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「木を見て森を見ず」では取材力は成長せず 新人ライター向けの取材講座「取材力を身につけよう」2コマめ

沖縄でも、新しい職能を身につけるべく、各地で勉強会や講座が増えています。古くから日本の武道で伝わる「守破離」、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける「守」。

そこから一歩抜け出すためには、自分なりの「破」を見いだすしかありません。

6月24日に開催された新人ライター向けの取材講座「取材力を身につけよう」2コマめでは、新人ライターから一歩抜け出すようなヒントがありました。

はじめに、みやねえさんから取材の現場で行う作業フローとして

①挨拶と名刺交換

②媒体の説明

③記事の方向性を説明

④取材の流れを相談する

⑤取材時間の確保

当たり前かもしれませんが、取材のためにお時間をもらうインタビュイー(取材相手)との気持ちよい対話を行うためには、それぞれのフローを理解することが重要です。

例えば、「取材時間の確保」なら、カフェが混みあう時間帯やオーナーの都合のよいタイミングを把握することも大事ですよね。

取材に伺うのはオープン前がよいのか、オープン直後がよいのか。または、混み合いやすいピーク(ランチ)を避けた午後15時ごろがいいのか、など取材時間の確保ひとつとっても人によっては考えはさまざま。しっかりと把握した上で行動することが大切といえます。

地方ならではの取材の仕方を覚えよう!

沖縄に限らず、地方ならではの取材の仕方はありますよね。「インターネットに掲載されている情報を信じすぎない」とみやねえさんは言います。

取材先の下調べの注意点として、臨機応変さだと思います。インターネット上では営業予定となっていても、いざ店舗へ行ってみるとお休みのことがありますよね。それは、オーナーによってはお休みを大事にする人もいるので。

だからこそ、店舗を下見したときに、直感的にそのまま取材をしたほうがいいのかなどを考える必要もあります。

新人ライター向けの取材講座「取材力を身につけよう」#みやねえ講座 第一回めでも伝えられたように、逆算する思考力がここで発揮されます。

取材相手の気持ちに寄り添いながら、逆算してどう取材を立ちふる舞えればよい、思考力が求められるのです。

「木を見て森を見ず」 新人ライターに送ることば

続いて、実践の取材を想定したワークショップを開催されました。受講生とみやねえさんが、インタビューする側とされる側に分かれて行います。

挨拶から媒体説明、本番の取材をイメージしながら、取材の流れを一通り終えて、受講生の癖を見抜き、アドバイスを送っていきます。

取材相手に見える「カタチ」で、メモを取ろう。取材相手に安心感があるので。
「“あなた”だから取材している」とイメージが膨らむように伝えようか。
緊張をほぐすように最初は雑談からはいってみようか。

ここで新人ライターから受講生たちが一人前へと成長するために、みやねえさんから「木を見すぎていない」とことわざが伝えらました。

記事を2本、3本と書きはじめていくと知識が増えていく。でも、基本的な型を忠実に守ろうとしすぎると思考停止になるので、初心的なミスが起きてしまうことも。

だから、ここに集まっている受講生には、「森」をみて取材して自分らしい方法を身につけてほしいと思います。

編集記

写真の撮り方や取材時に役立つテクニックなど、新人ライター向けの取材講座ではみやねえさんから伝えれました。

講座を終えたら受講生とともにランチへ行くなど、コミュニケーションを丁寧に行われている姿をみて、新人ライターへの教育と一人でも #みやねえ講座 から巣立っていくライターが生まれてほしいという覚悟を感じました。

主催:みやねえ

会場:おきなわダイアログ

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