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苦手意識が一株植わった日

誰かさんこんにちは。現在無職で、毎日しあわせな日々を送っている者です。

リッチにスタバでニューヨークチーズケーキと抹茶フラペチーノを注文し(有り難いことにスタバのギフト券をいただいたもので)、愉しんでいる最中、なんでそんな思考回路になったかはもはや思い出せないのですが、ふと昔の出来事を思い出し、続いて久しぶりにnoteの存在も思い出し、書きたい衝動に駆られたので書きたいと思います。

約20数年前の、自分が小学校1年生の頃のお話しになります。

前置きとして、自分はやるべきことをギリギリまで後回しにしてしまうタイプの人間です。スイッチが入ったらダーーっと集中できるのですが、取り掛かるまでに時間がかかり、後になってもっとはやくやっていれば、、と悔やむやつなのです。

今ではそんなポンコツな自分も受け入れつつ、でも改善していきたいと日々切に願っているのですが(←他人事)、そういえば元々はこんなやつではなかったなと思い出したのです。

幼稚園から小学校へ進級した時、大人に近づいたようでそれはウキウキワクワクノリノリだったように思います。

キティちゃんのお道具箱に、お母さんが一つ一つにひらがなのフルネームを書いてくれたおはじきセット、祖父母からもらった真っ赤なランドセルを誇らしげに背負って、ランドセル同様、ピカピカの純真無垢な少女でした(←今と違って)。

幼稚園までは、自由帳に自己流の文字を書いてはお勉強ごっこを1人で繰り広げていた記憶はありますが、特に塾など習い事をしたことがなかったので、〝お勉強〟というものは小学校が初体験。

担任の先生は当時40代ぐらいで、大きな口が印象的な、首までいかない髪の毛を全体的にくるっとパーマしており、細身でハキハキと話すベテランの女の先生でした。

幼稚園の友達もたくさん同じ小学校に進級していたし、クラスで新たにお友達になった子もたくさんいたので、放課後は毎日のように公園で活発に遊んでいました(今となってはそのコミュ力が羨ましい)。

しかし、次第に宿題が出るようになりますよね。「遊びに行くのは宿題が終わってから!」というのが母との約束だったため、学校から帰ると速攻勉強机に向かい、ひらがなプリントや算数プリントをそれはそれはスピーディーに終わらせてから遊びに行っておりました。

そんな風に、自分としては何の問題もなく楽しく送っていた学校生活だったのですが、ある日の朝礼か終礼の時だったと思います、担任の先生が教壇でとても険しい表情で立っているのです。

先生の手にはひらがなプリントが一枚持たれていて、「皆さんはこのプリントを見てどう思いますか?」とクラスメイト全員が見えるように掲げて問うのです。なぜそんな流れになったのか、話しの前後は忘れてしまいましたが、今でも薄ぼんやり映像として残っています。

「〇〇さん(←わたしの苗字)のこの汚い字はなんでしょう!こんな風には取り組まないように!」

とハキハキと高らかに発表されたのです。

「え?何が起こったの?」という思いの後、ガーーンと大きな衝撃が体中を駆け巡り、幼気な少女の心はボッキリと折れてしまいました。その後の記憶はありません。

そんなことで?と思うかもしれませんが、それまで大きく誰かに否定された経験がなく、可愛がられて育った世間知らずの子供だったことと、引っ込み思案であまり目立つほうではないタイプだったので、こんな風にダメ出しで注目を浴びることの免疫がありませんでした(今でも嫌ですが、、)。

でも注意を受けたあとからとても丁寧に取り組むようにはなりました。〝もうあんなふうに怒られたくない〟という思いで取り組んでいたのかもしれませんが、、。遊びたい気持ちが先走り、ほんとうに酷い仕上がりだったのだろうと思います。

今となっては人に褒められることがあるぐらいキレイな字が書けるようになり、あれがあったから改めることができてよかったのかも、、とも思いますが、当時はとてもショックでした。

そして大人になり過ぎた今、
「宿題をちゃんと済ませて忘れずに提出できていただけで花丸じゃね?」と思うのです。
小学校一年生など、それだけできたら十分過ぎると思うのです。

注意するにしても、あんなに人前でなく、一対一でもよかったはず。それまで先生に特段注意をされたことはなかったので、高らかに発表する前にワンクッション挟んでもよかったのでは?と、当時の教育方針には納得がいかないなと思います。

7才のわたしにとって先生や大人は絶対で、〝お勉強〟に対する苦手意識が一株植わり、初めて自尊心が傷ついた経験でした。

そんな経験を踏みながら、強い大人になっていくものだと思います。でもだからこそ、できれば子供のうちはのびのびと、なるべく苦手意識は持たせないよう大人が関わってあげることが大切なのではないかと思うのです。


この思いも先生が教えてくれたのだと考えれば、悪いことばかりではありませんね。


こんな感じで締めくくりたいと思います。
どうもありがとうございました!

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