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支援事例「グアバ シロップ製造したい」

令和 6 年 6 月 16 日 沖縄タイムス経済面掲載

加熱殺菌と色映え重要

 ◆ 企業名 株式会社フルーツマルシェ
 ◆ 業 種 製造業・飲食業
 ◆ 所在地 今帰仁村
 ◆ 資本金 900万円
 ◆ 創 業 2020年
 ◆ 従業員 5人

【相談】
 グアバは沖縄では「バンシルー(番石榴)」として古くから親しまれているが、全国的に周知するためマンゴーなど人気フルーツとセット販売する必要がある。グアバやマンゴーのフルーツシロップを作るための指導を受けたい。

【回答】
 相談者は今帰仁村で食品加工をはじめた山下美奈子さん。2017年にグアバと出会って以来、その魅力を伝えるために福岡で経営革新事業の認定を受け、沖縄と福岡を行き来しグアバ専門店を始めた。
 グアバは実も葉も健康に良いスーパーフルーツで海外では「フルーツの女王」とも呼ばれているが、沖縄では民家の庭先で目にする身近な果実。国内のグアバ加工商品のほとんどは輸入品に頼っているのを知り、今帰仁村の特産品として沖縄北部を盛り上げる産業にできないか考えられた。
 2020年に沖縄で「琉球guava entirely株式会社」を設立、翌年に県内アイスクリームメーカーでピンクグアバピューレが沖縄産原料として採用された。ピューレや葉はジェラートショップ、健康食品会社、ドリンクメーカーへの原料卸もスタートした。製品の安定供給が見込めるよう毎年1千本以上の苗を配布し、自身でも加工場を始めるため、社名を「株式会社フルーツマルシェ」に改め、県内の農作物原料を加工し、業務用や小売商品の開発を始めた。

今帰仁産のグアバ

 さらにグアバを知らしめるには既に有名なマンゴーやスイカなどと一緒に販売し、より多くの人の手に取ってもらえると考え、フルーツシロップの製造を計画。シロップ製造のアドバイスが欲しいと相談に来られた。シロップ製造は加熱殺菌の重要性を説明し、フルーツ自体のきれいな色が映えるパッケージをアドバイスした。安心、安全で天然素材にこだわったシロップがもうすぐ完成する。
 また今年の夏には、加工場に併設してジューススタンドを開く計画もある。そこでもグアバを中心にした沖縄のフルーツを多くの人に楽しんでもらえるよう、売り上げ拡大に向けての相談対応を続けている。
問い合わせは株式会社フルーツマルシェ、info@fruma.jp 電話080(3227)3753
(県よろず支援拠点コーディネーター・渡具知豊)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12746368.html


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