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支援事例「初起業 商品開発やマーケティング法は」

令和 7 年 2 月 16 日 沖縄タイムス経済面掲載

経営の基本 専門家が指南

 ◆ 企業名 イートンポート
 ◆ 業 種 各種商品卸売業
 ◆ 所在地 那覇市
 ◆ 資本金 個人事業主
 ◆ 創 業 2024年
 ◆ 従業員 0人

【相談】
 留学先の中国のお茶に魅了され、県産素材などを加味し沖縄土産として販売する企画を事業化したい。起業するにあたり、企画商品の開発の手法やマーケティングの方法について相談したい。

【回答】
 イートンポートの代表者である平山義晃さんは2023年に沖縄県の友好都市である中国福建省へ留学した。国内の外国語大学を卒業し、県内商社や県の外郭団体での経歴を経て留学に至ったこともあり、留学先では勉強だけでなく沖縄と中国との懸け橋になる夢を抱いていた。
 そんな中、現地で試飲をした本場ジャスミンティーに衝撃を覚えた。沖縄のさんぴん茶のイメージを変え新たなブランド創造ができると確信し、勉学の傍らお茶の研究を始めた。しかし事業を起こした経験もなく手探りの中、商品の企画や委託製造の方法などの壁にぶつかり、知り合いを通じよろず支援拠点へ訪れた。
 平山さんの行動力や突破力はすばらしいが、初めての起業のため創業の仕方や商品のターゲティング、マーケティング、委託製造の手法など、経営の基本的な問題について複数の専門コーディネーターが対応した。結果、24年4月に個人事業主となり本格的な商品開発に着手した。
 その後、沖縄ご当地の商品ブランドとして沖縄県優良県産品のNEXT部門に出品。出品の条件であるクラウドファンディング「YUIMA」への出品と50万円のプロジェクト成立を達成した。無事24年10月の沖縄の産業まつりの審査において、NEXT部門の審査員特別賞を受賞した。
 現在は三つの主力製品の商品販売も開始し、売り上げも徐々にではあるが伸びつつある。沖縄県産品として売り出している商品において、今後の原料調達と委託製造先の選定が課題となっている。

イートンポートが販売する「シマ茶」

 現在も原料安定供給のために孤軍奮闘している平山さんだが、その行動力と信念を見ていると、必ず目標を達成できると確信している。そんな平山代表を今後も応援していきたい。
 問い合わせはイートンポート、HP(https://shimacha.official.ec/)
(県よろず支援拠点コーディネーター・石垣博也)

※掲載内容は相談者の承諾を得て紹介しています。経営者のあらゆる相談を無料で受け付けます。ご相談は、電話098(851)8460のよろず支援拠点、またはお近くの商工会へお問い合わせください。

詳しくはコチラ >> https://yorozu.ti-da.net/e12885468.html


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