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「世界カメ の日」に国の天然記念物であり沖縄の固有種、リュウキュウヤマガメについて知ろう

5月23日は「世界カメ の日」です!

カメは地球上で最も絶滅の危機に瀕している動物グループです。

オックスフォード大学

私たちが保護活動に取り組むリュウキュウヤマガメも絶滅危惧種と考えられています。

今回は改めてリュウキュウヤマガメと当団体の活動についてご紹介します。


リュウキュウヤマガメ

沖縄諸島の固有種で唯一の在来種であり、ワシントン条約附属書Ⅱ類、レッドリスト絶滅危惧種IB類、国指定天然記念物です。沖縄の北部、久米島、渡嘉敷島が生息地です。
大きさはスマートフォンくらいの大きさと重さになりますが、そう考えてもらうと小さい亀だということがわかると思います。赤い皮膚が特徴的で、甲羅は赤茶色のものや苔で覆われて黒っぽい色のものもいます。ヤマガメというだけあって登ることが上手です。木や崖を登る姿が目撃されています。

リュウキュウヤマガメが直面する問題


沖縄県には、野生のリュウキュウヤマガメの個体群に対する継続的な保護計画はありません。
リュウキュウヤマガメは目撃数が減少しているためその数が減っていると考えられています。減少の理由は、①生息地の減少、②カラスなどの他の動物からの捕食、③密猟と考えられています。

問題を解決するためにOKCが提示している解決策


主に沖縄本島でのカメの有効個体数やサイズを調査します。
カメの健康な野生個体群を維持する方法を開発します。
地元の人々や県外からの訪問者、海外の民間保護団体に、ソーシャル メディアで情報を広め、沖縄固有の淡水カメについて認知を広めます。

調査について


沖縄北部にて個体の計測と個体の標識を行っています。リュウキュウヤマガメを捕獲し、その場で捕獲場所・環境の状況や個体の測定などを行います。
この調査は当団体理事の一人である大谷氏等によって20年に渡り行なわれています。この調査は、カメの個体数を理解するのに役立つだけでなく、生息地環境の状況を把握することにも役立ちます。まだ研究結果は公になっていませんが、今後公になりましたら公開できる内容をわかりやすくまとめて発信していこうと思います。

国際的な支持


沖縄カメセンターの活動は下記のような方々によって国際的に支持されています。


Craig Stanford教授
(南カリフォルニア大学生物科学教授、
国際自然保護連合(IUCN)カメ・淡水ガメ専門グループ議長)


Job Stumpel博士 (オランダ・WILDLANDS Adventure Zoo Emmen 獣医)


Simon Rouot(米国カリフォルニア州・Turtle Conservancy アソシエイトディレクター)


リュウキュウヤマガメや私たちの活動についてもっと知りたい方は、ウェブサイトやソーシャルメディアをチェックしてみてください。