます。
僕「正直、なんでこんな大変なことをやってるんですか?一般社会であれば、対価として支払われるべきもが支払われてなかったり、自腹を切りながら、生徒をサポートしたり。先生をやるにしても、なんでそこまで…?」
先生「だって、生徒は可愛いし、俺らみたいに、若い先生方も、学校教育を良いものにしたいと思っている。今も必死に、どうにかしようと頑張ってる連中がたくさんいる。だからこそ、少しでも変われるなら、生徒のためになるなら、頑張りたいと思う。本当それだけ。大変だけどね。」
そんな最高の先生たちが、挑戦している『ガリベンジャーXプロジェクト〜先生がクリエイティブを学ぶと、生徒の可能性は広がるのか?』
いよいよ9月からは「先生×生徒×フリーランスの動画制作プロジェクト」がスタートします!ぜひ、これからもご注目ください。
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