支援事例「ホスピタルアートで創業したい」
情報を発信 周知が必要
◆ 企業名 ほっちKiss
◆ 業 種 イラストレーター
◆ 所在地 宜野湾市
◆ 資本金 個人事業
◆ 創 業 2019年
◆ 従業員 1人
【相談】
以前より個人的にホスピタルアートを描いている。縁あって知人の会社や店舗に作品として販売する機会があり、今後はビジネスとして創業できないか、どのように需要を生んでいくか方向性も含め相談したい。
【回答】
ホスピタルアート画家の當山薫さんは、2018年9月に創業の相談で来訪された。「ホスピタルアート」とは、病院や学校などの殺風景になりがちな空間、人の集まる場所に絵を飾り、人の心を癒やしてくれるという。ヨーロッパではすでに浸透し、ビジネスになっているが、日本国内ではまだまだ認知度が低いため、周知啓発が必要となる。
まずウェブを活用して自身の存在を情報発信するため、所在地をインターネットの地図に掲載するグーグルマイビジネスで登録し、並行してブログも始めた。内容はこれまでの作品の紹介と、個展やイベント出展の情報などを書くよう提案した。営業活動では医療機関などに向けた販売・レンタルを訴求する販促チラシの内容をアドバイスした。
ホスピタルアート画家の當山薫さん
医療機関の緩和ケア(ホスピス)でのボランティア活動を通してつながりができた多くの医療関係者を通して、県内の福祉団体などから親子で参加できるイベントとして「親子ぬりえ教室」と「夏休み工作教室」の依頼がきた。「親子ぬりえ教室」は毎回好評で、その中からぬり絵の本を作成し、商品として販売するアイデアが出された。それを活用した体験会のイベント開催に本格的に取り組むことについて話し合い、まずは試作品の作成、そして商品化に取り組んだ。
相談者自身の作品も徐々に売れ始めた。新しい事業としてカルチャースクールの講師の仕事も決定し、2019年12月からクラスを持つ事になった。相談から約1年が経過し、少しずつビジネスとして形になってきた。認知度の低いホスピタルアートだが、ウェブを活用した情報発信を軸に営業することで、新たなビジネスモデルを組み立てることができた。問い合わせは、ほっちKiss、電話090(4114)0713。
(県よろず支援拠点コーディネーター・仲宗根功)
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e11381330.html