支援事例「スタッフの定着率上げたい」
幹部候補を採用・育成
◆ 企業名 taion(タイオン)
◆ 業 種 製造・小売業
◆ 所在地 那覇市
◆ 資本金 個人事業主
◆ 創 業 2015年
◆ 従業員 非公表
【相談内容】
沖縄発のファッションブランドとして2店舗を運営している。今後も事業規模が拡大する中、スタッフが長く働きたいと思える職場を作りたいと考えている。何から手をつけたらよいか、相談に乗ってほしい
【回答】
taion(タイオン)は、代表で画家のリー・ヤスミツ氏が描く沖縄の花などの原画をテキスタイルで表現したファッションブランドだ。那覇市内に2店舗を構え、県外にも幅広いファンを持つ。
相談者の大坪奈央氏はマネージャーとして商品デザインを行うほか、製造管理、店舗運営、営業、会計管理まで経営全般を支える。業務内容が拡大しスタッフが増える一方、定着しづらい一面もあり、よりよい職場づくりを考えるようになり創業以来相談に通う当拠点を訪れた。
状況を伺うとスタッフは全員店舗勤務、パートタイムのシフト制である。急な欠員は大坪氏が対応するが、欠員が続くと既存スタッフの負担増だけでなく、大坪氏も本来の経営業務が滞るなど事業全体に大きく影響することが分かった。
事業規模の拡大に体制が追い付いていないとみて、提案したのは3点。(1)将来を見据えたビジョンを共有できる人材の採用と育成(2)役割分担と権限委譲(3)業務効率化による利益確保と雇用条件整備 ― である。
まず、幹部候補者を意識した採用方法を実施。ブランドコンセプトや将来像をウェブの採用欄でしっかりと伝えた結果、これに共感したスタッフを4人採用することができた。
また、スタッフの中から幹部候補者の育成を開始。本人の意向を尊重しつつ、店舗運営責任者として管理業務を任せられるよう業務を見直し役割分担を行い、権限移譲を進めている。スタッフの確保と役割分担により大坪氏が経営業務に専念できるようになった結果、営業効率が向上。県外ポップアップ出店の増加やこれに伴う売り上げ増につながった。
経営業務効率化と雇用条件整備も試行中だ。当拠点の税理士や社労士とともに、今後もチームで伴走支援していきたい。問い合わせはtaion、電話098(917)4331。
(県よろず支援拠点コーディネーター・山城あゆみ)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
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