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帰省時名物、わんぱく度合戦争。

G.W.も終わり、今日から仕事という方が大半だと思いますが、まだまだ順応できません、心は金ぴかのまま、stay gold!!的な方もいると思います。

連休を使って帰省された方や、親族一同が集まってワイワイ、といった時間を過ごした方も結構な数なのかな、って思います。

ここ沖縄においては、現在シーミー(清明祭)真っ只中なので、親族一同会してお墓で重箱つつくなんて光景があちこちで伺うことができました。なので、ちょうどHOTな話題かと想い、以前Tumblrで記述した話題を改めてリライトしました。


さて、話は今年の年末年始にまでさかのぼります。一昨年に生まれた長男も1歳6カ月になり、飛行機も乗れるかなってことで、久しぶりに家族そろって帰省したときの話です。

私には4つ上の兄がいるのですが、兄にも息子が一人いて、まぁ要するに甥っ子がいるわけです。で、この甥っ子が私の息子と1つ違いなんです。

年明け早々に家族が勢ぞろいして集合写真なんかを撮っちまうわけなのですが、当然息子と甥っ子も顔を合わせて自然と仲良くなっていき、あぁやっぱり従妹同士なんだな~なんて感心しつつも、両嫁つまり、私の嫁と兄嫁の間で幾度となく生じるのが、


「うちの●●は本当言うこと聞かなくて。」とか、

「○○ちゃんのほうがお利口ねぇ」とか、

「●●!!座って食べなさい○○ちゃんは座ってるよ!」ってな類の・・・

うちの子やんちゃで・・・っていう、

“わんぱく度合戦争”である。


子供を注意するためのバーターで親戚の子をいじるのは常套手段であろうが、あろうことか、どっちが元気で言うことをきかないかの度合を争うような傾向が見て取れる。(みなさんも経験ないだろうか?)

本来ネガティブにとられるはずであった、元気がありあまる、言うことを効かない、いわゆる“やんちゃ ”がさも美徳のように論じられ、

嫁の発言にさらなるやんちゃエピソードでかぶせる兄嫁、

褒める兄嫁に「いつもはやんちゃです;」エピソードで対抗する嫁、、

こんな構造が散見される。

つまり、我が家だけなのか、あるいは世間一般的なのか、次のような暗黙の構図が成り立っている。

さて、この辺のカテゴリを自分なり纏めます。

【うちの子イイ子方程式】
元気な子 ≒ やんちゃな子 ≒ 良い子? 

もちろん、上記は正しい場面もある。子供の内は元気が一番で、健康的な証拠に好奇心も豊かで、多少のわんぱくもご愛敬、みたいなところもあり、小さい子のわんぱくさは時として家族の笑顔や団欒を誘発する。

しかし、普通に元気で普通の動きをする子、特にものをひっくり返したりしない子、うるさくない子は、好奇心がなくダメな子?なのだろうか・・。

そうではなかろう、これは親戚間だけでなく、学校などでも同様のことがいえよう。

【埋没系イイ子方程式】
問題がない普通の子 ≒ つまらない子 ≒ ダメな子

こういった構図は少なからずあらゆる環境に存在する。

おそらく教師や親が気づかない内に、先述した【うちの子イイ子方程式】で子供たちを見てこの式に当て込み、やんちゃな子を特に気にかけて、問題がない普通の子を埋没させている。埋没させている気はなくとも、普通の子自身が、自分の価値などに疑問視してしまっているケースもあるだろう。

なぜならば、「個性とは、突出していること、他と違うところ」が通説となっているからであろう。

筆者は埋没系イイ子だったと自負しているが、おおむね教師はやんちゃな子を特に気にかけていて、「あいつは、なんだかんだ言ってかわいいな。」みたいな雰囲気満載でした。とはいえ、教師だから云々ではなく、人間ってやっぱり手がかかるほうが気になる、愛おしいものなのかなとも推察できます。

何も悪いことしていないのに、言われたことをちゃんとやっているのに、埋没する・・・。哀しいかなこういうケースって本当に多いと思います。

学生時代を振り返り、思い当たる節がある方も多いのではないでしょうか。

無論、これらの構図は企業などの社会でも存在する。

しかし、こと企業において言えば、【うちの子イイ子方程式】に当てはまる方の方が、常に現状に安住せず、組織の課題点などに対して遠慮なくメスを入れることのできる、優秀な素質を持っているかもしれない。

優秀という表現にとどめてしまうのはあまりに陳腐な気がするので、強いていうなれば、この方程式にはまる社会人は、よりクリエイティブで創造性豊かな業務が得意なのであろう。

一方【埋没系イイ子方程式】にはまる方は、そつなく仕事をこなすが、社畜や歯車になりがちで、最終的には精神を壊してしまったりすることが多いのではないか。

もちろん成長過程において、そういった自分の性質を俯瞰視することができるようになり、「じぶんはこういう人間だ」と決め込める人もいるだろうし、何かのきっかけで埋没しないイイ子もいるだろう。

あるいは、埋没してきたが故に見える視点で斜め上な観点からインサイトをがっつりつかんだ創造性に富んだものを生み出せるかもしれない。

私個人の話になりますが、沖縄に移住してきてしばらくベンチャー企業に属していたのですが、まぁ見事なくらいに、【うちの子イイ子方程式 】 に当てはめることが正義みたいな風潮がありました、手を挙げろ!!ひたすら手を挙げて行動しろ!!バカでもいいっってな感じで、まぁ暑苦しいし、ユニークさを前面に出そうとするのですが、たいていこういう人たちって中身なんてありませんでした。汗

上記のような、【うちの子イイ子方程式 】 こそこれから求められる素質だ、みたいな、野望を持とうみたいな意見は一旦置いておいておいたとして、現代のような情報が簡単に収集でき、リアルな経験だけでなく、机上の情報・体験が豊富にできるようになった世の中だと、リスクが顕在化して一般的にシェアされているので、事前に失敗は認知され、問題行動(やんちゃ)をしない人って逆に増えるのかな?って思います。

但し、少数派として、既成概念を疑え、起業だ起業っ!!みたいな風潮が強いのも感じます。

とはいえ、積極層のインフルエンサーや、発信力のある人らがバッサバサ世相をSNS上で切っている状況を見るに、その一握りの光(インフルエンサー等)の影になって、従来の埋没系ピーポーがこれからはどんどん増えていくのでは、と思ってます。したがって、埋没しながらでも成果を出せる、あるいはそれは埋没じゃないよ?っていう環境を作ることも必要になってくるのかなと思います。

甘ったれるな、ボケっ!と言われればそれまでですが、多様性を受け入れましょう、しかもゼロベースの発想で、という意味です。

纏めると、うちの子イイ子方程式に該当する場合でも、埋没系の心情を理解あるいは埋没系を活用する思考ができないと、バカで終わるのかなって思います。

一方、ノーマルな埋没系は本当に社会に埋没していくのかなと確信しています。埋没していた過去があっても、その経験やフラストレーションを外にどんどん出していかないと埋没損?なのかな、って感じる今日のこの頃です。

色々仮定してきましたが、結局自分の子がどちらのタイプなのかは分かりません。しかし、どちらかの方程式に早い段階からはめようとしたり、自由を奪うことは避けたいな思ってます。とまぁ結局自由にやらせたら大半が前者の【うちの子イイ子方程式】になるのでしょうが・・・。

果たしてどこまで考えて、嫁や兄嫁は自分たちの息子をやんちゃにしたてたいのか、今後じっくり話を詰めていきたいと思います。


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INAZOO
いや、むしろ僕が好きです。