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支援事例「モリンガ販売 全国へ広げたい」

令和 5 年 2 月 26 日 沖縄タイムス経済面掲載

商談会で新規顧客獲得

 ■ 企業名 株式会社Free Our Soul(フリー アワ ソウル)
 ■ 業 種 農業、加工卸
 ■ 所在地 読谷村
 ■ 資本金 100万円
 ■ 創 業 2015年
 ■ 従業員 8人
 
【相談内容】
 沖縄でも認知が広がってきたモリンガを栽培して加工品を作っている。県内だけでなく催事販売等をきっかけに全国へ販売を拡大していきたい。どのように進めた方がいいかアドバイスがほしい。

【回答】
 11年前に沖縄移住してきた相談者の河野泰輔さん、江梨子さん夫婦は、スーパーフード「モリンガ」に魅了された。現在は名護市の自社農園で農薬を使わず微生物液肥で自ら栽培している。農園も契約加工場もJAS有機認定を取得した。モリンガの栄養を損なわずに低温乾燥させ、パウダー、タブレット、ティーバッグ等に加工し、卸販売している。

モリンガ栽培・販売加工をしている河野泰輔さんの家族

 ある程度認知は広がったものの、まだ説明が必要な商品である。夫婦は直接、顧客に商品説明して販売したいと考えて、県外で催事販売を機に展開したいと希望していた。
 提案したことは2点。一つ目は展示商談会への出展を案内した。2021年秋に県内の商工会議所主催の商談会へ出展。そこで東京の大手百貨店のバイヤーの目にとまり、翌年2月に1週間の催事出店が実現した。河野代表自らが農家の立場で接客し、販売することで商品価値が伝わり成果につながった。その後5月と10月も出展して売り上げを拡大、新規顧客を獲得することができた。
 提案の二つ目は、卸の商談を実現する際の武器である企画提案書の作成である。自社の固定顧客数の多さ、他社の商品との差別化ポイントを事実と数字で表現すること、現在の卸先店舗や、委託製造が可能ことなども提案書に入れて作成するようアドバイスした。
 商談の成果は沖縄県物産公社の「わしたショップ」でも採用され定番化。その後も県内外の取引先が増え、去年の売り上げは前年比140%に伸びた。県内ではデパートリウボウ、ハッピーモア市場、うるマルシェなどで販売中である。今後、OEM委託製造卸を積極的に受注することで、さらなる飛躍を応援していきたい。問い合わせはフリー アワ ソウル、電話098(989)8790。
(県よろず支援拠点コーディネーター・野口正幸)

 ※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12454117.html


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