滑り込みのミイラ展
ミイラ展に行って来た。
一般にはミイラと聞くと包帯が巻かれたあのミイラを想像するだろう。
ゲームや漫画などにもキャラクターとして出てくる影響から、一瞬人間とは全く別の何か、、、例えば、フランケンシュタインや吸血鬼、魔女など空想上の世界のもののような感覚に陥るのだが、そこにあるのは間違いなくかつて今の私同様”人間”なのである。
ミイラにも大きく分けて2種類あるらしく、人工のミイラと自然にできたミイラだ。
この展示を通して一番興味深いと感じた事は、世界各地でミイラが作られていた事である。もちろん何かしらの流れその概念、作り方が各地同士で伝わった可能性が0ではないと思うが、結局人間という種の考える事は大方似ているのだと思う。
”死”を恐れ様々な方法でそれを克服しようとして来た、努力の一つがミイラなのである。
特定の宗教を信仰している訳ではなく、聞かれれば祖先崇拝と答えるのだが、思いの外祖先崇拝もミイラに大きく影響を与えていたのはとても面白い。
完全に私自身の意見だが、祖先の方々にはゆっくりと天国で今の私たちとこれからの子孫の方々を見守って欲しいと感じるし、だからこそ先祖の遺体はこの世に残すのではなく、土葬にせよ実際にその姿を確認できるようにはしたくない。ミイラにしたらどちらかというと気味が悪い。それこそミイラ文化の民族は真逆の意見だと思うが。
このように一口に祖先崇拝と行っても様々な考え方に基づき、その信仰が受け継がれて来たという事実は初めて知った事だし、宗教としてもとても興味深い文化だなと感じた。
以前からキリスト教やイスラム教、ヒンドゥー教には興味があったのだが、祖先崇拝の歴史などについても知識を深めたいと感じた。