支援事例「アンダカシーを県外へ販路拡大したい」
バイヤーと商談 定番へ
◆ 企業名 龍華(りゅうか)
◆ 業 種 製造・卸業
◆ 所在地 うるま市
◆ 資本金 個人事業
◆ 創 業 2010年
◆ 従業員 14人
【相談】
沖縄生まれの豚皮から作る「アンダカシー」は県内での認知度はあるが、県外での認知が低い。現在は購入できる場所も少なく、どのように販路拡大のチャンスをつかめばいいか相談したい。
【回答】
うるま市で沖縄の伝統食アンダカシーを製造・販売をしてきた「龍華」は代表の新垣麻依子さんの母親が創業し、ご本人が事業を承継した。
アンダカシーはラードを採るために豚皮を鍋で炒め皮のみを独自製法で加工した脂カスである。糖質ゼロ、タンパク質・脂質が豊富に含まれており、龍華のアンダカシーはゆでずに揚げることで、栄養価が高く健康食品として食する方も多いのが特徴。現在は定番の塩味に加えタコス味、七味マヨ味の3種類がある。お菓子だけでなくみそ汁やサラダのトッピングとしても使えて料理との相性も良い。
今は県外の一部のアンテナショップでしか買えないので百貨店やこだわりの小売店など、他にも販路を拡大したいと相談に来られた。県外への直接営業は難しいので次の提案をした。
一つ目は市で県外展開を支援する施策がないか、関係機関に相談することを助言。タイミング良く、市が後援する今年7月の大阪阪急梅田百貨店の「うるま市フェア」で出品が実現。そこで自ら売り場に立ち、お客さまの声を聞きながら試食販売を行い、売り上げ実績を作ることができた。
百貨店では催事と常設では売り場別にバイヤーが明確に異なる。催事出店の機会を活用して常設のバイヤーと話すことが定番へつながると提案。今回の会期中に商談が実現し現在も交渉進展中である。
二つ目は中小企業基盤整備機構沖縄事務所の主催で県外企業のバイヤーが多く参加する10月の「守礼門プログラム 食の商談会・評価会」を紹介。既に参加申し込み、準備している。
アンダカシーが沖縄を代表する特産品になるよう、バイヤーに伝わる提案書を作成する方法や、商談相手企業を事前に調査するポイントなどをアドバイスし、引き続き応援していきたい。
問い合わせは龍華、電話098(989)4583。
(県よろず支援拠点コーディネーター・野口正幸)
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