支援事例「精肉卸と小売りで安定したい」
販路と客層設定を提案
◆ 企業名 マルゼンミート
◆ 業 種 精肉店
◆ 所在地 石垣市
◆ 資本金 個人事業
◆ 創 業 2024年7月
◆ 従業員 1人
【相談】
石垣島のファーマーズマーケット前にある鮮魚店が閉店したので、同じ場所で精肉店をオープンしたい。立地を生かした卸売りと店頭小売りで安定した経営をするための方法について相談したい。
【回答】
石垣島のJAファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」の目の前の角地に精肉店を開業することになった金城善明さん。以前は鮮魚店だった店舗は小さいが、冷蔵・冷凍設備なども整っており、大きな改装工事を必要としない。少人数でオペレーションするには適した環境のお店だ。目の前のファーマーズマーケットは観光客や地元の人が石垣島産の農産物や特産品を買うために数多く訪れる活気のある場所である。精肉店の開業にあたり、今後の経営について石垣島サテライトに相談に来られた。
お話をうかがうと、卸売り、小売りとも金城さんおひとりで店の運営をする事が分かった。まずは業務用卸での販路拡大と、店舗集客のターゲッティングを提案した。安定した売り上げを作るために、地元の精肉店で数十年働いていた金城さんの経験を生かし、宿泊施設や飲食業などへの卸販売から始め、営業と配達を中心に販路を拡大したい。
また、立地を生かした店頭販売を行うため、ターゲットを地元主婦層に設定し、ファーマーズマーケットで野菜や果実の購入ついでに立ち寄りやすく、主婦が日常的に購入しやすい精肉商品を中心にラインアップすることにした。
相談から数カ月後の昨年7月に開業し、計画通りに売り上げを伸ばしている。石垣島で和牛ブランドを立ち上げた事業者からも店頭販売の依頼をいただいた。和牛生肉商品や和牛弁当を売り始めたことで地元客の来店機会が増えている。現在は卸売りが安定して伸び、さらに来店客数が増えてきたことで人材不足となっており、新たな課題も見えてきた。 今後は事業拡大の計画を立て、さらなる販路拡大と、立地を生かした販売方法で地元客の集う店づくりに取り組む金城さんを応援していきたい。問い合わせはマルゼンミート、電話0980(82)2557。
(県よろず支援拠点石垣島サテライトコーディネーター・池淵功寛)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談はよろず支援拠点、電話098(851)8460。またはお近くの商工会へお問い合わせください。
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