そうだ名護博物館行こう
ニューアル&グランドオープンした名護博物館
2023年にリニューアル&移転オープンした名護博物館がだいぶ気になっていたのですが、ようやく行けたのでどんなものか勝手にリポートします。
名護博物館は「名護・やんばるのくらしと自然」を基本テーマにした資料や模型などが展示されていて、沖縄北部では最大級の博物館になるそう。
「やんばる」は沖縄北部を指す
「やんばる=山原」という言葉は山や原っぱが多く残る沖縄県北部を指す地名として有名です。そう、北部ということは伊是名島もやんばるに含まれるようです。
ということで伊是名村民は
やんばる割で入れます
国頭村・大宜味村・東村・今帰仁村・本部町・伊江村・宜野座村・金武町・恩納村・伊是名村・伊平屋村に在住の方は、大人440円の観覧料が330円に。高校生と小・中学生も割引が適用されます。やったー。
1階の入ってすぐ左にある部屋は企画展用の部屋。この日は無料展示の「見えてきた!名護・やんばるの土より成るグスク」展をやっていました。
パネル展示やグスク(城)から出土した壺の写真パズルなどがあり、子どもが何度もパズルをやると言ったため、なかなかチケット購入までたどり着けず、他の展示を見る時間が押してしまいました。チケットは1階奥の券売機で販売しています。
1階のエントランスと屋外展示は無料エリアになっていて、名護・やんばるの歴史年表や資料、刊行物が見られたり、名護で作られているもの(オリオンビール工場の商品など)が展示されていて、名護の基本はここで押さえられます。
2階にある常設展(有料)は「海」・「山」・「まち・ムラ」と大きく3つに分けて展示されていて、やんばるに住む生き物や昔の暮らしを知ることができます。
「海」コーナーでは、名護湾でピトゥ漁が行われていた頃の漁具や写真を展示。「ピトゥ」とはクジラやその種類を総称して言うそう。
現在は禁止されているヒートゥ漁(イルカ漁)の様子を納めた写真が展示されているのですが、砂浜に人がごった返してちょっとしたフェスみたいになっていて面白いので、ぜひ足を運んで見て欲しいと思います。まさに祭りのような風景は、当時の名護の人にとってなくてはならないものだったんだろうなと感じました。
ほかの魚や漁法についての展示もたくさんあったはずなのですが、クジラの圧が凄すぎてクジラで頭がいっぱいになったので、次回はクジラ以外の展示をちゃんと見てみようと思います。
展示物がどれも間近で見られます
展示物はガラスで隔てているものがほとんど無く、実際に触っていいものもいくつかありました。昔のトイレ「フール」に座れたり(※座ってみるだけ)、クジラのヒゲに触れたりと、展示物との距離が近い展示方法は、人との距離が近い田舎で過ごすような、名護ならではの温かさを感じます。
「人の一生と儀礼」コーナーでは、生まれて7日目に行う命名の儀式「ナージキ」に使用する道具から、亡くなって骨を入れる厨子甕(ずしがめ/方言でジーシガーミ)までを順番に並べてあり、沖縄人の生まれてから亡くなるまでをパネルで分かりやすく説明しています。
展示物についての説明はまとめて壁に書かれているため、説明を読んだあと展示物ひとつひとつをじっくり見ながら進めるところもおすすめポイントのひとつ。
中庭にある古民家もおすすめ
本館を出て外に出ると、中庭には昔の裕福な家を再現した古民家が。こちらは実際に中に入っても良いどころか、なんなら遊べるようにとテーブルにカードゲームが置いてありました。この無言のウェルカム感がハートをわしづかみ。ゆっくりできるときは絶対遊びたい!
古民家の先には急勾配の階段を上り「ワークショップ棟」がありました。あいにくこの日はイベントが何もなかったのですが、屋上に上がれるようになっていて、近くの山が見渡せます。
有料で設備使用も可能
博物館内にはギャラリースペースや体験学習室といった部屋があり、中庭・古民家・ワークショップ棟のピロティなども、1時間から有料で利用可能だそう。古民家で体験学習なんて楽しそうです。
手続きには時間がかかるので2週間前までに予約が必要との事なので、予約はお早めに。
名護とやんばるのくらしが
楽しく学べる
まだまだ魅力的が盛りだくさんの名護博物館。何度も通って見つかる発見もあるので、1度と言わず何度でも行って楽しみたいと思います。
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