被ギャン泣き耐性のすゝめ
乳幼児の我が子とマンツーマンになった矢先、ギャン泣きされたことないですか?
しかも、烈火の如く。
嫁や、ばあばなどから訳あって自分にバトンタッチした際にこうなると、もう胸がギューッと締め付けられるような切なさに見覚えありませんか?
いわゆる、胸ギュン。
この状況って当たり前ですが、我が子を責めることはできません。とはいえ悔しさやら自責やらで、少しイライラしたりしますよね。
ハッとして、我が子のせいじゃない、何なら普段の自分の行い、接し方が問題なのかなとも考えられ、一層自責のループに突入しますよね、
今日はそんな話。
まずは、前提条件、我が家の日常サマリー。
私には、現在1歳6ヶ月の息子がいます。私は日中、広告代理店で働いていて、妻は介護福祉士をしており基本シフト勤務なため、お互いが不在の時は近所に住んでる義母にガッツリ息子を見てもらってるのが日常です。
一般的には認可・無認可だの保育園に入れるところですが、我が家は理解のある義母のおかげで当面はこの運用を続けていく方針です。
さて、ここのところかなりの打率でギャン泣きされる私ですが、まずはその原因がどこにあるのか仮説を立てました。
【ギャン泣きの仮設】
傾向としては、嫁や義母が一緒の時は息子は泣きません。どちらかと言うとやはり嫁や義母に偏重傾向こそありますが、私とも楽しそうに遊んだり、はしゃいだりしています。となると、原因はこの“マンツーマン”というシチュエーションが濃厚です。
つまり、息子からしたら、私との関係性から得られるメリット(主に感情的なものか)は一定以上あるものの、二人っきりになり、妻や義母という精神的支柱のない状態で、一本足で寄りかかるのには、少々心もとない存在なのかもしれない。
あるいは、息子にとってのパーフェクトシチュエーション(嫁+義母+私etc)が崩れることへの不安や不満からか、子供って大切なものを寝床に収集するようなところがあるじゃないですか?これと同様で、何か大切な要素が一時的であれ欠如することへのストレスや不安感からくるものなのか。
はたまた、上記を超越するくらい、嫁や義母への想いが半端じゃないか。
要するに、可能性としては下記の3つがあると考えました。
① 父とのマンツーマンへの不安。
② パーフェクトシチュエーションの死守
③ 父を嫁・義母とは並列では見れない感情
②については結構、ポジティブな見解かと思います。何ならこれならしょうがないっか。
とも思えますが、息子の涙を軽減する策には直結しません。
また、①と②は大いに関連性があり、いずれかが高まればいずれかも改善されるといったものになります。したがって、①と③を合わせてこれらの課題をもう少し掘り下げてみます。
【競合との違いは・・】
次に、競合?(笑) との比較ということで、嫁と義母と私、それぞれを先入観なしで、息子とのリレーション度(関係深度)で比較してみました。
息子とのリレーション度の算定にあたっては、下記のようなルールで算出します。
リレーション度 = 共有時間 × 絆度
共有時間はその名の通り、息子と共にしている時間です。厳密にいえば、この時間も良い時間もあれば悪い時間もあると思いますので、「息子満足度」のような時間の価値を数値化したものを乗じた方がより確実なものとなると思いますが、ここでは割愛します。
また、絆度については、これまでの経過時間や自信の性格などの特徴を無理くり定量化したもので、主観です。
先述したとおり、嫁はシフト勤務なので、各自週間単位で息子との共有時間量を比較します。尚、1日の息子との共有時間算出における前提としては、
(1)息子、7:00起床 ‐ 20:00就寝を前提とする。(2) AM/PMのお昼寝時間も含む。(3)夫婦で出かけるなどの時間は除外。(4)嫁と私の共有時間については職場からの移動時間も考慮されたもの。
とします。
①嫁
◆共有時間
月 : 3.5h (16:30 - 20:00) ※早番想定
火 : 3.5h (16:30 - 20:00) ※早番想定
水 : 10h (7:00 - 17:00) ※夜勤想定
木 : 10h (10:00 - 20:00) ※夜勤明け
金 : 13h (7:00 - 20:00) ※休日
土 : 3h (7:00 - 8:00 、18:00 - 20:00) ※日勤想定
日 : 13h (7:00 - 20:00) ※休日
合計: 56h / 週
◆絆度 : 9.5 pt (max 10)
優しい、怒るのも諭し系、心の港系。胎児だった期間及び育休中を入れると、産まれてからの約2年くらいの時間を共有。減点理由はアクロバティックな遊びニーズへの対応ができない?ため。
◆リレーション度 : 56h(共有時間) × 9.5pt(絆度) = 532pt
②私
◆共有時間 (基本定時退社、飲み会類に参加しないのを想定)
月 : 1h (19:00 - 20:00)
火 : 1h (19:00 - 20:00)
水 : 1h (19:00 - 20:00)
木 : 1h (19:00 - 20:00)
金 : 1h (19:00 - 20:00)
土 : 13h (7:00 - 20:00) ※休日
日 : 13h (7:00 - 20:00) ※休日
合計: 31h / 週
◆絆度 : 7.5 pt (max 10)
基本怒らないが、自身(息子)の危険、他人の危険を誘発する行動には怒る(結構強め → 息子、泣く。)走り回ったり、アクロバティックな遊びを得意とする。また、笑いのツボは嫁より掴んでいる自信あり。但し、産まれた時から就業しているため、上記共有時間が据え置きで大きな変動はない。
◆リレーション度 : 31h(共有時間) × 7.5pt(絆度) = 232.5pt
③義母
◆共有時間 (上記①、②夫婦の週間行動を根拠とし、隙間を義母時間とする)
月 : 9.5h (7:00 - 16:30)
火 : 9.5h (7:00 - 16:30)
水 : 2h (17:00 - 19:00)
木 : 3h (7:00 - 10:00)
金 : なし
土 : 10h (8:00 - 18:00)
日 : なし
合計: 34h / 週
◆絆度 : 8.5 pt (max 10)
優しい、テンションが高く、息子のツボ理解。たまにテンションが高すぎることもあるか。息子におもちゃやお菓子を与える。妻の育休中は基本的には毎日子育てのサポートをしてくれていたため、共有時間も多い。
リレーション度 : 34h(共有時間) × 8.5pt(絆度) = 289pt
これらのリレーション度を改めて比較しますと、
嫁 : 532pt
私 : 232.5pt
義母 : 289pt
こう見ると、ここ最近義母からバトンタッチした際にギャン泣きをされることが多かったので、かなり胸ギュンしてましたが、何とか巻き返せる??のではっと思いました。
嫁、義母との差を縮めるのに必要なのは、共有時間。
【共有時間、どう創る?】
これに関しては私も改めて見るとこんなに開きがあったかという感想ですが、同じように正社員で働いているとはいえ、シフト性 + 職場の近さ、がその差を生んでいるのかと推察されます。
前者については、特に“夜勤” 勤務において、息子の活動時間の2/3を共有した上で出勤し、翌日は夜勤明けということで概ね10 : 00頃に帰宅し、午後以降の時間をfullで共有ができる。また、職場の近さは言わずもがな、通勤の時間が短ければ朝も共有時間が生まれるという点で優れています。
こう考えると、本当通勤時間ってなんのメリットもない話だな、と思います。家でも仕事ができるし、会社に出勤しないといけない理由なんてないですよね?もうこういうのどんどん沖縄でも変えていきます。
また、夜勤についても、シフトだから夜勤と言われますが、夜集中して仕事をして、夜勤明けのごとく、翌日はfreeにするってのも全然ありだと思います。まぁ最近じゃ結構当たり前ですよね。
息子の涙、削減!!
このように、既に経過した時間から取り返せない「絆度」ではなく、この共有時間を生み出すことが息子の涙を減らすには効果的だと考えられます。無論、共有時間が増すことで、必然と「絆度」も上がるとも考えられます。
とはいえ、今の息子のギャン泣き基準は、まさに今の息子の基準でしかないので、年齢に応じてどんどん変わっていくでしょう。但し、共有時間については今後も維持、向上していきたいと思ってます。
また、絆度の算定根拠としていた個々の特徴ともいえる、接し方の違いについては、やはり家族の中での役割や立ち位置などもあるため、恣意的に変えるものではなく、上記努力を重ねて、変わっていくものだと思います。
尚、この話、当然ですが、家族でポイントを争うことではなく、より息子にとってのパーフェクトシチュエーションを整えるための策を考える上での考察です。
とまぁ、子供によって働き方の意識に変革が起き、精神的にも育てられていると感じるケースが非常に多いです。感謝してます、マジで。
たまにイライラしてごめんよ、ありがとう息子。
それではみなさん、また。