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支援事例「新規客獲得へスタッフを雇いたい」

令和 6 年 9 月 15 日 沖縄タイムス経済面掲載

業務委託も選択肢に

 ◆ 企業名 非公表
 ◆ 業 種 美容業
 ◆ 所在地 那覇市
 ◆ 資本金 個人事業
 ◆ 創 業 2年
 ◆ 従業員 0人

【相談】
 開業から2年経過し、着実に売り上げは上がってきたが、1人でやっているため新規のお客さまの予約が取れない状況になっている。スタッフを入れたいが、どのような手続きが必要か教えて欲しい。

【回答】
 相談者のAさんは美容室を開業して2年になる。2年前の独立開業時にも開業地の選び方や資金融資等の相談に来られていた。長年の経験で既にAさんには固定のお客さまがついていたため、そのお客さまが来店できる場所を選び店舗をオープンした。おかげで集客に困る事はなく、2年で順調に売り上げを伸ばしてきた。
 しかし、1人で対応しているため予約が取れる人数には限りがあり、固定客以外の新規のお客さまの予約はお断りせざる得ない状況である。忙しい事は喜ばしいことではあるが、Aさんは新規顧客も獲得して行くためにスタッフ数人の雇用を考え、その際にやるべき手続きについて再度相談に訪れた。
 状況をうかがうと確かに人手不足が解消されれば新規顧客の獲得にはつながる。一方で複数のスタッフを雇用する事で発生する人件費についてはしっかりと計算していく必要があった。なぜ雇用なのか、新規スタッフはどのような業務を担当するのか、さらに今後Aさんはお店をどうしていきたいのか?Aさんの構想を詳しく聞いた上で、以下のような提案をした。
 まず、若いスタッフであればAさんが自分のもとで育てていき、本人が希望すれば長く安定した職場で働くことも可能になるし、人件費も比較的抑えられる事から雇用を提案した。既に経験のあるスタッフなら即戦力にもなるが、将来独立の意向や、他店での仕事の継続を希望する場合もあり得るので、業務委託という形を提案した。雇用と業務委託のそれぞれのメリット・デメリットをしっかりと説明した上で、人手を増やす方法は雇用だけではない事を説明した。
 結果として新人スタッフ1人の社員採用と知人の同業者との業務委託という形で2名の増員が決定した。現在、業務委託契約書の作成サポートを行っている。
 目の前の人手不足を解消する事だけでなく、相談者の今後の目標とイメージする将来像に合った課題解決策が重要である。引き続きAさんに寄り添ったサポートを継続していきたい。
(県よろず支援拠点コーディネーター・小松崎愛)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12794426.html


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