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支援事例「新規事業で異業種へ参入を検討している」

令和 6 年 12 月 8 日 沖縄タイムス経済面掲載

今の事業の安定を優先

 ◆ 企業名 宮古島リラクゼーションサロンGRANDSEA(グランシー)
 ◆ 業 種 美容業
 ◆ 所在地 宮古島市上野宮国1524
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 2021年
 ◆ 従業員 1人

【相談】
 宮古島で中学生のころからの夢だった美容エステサロンを開業して3年になる。新たに異業種への参入を検討しており、その際の収支シミュレーションの方法を教えてほしい。
【回答】
 代表の志田愛美さんがエステの世界に興味を持ったのは中学生のころ。ハワイでセラピストとして活躍する邦人の姿に感銘を受け「身体や心の状態を読み取り、一人一人に寄り添う独自のスタイル」に憧れを抱いた。この経験がきっかけでエステの学校へ進学、20歳で東京・麻布十番のサロンに就職した。
 「私も誰かにとっての安らぎとなる存在、癒やしの場を提供したい」という信念は、初めて将来を考えた瞬間から現在まで変わらず持ち続けているという。
 結婚や妊娠といったライフイベントを経て新たなマッサージ技術も習得した。その後、ゆかりのある宮古島へ移住し、夢だったサロン「GRANDSEA」を2021年10月にオープンさせた。

GRANDSEAの志田愛美代表

 志田さんが宮古サテライトに相談に訪れたのは知人の紹介がきっかけ。当初、サロン周辺には飲食店が少なく、地域のためにと自身のサロンの一角に隣接店舗を新築で建設しテナント事業をやりたいという相談だった。その後の相談で、店舗の賃貸運営を視野に入れた不動産業となった。
 まず、建設可能な面積をから客席数を割り出し、借入金総額や家賃相場を考慮した返済計画について数回にわたり相談が続いた。かなりの資金融資が必要と分かり、まずは現在の事業の安定が優先課題であるとの共通認識に至った。
 起業から3年目を迎えた志田さんは、自身の持つ経営資源に気づき、集客に注力するようになった。定期的な情報発信、顧客管理の重要性を理解し、行動した結果、目標としていた売り上げを達成。今後は、より高いサービスの提供とマネジメントを意識し、子育てと仕事の両立の実現に向けてサロン運営に励んでいる。今後もそんな志田さんに寄り添い応援していきたい。
 問い合わせはグランシー、電話090(4053)8193。
(県よろず支援拠点コーディネーター・砂川淳一)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12842507.html


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