第 165 回目 ICARICE(イカライス)「池城3兄弟」
令和 2 年 5 月 10 日(日曜日)沖縄タイムス 経済 6 面掲載
第 165 回目 ICARICE(イカライス)
「池城3兄弟」
「プラス思考」で活路
石垣島出身の池城3兄弟。長男の安司さんは、県立博物館・美術館内で「カメカメキッチン」を経営しますが、新型コロナウイルスの影響で休業中。これを機に、構想していた「ICARICE(イカライス)」の復活にチャレンジしています。宜野湾市のビアバー「BEERAR(ビーアー)」でテークアウトを始めました。「タコライスじゃないよ。イカは入ってないけど」。なんともふざけたのぼりが目印です。味は抜群で、グリーンカレーをベースに鶏挽肉(ひきにく)を使用。病みつきになるおいしさです。安司さんは「コロナに背中を押してもらったんです。何かを始める時が一番楽しい」と笑います。
次男の安武さんは、石垣市でオリジナルの服飾を制作するイチグスクモードを主宰。「ウートートーバッグ」、「月面ポケットTシャツ」など遊び心満載の商品を販売します。マスク不足と知るや、Tシャツの生地を使った島バナナやカンムリワシ柄のマスクを制作。コロナ後も、マスクがファッションの一部になると先を見ます。
三男の安信さんは、那覇市西町で人気のレストラン「ピパーチキッチン」を経営し、メニューすべてをテークアウト販売します。一番のお勧めはピパーチを練り込んだチーズハンバーグ弁当。今後も中食が進むと見越し「ピパーチキッチンの味を自宅で楽しめる仕組みを考えていきたい」と前向きです。池城兄弟の飄々(ひょうひょう)とした物腰や気負わず、焦らず、自然体で頑張る姿勢、コロナに対する心の持ち様でプラス思考に転換させる術に共感です。
【メモ】BEERAR:宜野湾市新城1の36の2、電話080(1542)2138。
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