見出し画像

支援事例「事業計画への助言ほしい」

画像1

見せる・読ませる内容に

 ◆ 企業名 在宅ケア歩み
 ◆ 業 種 医療・福祉
 ◆ 所在地 八重瀬町
 ◆ 資本金 非公表
 ◆ 創 業 2020年9月
 ◆ 従業員 非公表

【相談】

 在宅ケアを行う訪問看護ステーションを設立するため、創業資金の借り入れ申請をしたい。独学で事業計画書を書いたので、内容についてアドバイスがほしい。

【回答】 在宅ケア歩みの嘉数陽介代表は、介護福祉士・看護師として17年間精神科病院を中心に勤務した経験を持つ。その経験を生かして地域に貢献したいと、精神疾患のある方への在宅ケアを志し、独立を決意。設備・運転など創業資金は金融機関から借り入れたいと、よろず支援拠点にオンライン相談があった。初回相談は8月。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、創業関連の貸し付け審査に通常より時間を要していたため計画書の精緻さが必要と判断。税理士である遠山康英コーディネーターと2人で対応した。
 嘉数代表が作成した計画書は、創業の背景、事業内容、市場環境調査データ、集客方法、計画数値の根拠など必要な情報は網羅されていたが、経験値や専門性の高さといった一番の強みや、全年齢対象、24時間体制などのセールスポイントは読み込まなければ分かりづらい。計画数値の細かい矛盾点なども見受けられた。創業の思いやきっかけもじっくりと伺った上で①見せる・読ませる計画書作り②数値計画の精査―などをアドバイスした。
 まず、全体的に「読みたくなる」計画書にすること。嘉数代表の代わりに思いをすべて語る計画書にするのだ。要点が明確に分かるよう、各項目に要約を付けた。また計画書を見た決裁者が事業内容や優位性、差別化要素を把握しやすいよう数値はグラフ化するなど、視認性にもこだわった。
数値目標に矛盾や無理がないかも確認。特に収入計画、借り入れの返済計画については遠山コーディネーターが複数回にわたって助言し、事業可能性や返済能力を定量的に示す資料として完成度を高めていった。
 10月、嘉数氏から無事法人登記が済み、資金調達もめどがついたと報告を受けた。金融機関から100点の事業計画書だと褒められた、とうれしそうだった。今後は来年1月の開業に向け、情報発信や税務、会計面でも支援していくことを約束した。問い合わせは在宅ケア歩み株式会社、電話098(996)1555(県よろず支援拠点コーディネーター・山城あゆみ)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e11724159.html


いいなと思ったら応援しよう!