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「守りの時代」だからこそ攻めの姿勢が重要

こちらの投稿で、物価高が続く中で、賃金が上がらない現状。

企業は、長い間続けてきた人件費削減などコストカット(守り)では、
持続可能な賃上げの「定着」はできない。

政府からの要請や競合他社がするからという「後ろ向きな」姿勢ではなく、
生産性を向上させ持続的に賃上げを「定着」させる攻めの姿勢へ経営者もマインドセット(考え方)を変える重要性がある。

『生産性向上による賃上げでないと、賃上げの「定着」は持続しない。守りから攻めへ、経営者のマインドセット(考え方)を変える重要性』

個人も、物価高がどう変化するかわからない中、企業の賃上げをただ見ているのではなく、今までの守り(節約や節制)から攻め(収入を上げる)へマインドセット(考え方)を変えることが重要。

とお話しました。

今回、国づくり・国や社会の政策による「攻めの時代」から「守りの時代」
へ大きな転換の中で、今「守りの時代」の中で、攻めのマインドセット(考え方や姿勢)の重要性についてこちらの記事を参考に書いていきます。

2012年と古い記事ですが、時代の変化を知る意味では、
2010年代がどうだったか知る気づきにもなります。

「攻めの時代」から「守りの時代」へ大きな方向転換

この記事では、攻めの時代と守りの時代とともに、質・量の関係について書いています。

戦後復興から長く続いた攻めの時代から、バブル崩壊による守りの時代へ大きな転換の中で、個人がどういうマインドセット(考え方・姿勢)を取っているかに焦点を当てているので、質・量の関係には触れません。

戦後復興から「攻めの時代」へ

【攻めの時代】
●1950年代「便利で、住みやすい国づくり」戦後の混乱から立ち直り治水などインフラ基盤整備

●1960年代「活発で発展的な経済活動が可能な国づくり」高度経済成長を支える産業基盤整備

●1970年代「生活にゆとりと豊かさを感じられる国づくり」生活基盤の整備

●1980年代「多様な生活や経済活動に対応できる国づくり」多様化・高度化するニーズに対応

バブル崩壊し「守りの時代」へ大転換

【守りの時代】
●1990年代「環境に優しく持続可能な国造り」バブル崩壊、不良債権処理

●2000年代「高齢者が安心して暮らせる国づくり」地方創生

●2010年代 アベノミクス 経済再興・新自由主義

●2020年代 

個人の心理傾向の変化

「攻めの時代」から「守りの時代」への大転換で、個人のマインドセットにも関連する、個人の心理傾向の変化が大きく変わります。

攻めの時代の心理

・競争が魅力的
・じっとしているのは損
・外に出て競争したほうがより多くのものを得られ
・攻めたほうが得な時代
・人々は競争に勝つために向上心を持つ
・自分たちの手足を縛るものを嫌い自由を主張

守りの時代の心理

・競争すれば失うものが大きい
・何もしないほうがリスクは小さい
・競争より安心を求める
・成長することより現状を肯定してくれる優しさを必要とする
・自分たちは保護されるべきだと主張
・何もせずにふたたび時代が変わるのを待っていたほうが賢い?

社会のリソースの視点から守りの時代に守りの姿勢でいる危険性

この記事では、「守りの時代」は、何もせずにふたたび時代が変わるのを待っていたほうが賢いのかという問いに対し、
社会のリソース・余力の視点から守りの時代に守りの姿勢でいることが危険と述べています。

攻めの時代は、社会が攻めを促す一方で、潮流に乗れない人たちのために保護的なシステムがいろいろと構築されていきました。守りの時代に入ったいまは、保護的なシステムに人々が殺到しています。ところが社会のリソースには限りがあり、いずれは弾かれる人たちも出てきます。

なぜ、守りの時代に守りの姿勢でいることが危険なのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

例えば、社会保障の国民保険で言えば、社会リソースに余裕があった時代は、国民保険料未納者にも保険適用していましたが、社会リソースが厳しくなりだし、だんだんと未納者はさかのぼって徴収されるようになりました。

今後、超高齢化に向け、医療費など社会保障費は益々リソースが厳しくなっていきます。

保護的な環境下にいると、本来は自立や成長できる人まで、自立心や向上心を忘れてしまいます

なぜ、守りの時代に守りの姿勢でいることが危険なのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

「攻めの時代」は、落伍者を出さない護送船団方式や、終身雇用や年功制により会社組織従属型のカイシャ員がどんどん生まれていました。
いい会社にはいれば一生安泰というようなマインドが形成されました。

いま大切なのは、守りの時代においても攻めの姿勢を忘れないことです。
本当に保護が必要な人はともかく、そうでない人は過保護にならないように、自ら厳しい環境に飛び込んでいく必要があります。

なぜ、守りの時代に守りの姿勢でいることが危険なのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

あえて厳しい環境に飛び込む必要はないと思いますが、物価高が続き賃金が伸び悩んでいる「厳しい環境」が起きている今、「守りの時代」に社会が何とかすべき、保護されるべきという気持ちだけでは危険です。

「守りの時代」だからこそ攻めの姿勢は必要だと感じます。

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