まじめなとんでも医療史
読んで、衝撃を受けた本をご紹介します😳💦
『世にも危険な医療の世界史』
リディア・ケイン、ネイト・ピーダーセン著
日本では2019年に翻訳本が出版されました。
昔のヨーロッパやアメリカでおこなわれた、とんでもない医療について書かれておりますが、当時まじめにおこなわれた医療でした(オソロシイ…😱)。
著者はアメリカの女性医師であるリディア・ケインさんと、同じくアメリカの公立図書館などで司書をされていたネイト・ピーダーセンさん。
専門家がまじめに文献をあつめて書いた本なので、信頼性が高いと思われます(ナオサラ、オソロシイ…😱)。
医療史に興味があるかたは、ぜひ読んでみてください😨。
当時の治療法について、一部ご紹介したいと思います🥶。
☆16世紀
梅毒に感染したら・・・
→水銀(毒)のお風呂やスパに入る😱
(*水銀は昔は大人気だったとか)
☆18世紀
水難事故で溺れた人には・・・
→お尻にタバコの煙を注入した😱(ナゼ?)
(*当時マウス・トゥ・マウスの人工呼吸は「下品」といわれたとか)
35歳のモーツァルトが病気になったとき・・・
→医師たちはモーツァルトを救おうとして2リットル瀉血(しゃけつ、血を抜くこと)をしたが、残念ながらモーツァルトは亡くなった😱
(とどめをさした?)
☆19世紀
アメリカで発明されたエナジードリンクのコカ・コーラには・・・
→当時コカイン(麻薬)が含まれていた😱
(*現在は含まれていないそうです😊)
☆20世紀
1930年代から1967年まで 精神疾患の治療として・・・
→ルコトミーやロボトミー(脳を少しえぐり取る)手術がおこなわれた😱
なんとロボトミーをやった医師は1949年にノーベル医学賞を受賞した😱
(*現在、手術は禁止されているそうです)
ほんの一部だけ、治療法を抜粋しましたが、いかがでしたか❓😭
そんなに昔の話ではなくて案外「最近マデ、オコナワレテイタ🥶」と思いませんか❓
でも当時の医療者は「一番良い治療法」だと考えたかもしれません。
なんとか病気を治したいという試行錯誤が、すばらしい治療法を生み出したという一面もあります。そこには一定の敬意を払いたいと思います。
しかし注意が必要だと思うのは、現在の医療者が「一番良い治療法」と考えていても、未来では「とんでもない医療」と言われるかもしれません😣。
記憶に新しいのは、日本でおこなわれた「とんでもない医療」である強制不妊手術ではないでしょうか😔。
旧優生保護法のもと1948年から1996年まで、遺伝性疾患や知的障がいや精神障がいがあるとされた(元気な人も含まれた)人々に対して、強制的に手術をおこない、子供が作れない身体にさせたと報道されています😖。人権を無視した、ひどすぎる話です😢。
2018年に始めて裁判がおこされて、ようやく問題が明るみに出ました。当時の医療者は良い治療と思い込んでいた?のかもしれません😱。
だから、これからさき、医療を受けるときは、ちょっと疑って「この治療がほんとうにいいのか」考えてから、医療を受けたほうがいいのかもしれません🤔。
もちろん現代の医療は、すばらしいものがほとんどだと思うので、自分が納得できたら受けていいと思います🤗。
人と人との温かい交流を信じて、世界が平和になるように活動を続けていきたいと思います。