支援事例「作家業 収入安定させたい」
IT で発信 認知度向上
◆ 企業名 神野オキナ事務所
◆ 業 種 小説家、ゲームシナリオライター
◆ 所在地 沖縄県
◆ 資本金 個人事業主
◆ 創 業 1995年
◆ 従業員 なし
【相談】
出版業界の流通は年々変化している。従来であれば出版社への持ち込み企画などで仕事の確保ができたが、コロナ禍で業界も年々厳しい状態が続き大幅に売り上げが減少した。収入を安定させる計画を立てたい。
【回答】
相談者の神野オキナさんは沖縄県出身者で、商業作家として活躍している。代表作の「あそびにいくヨ!」はドラマCDやゲーム、コミック化、アニメ化された。数年前からは一般文藝にも進出し、第1作目の小説『カミカゼの邦』が「第20回大藪春彦賞」候補となるなど、活躍の幅を広げている名実ともにプロの作家である。
安定的な仕事の確保が厳しいとの相談で来訪された。理由をうかがうと出版業界の商圏縮小や流通の多様化など、外的要因が大きいことがわかった。また、神野さんは実績にあぐらをかくことなく活躍の幅を広げる努力を続けている。目指していることは戦略的にも戦術的にも合理的で実現性は高い。
改善案として二つの提案を行った。一つ目は、さらなる認知度アップを図るためにIT情報発信を構築すること。二つ目に個人向けのセミナーを開催することを提案した。
ネット検索で上位表示を目指すMEO対策をした場合に自宅をオフィスとしているとリスクが高いため、低コストで登記から私書箱の設置まで対応しているバーチャルオフィスを選択した。個人向けセミナーの開催も集客とニーズの有無がネックでハードルは高い。
今回は新聞社が提供しているカルチャースクールに講師登録することで集客課題をクリアすることができた。小説を書くためのこつや物語が面白くなる方法などを実践的に学べる講座として好評である。SNSも活用して集客を行い受講者は10人を超え、講座終了後の継続希望者もいる。さらに若い世代向けのセミナーも新たに準備中だ。
読者と直接接することで神野さんの強みを生かした仕事にも磨きがかかる。神野さんから「新しい仕事も積極的に受けていきたい!」との宣言をいただいた。引き続き応援していきたい。
HPは、https://okina.razor.jp/
(県よろず支援拠点コーディネーター・赤嶺輝昌)
※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。
詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12723598.html
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