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季節別おきなわ【秋編】

 沖縄本島生まれ・沖縄育ち・地元情報誌や観光地で就業経験アリの筆者がおすすめする沖縄、秋編(9〜11月)。
 秋の沖縄って何が楽しいの?やっぱり過ごしやすい?イベントや気候、その他の注意点などをまとめて解説します。

・イベント

【9月】糸満大綱引/中秋の宴(首里城)/プロバスケットBリーグ開始

【10月】普天間フライトラインフェア(宜野湾)/沖縄全島エイサーまつり/那覇大綱挽/パーントゥ(宮古島)/沖縄の産業まつり

【11月】首里城祭(首里城復興祭)/沖縄国際カーニバル/イルミネーション(各所)

これだけは言える。沖縄は「秋」だ。
 ジリジリの太陽光もほんの少しだけ威力を弱めて、夕暮れは涼しくなり、虫も減り始め、各地イベントが目白押しの秋。

 9月・10月は「沖縄三大綱引き」のうちの2つ、糸満大綱引と那覇大綱挽が開催。夏に開催されていた「キャンプフォスターフェスティバル」が海軍のお祭りだったのに対し、もう一つの米軍基地内フェス「普天間フライトラインフェア」は空軍となるため、実際に使われている輸送機やヘリなどに入ったり、戦闘機の見学ができるのが特徴です。
※ほかの大綱引き、フェスティバルは「夏編」をチェック

 沖縄のソウルダンスとも言えるエイサーは8月のお盆が最盛期ですが、10月の「沖縄全島エイサーまつり」にはエイサーを踊る青年会が一堂に会する一大イベント。隣の会場では毎年同時に「オリオンビアフェスト」も開催されていて、ビールを買いに会場を往復するというのが定番。ほかにも首里城の「中秋の宴」や「首里城祭(現在は首里城復興祭)」など、沖縄を満喫できるお祭りが目白押し。

 また11月からはイルミネーションが各地で始まり、秋から冬にかけては夜に煌めく光の風景が楽しめます。

夏に満開になる蓮の花を光で再現した「東南植物楽園」のイルミネーション。

・気候

 9月はまだまだ暑いのでマリンアクティビティも余裕で楽しめますが、引き続き台風のシーズン中でもあります。沖縄では昔から9月以降の台風は強いが定説でもあるので、事前にしっかり対策をしつつ、8月は「まぁこのくらいよね…」と思うことが多くても、9月以降に大きい台風が当たるとなると県民も身構えます。

【ちなみに話】
 気象庁によると、台風が上陸したと定義するのは北海道・本州・四国・九州の海岸線に達したときらしく、それ以外となる沖縄は台風が通過したという事になるそうです。つまり気象庁のデータ上では、日本国内で台風が最も上陸する都道府県の1位は鹿児島県とのこと。(なにそれ納得いかない。)

これでもノーカウント。

 10月も最高気温と最低気温が27℃/22℃とまだまだ暑い日が続きます。涼しくなって外に出る時間も長くなるので、防虫対策も念入りに。

 11月になると24℃/19℃と大分過ごしやすくなってきます。台風もほとんどないため旅程が組みやすくなる上、シーズンオフに入り旅費も安くなり、イベントの多さ・気候も過ごしやすいので秋の沖縄はとてもオススメ。

・注意情報

曇りの日でも日焼け対策は必須
 世界保健機関(WHO)が推奨しているUVインデックス(人体に影響する度合いをわかりやすくした指標)を元にした情報によると、沖縄の紫外線量は北海道に比べて2倍「非常に強い」となっています。日差しが柔らかかったり、曇りの日であってもしっかり紫外線対策をしましょう。

プロバスケットボールのBリーグ開始
 プロバスケットボールは9月〜10月頃にリーグ戦が開始。沖縄のプロチーム「琉球キングス」のホームタウンである沖縄市の「沖縄アリーナ」周辺は、試合日になると大勢の観客で賑わいます。近隣の大型施設や駐車場からはシャトルバスを運行するなど、施設も道路も混雑するので、キングスの試合日に近くを通る場合は注意しましょう。

・交通安全情報

 出勤時間(7時〜9時)・退勤時間(17時〜19時)は道路が混雑します。とくに主要道路の58号線・329号線・330号線・331号線は事故も多く、主要道路でひとたび事故が起こると大渋滞が発生し、渋滞を回避するために横道に逸れた車で近場の道も渋滞が発生します。

・持っておくと便利

断熱レジャーシート
 出先で座る場所を確保するのにとても便利。断熱のレジャーシートは熱くなりにくいのでなお良しです。祭りでの座る場所の確保や、子連れ旅行で公園に行く場合にも、沖縄の原っぱ率が高い公園ではベンチ代わりに大活躍間違いなし。

虫除けグッズ
 蚊が活動しない時期は無いというくらい一年中蚊がいます。刺されます。海にもいます。夕方〜夜は特に活発なので、快適な夕涼みをするためにも虫除けスプレーなどの対策を。

OTOPa!(オトパ!)※電子アプリ
 沖縄本島内の路線バス、モノレール(1日)が乗り放題になる周遊パス。(海外・県外観光客向け)チケットは全部で4種類あります。
・沖縄路線バス周遊パス
1日券・3日券
・沖縄路線バス周遊パスゆいレールプラス
1日券・3日券※ゆいレールは1日周遊
(紙券もバスターミナルほか特定の場所で購入可能)
 お酒を飲んだり市内移動が多い場合は、こちらのアプリが断然お得なので、ぜひご活用ください。
 さらにこのアプリでは県内観光施設の入場割引券も購入できるようになっているのでとてもお得。

OTOPaをかしこく利用しよう。

まとめ

 県民の間では「沖縄の春と秋は一瞬」「沖縄は夏と冬しかない」などとよく言われますが、このわずかな秋に毎年歓喜しています。夏の名残でまだ青々とした海を楽しみつつ、少し暖かい沖縄の秋を体験してください。

↓冬編はコチラ

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