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支援事例「二見の資源 商品化したい」

地域と連携 工夫重ねる

 ◆ 企業名 わんさか大浦パーク
 ◆ 業 種 観光サービス業
 ◆ 所在地 名護市
 ◆ 資本金 900万円
 ◆ 創 業 2011年3月


【相談】
 名護市二見で1軒の農家が約100年守り続けてきた「二見あかカラシナ」。細々と栽培が続けられているこの種を後世に残すにはどのような取り組みが必要か。また、どのような加工品が生み出せるかについて、アドバイスが欲しい。

 
【回答】
 「二見あかカラシナ」を孫夫婦に引き継いだ農家の話を聞いたわんさか大浦パークの服部あや乃さんは、どうにかこの資源を活用して商品を生み出し、作物をどんどん作れるようにしたいと思ったそうだ。
 新聞にも取り上げられた二見あかカラシナだが、生産組合が立ち上がったものの生産量が伸びず、需要と供給のバランスも整わないまま生産者の高齢化が進んでいる。
 このままでは地域の資源としてすそ野が広がっていかないのではないかと懸念し、どうにか活路を見いだしたいとのことで相談に来られた。
 まず服部さんがどこまで素材の優位性や特徴、生産性、収益性を理解しているかの確認から進めていった。過去の文献やカラシナそのものの加工品の可能性を調べ、加工したときのメリットデメリット、最終的な加工品の食のシーンなどを考えていった。ターゲットの設定も意識しながら何回かの相談を経て、瓶詰めにした商品を検討することになった。
 さらに地域との連携を図ろうと、生産農家と飲食店などが連携して地域資源の活用や地産地消に取り組む「やんばる畑人プロジェクト」のメンバーへ相談。有志を募り、素材のポテンシャルや最終商品のイメージのミーティングを重ね、サンプルづくりを進めていった。その模様は新聞社に取り上げてもらい、関係者のモチベーションを上げながら進めた。何度もチェックを入れ、味覚確認、保存テスト、賞味期限設定、栄養成分分析などを進めている。
 瓶詰のパッケージも地域で活躍するデザイナーにお願いして応援者をつないでいる。地域への思いを未来へつなぐためのさまざまな工夫があり、きっとすてきな感じに仕上がるに違いない。二見情話大会という地元の民謡大会でデビューさせたいと思いは募るばかりだ。問い合わせはわんさか大浦パーク、電話0980(51)9446。
(県よろず支援拠点名護サテライトコーディネーター・渡具知豊)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。問い合わせや相談は同支援拠点、電話098(851)8460。または地元の商工会にお問い合わせください。

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