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安心した介護生活を送るためにできること
今日は、介護をする側・される側が、
どのようにしたらお互い安心した介護生活を送れるのかについて、考えたことをお話しします。
私は、自分の家族の介護を近くでみていたことや、
訪問看護師として在宅での介護生活に携わってきた経験から、
・介護サービスを上手に使う
・信頼できる機関を見つける
という2点が、介護生活を送る上でとても重要だと考えています。
介護サービスを上手に使う
介護生活で主に利用されるサービスは
訪問看護
訪問介護
デイサービス
ショートステイ
病院
ホスピス
施設(特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者住宅、グループホームなど)
などが挙げられます。
これらのサービスを、介護される本人と介護をする家族らの望む生活にあわせて利用することが大事だと思います。
例えば、「できる限り自宅で過ごしたい」という場合は、
訪問介護や訪問看護を中心に利用して、
週に2〜3回はデイサービスに通って介護者と本人がお互いにリフレッシュできるようなスケジュールを組みます。
また、介護疲れを回避するために、1〜2泊で施設にお泊りをするショートステイを利用することも有効です。
「近い将来、施設への入所を検討している」という場合では、
まずは検討している施設のショートステイを利用しながら、施設のサービスや雰囲気を見極めて自分に合った施設を選ぶことも方法として考えられます。
信頼できる機関を見つける
先述のように、利用できるサービスは施設・在宅ともにたくさんありますが、だから安心というわけではありません。
それらのサービスが信頼できるものでなければ、安心や納得のいく介護生活を送れません。
「ここに任せても大丈夫?」と不安になる理由は、外からみたときの「見通しの悪さ」だと思います。
特に施設内で完結している場合や、独居の方の訪問看護・介護などは、
実際にどんな介護・看護をされているのか分かりにくいことが多いです。
そこで、信頼できるかどうかを見るポイントとして
「他の機関との連携」や「風通しの良さ」の有無や程度が挙げられます。
具体的には、担当者会議や、施設の見学・面会などを見るのが大事です。
担当者会議とは、サービスに関わっている看護師やヘルパー、ケアマネジャー、家族や本人が集まって、
介護の現状や「もっとこうしていきたい」など、よりよい介護生活にむけて話し合いをする場のことです。
施設の見学や面会がされていると、どんなサービスをしているのかや、施設での本人の生活の様子を見れるので、
信頼感を得ることに繋がるので非常に大事な要素です。
コロナ禍で、病院や施設の面会が制限されてしまい、なかなか外から中の様子が分かりづらい時期が続いたことで、
面会や見学の重要性をより実感しました。
以上が、「安心した介護生活を送るためにできること」でした。
信頼できる機関で、必要なサービスを受けることが大切だと考えています。
介護のことを、より身近に考えられる世の中になればいいなと思います。