PLCとタッチパネルの通信ができない。原因は?解決策は?~工事事例紹介~
事前注意事項
お客様のトラブル状況、稼働状況、経営状況がバレてしまうので、時差投稿しています。また、お客様にも社名、設備全景を出さないことを条件にアップすることの了承を得ています。
使用するメーカーや機種、状況によって原因や解決方法は異なってきます。
ですので、ここでの話は、解決方法の一つとして参考にしてもらえたらと思います。
今回の事例
お客様からPLCとタッチパネルの通信ができないと連絡がありました。
お客様が技術アップのために自分でタッチパネルを追加したそうです。
画面を作ることはできたそうですが、PLCとの通信ができないとヘルプがあり、対応してきました。
ちなみに、タッチパネルは三菱電機製、PLCはオムロン製です。
PLCはオムロン製でシリアルコミュニケーションユニットCS1W-SCU21-V1を使用。
タッチパネルはGT2105-QMBDS。
シリアル通信で接続する設計です。
通信できない原因の切り分け。ハードorソフト?
兎にも角にも原因の解析、切り分けが必要です。
この手の通信できない原因は2パターンあります。
まずは簡単なハード面の確認からお勧めします。
1.ハード面の問題
ハード面の問題解決は簡単です。
通信するためには通信ケーブルが必要です。
その通信ケーブルが当たっているかメーカーに確認してください。
また、自作の場合、結線番号が当たっているかマニュアルを確認してください。
2.ソフト面の問題
ハード面で問題がなければソフト面の確認です。
PLC、タッチパネル、双方のプログラミングソフトで通信設定を確認します。
ユニット番号や通信プロトコル、通信速度、ストップビットなどなど…
通信プロトコルを設定すると、その通信プロトコルの初期設定が通信速度やストップビットなどに入ります。
基本的には初期設定のままで大丈夫です。
ここまでは基本的な通信設定についての確認項目でした。
今回の原因は?解決方法は?
今回の事例では、ここまでは問題ありませんでした。
今回事例の原因はオムロン製PLC特有のものといっても過言ではないかもしれません。
オムロン製PLCはソフトウェア上で搭載しているユニットを登録します。
I/Oテーブルと言います。
この登録内容と実機が違っていればエラーが出ます。
今回、通信異常が出た原因というのがまさにそれでした。
お客様は初期値のままで設定していましたが、実機の方はスイッチ設定が初期値から変わっていました。
初期値 UNIT No.0
今回 UNIT No.6
ソフトウェア上のユニット番号を実機に合わせ、PLCへ設定データ(プログラムファイル)をダウンロードすると、通信成功しました。
今回、ちょっとしたことが通信異常の原因でしたが、慣れていないと見落としがちなことです。
お客様に原因と解決方法を説明したところ、納得されていました。
◎技術サポートいたします。
今回はお客様が組まれたシステムに対してヘルプを受け、対応しました。
このように他社(他者)が設計・製作したシステムに対しても技術支援いたします。
◎部品販売は全国対応いたします。
専門業者とお付き合いのない方で部品が必要な方は弊社が部品斡旋、販売いたします。
◎ご相談お受けいたします。
現在は沖縄県の方限定になりますが、機械トラブルや保全計画など機械まわりから製造現場全体の問題点を改善・アップデートをご要望の方に対して個別コンサルティングも行っています。
コンサルティング内容についてはこちら。
最後までお読みいただきありがとうございました。
これからもFAやPLCに関する情報を発信していきますので、よろしくお願いします!!