KER試験の規約を読む(4)
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りんごは何にも言わないけれど、りんごの気持ちはよくわかる。
大変結構。
でも
それは思い込みかもしれないですね。
そんなわけで始まりました。
大人気コーナー「KER試験の規約を読む」。
今回はセクション7、「参加条件」をみていきましょう。
Ĉiu persono plenuminta sian 14an jaron povas anonci sin por ekzameno. Sin-anoncinto povas trapasi ekzamenon en lokoj kaj tempoj anoncitaj de UEA.
はい、冒頭がこれです。
いきなりショッキングな内容ですが、14歳未満は受験できないと書いてあります。つまりどれだけエスペラント語をよく勉強していても、13歳ではKER試験は受けられないんです。
わたしの直接知っている範囲で、小学生のときにエスペラント語をひとりで勉強したというひとが10人くらいいますが、小学生は12歳以下ですから受験資格はないことになります。
わたし自身は15歳で独習して1か月くらいで「あーできたわ」と思ったので、もしいま15歳だったら学習を開始した年とかに受験すればよかったわけですね。
つぎに世界エスペラント協会によって告知された場所と時間において受験できると書いてあります。世界エスペラント協会はedukado.netと協力関係にあります。それでKER試験の開催日程などはedukado.netに書いてあるのでそれを確認するとよいでしょう。
これをみると2020年は沖縄、ロンドン、モスクワ、スボティカなど世界6か所で受験できることがわかります。(2020年1月30日現在)
モスクワで受験するか、沖縄で受験するか、それともスボティカに行くか。
考えるとたのしいですね。
Oni aliĝu al ekzameno je difinitaj tipo, nivelo, kaj je anoncita tempopunkto. Por ĉiu lingvo, tipo kaj nivelo oni direktu apartan aliĝilon. Pri la ekzameno-tempoj nformas UEA kaj la Budapeŝta Ŝtata Ekzamena Centro.
でつぎに書かれているのは、口頭試験を受けるか、筆記試験を受けるか、それとも両方受けるか、どのレベルを受けるかを決めて、定められている時間に開催される試験に申し込みをしてください、ということ。会場によって口頭試験が受けられなかったりするので、それはあらかじめ注意が必要です。
日本では2019年に下関市で初めて口頭試験がおこなわれ、B1とC1で受験するひとがいました。2020年6月20日(土曜日)の沖縄でも、口頭試験と筆記試験の両方(あるいはどちらか)を受験できるので、沖縄での受験を検討していただけるとうれしいです!
そのつぎに書かれているのは「時間については世界エスペラント協会とブダペスト国立試験センターがお知らせします」ということですが、これはすでに書いたとおり、edukado.netをみてくださいね。
Por aliĝi al lingvoekzameno oni plenskribu aliĝilon encirkuligatan de la Ŝtata Ekzamena Centro kaj kotizu por la ekzameno. Aliĝilo estas akirebla ĉe la administrejo de UEA. Ekzamena aliĝilo estas deŝutebla ankaŭ de Interreto. La kotizo estas transpagebla al konto de UEA.
ここでは、参加のために国立試験センターが定めた様式にしたがって申込書に記入し、受験料を支払う必要があると書かれています。申込書はUEAで入手できると書かれていますが、沖縄で受験するみなさんはエスペラント図書館が用意している申し込みフォームをつかって日本語で申し込みをおこなってください。
受験料の支払い方法に関しては、沖縄で受験するひとにはエスペラント図書館が受験申込後に個別に通知します。
沖縄ではなく、今回日本国外で受験したいという素敵なあなたはここをクリックして、素敵な受験地を選択して申し込みをおこなってください。(たとえばロンドンで受験したいという場合はLondonoをクリックすればいいわけです。)
Se por anoncita ekzamena tempopunkto kaj anoncita loko ne aliĝas minimume 7 personoj, la Ekzamena Centro havas la rajton ne okazigi ekzamenojn; informinte la kandidaton, oni povas lin direkti al alia ekzamena periodo aŭ alia ekzamenejo.
つぎ。「7人以上の申込者がいない場合は、試験センターは試験を実施しない判断をとることができる」と書かれています。
今回の沖縄での開催は「9a tutmonda ekzamentago(世界同時試験日)」の特例によって7人ではなく5人での開催が可能となっています。また仮に申し込みが5人以下でもちゃんと実施することができるなら試験はおこなわれるので、みなさん安心して6月20日の沖縄でのKER試験に申し込みをおこなってくださいね。
次に続く文では上記の理由で不開催になった場合について書かれていて「不開催を通知し、受験者にほかの期間に(当地、またはそのほかの)受験地での受験を紹介すること」になる旨記載されています。(原文も読んでみてね。)この項目は前回の返金について書かれたセクション6とも関連するので、チェックしておいてくださいね。
Aliĝintojn, kiuj neplene aŭ erare plenskribis la formularon, aŭ ne kunsendis kvitancon pri pagita kotizo, UEA avertas ripari la mankojn. Se la limdato estas preterpasita, atestoj ne plu estas konsiderataj. Ripete mankohave plenskribita, nekompleta aliĝilo (sen pagatesto) ne rajtigas okazigi ekzamenon de la kandidato, la ekzamena kotizo ne estas repagebla.
このセクションはこれで最後です。「書類への記載が不十分であったり誤りがあった場合、または支払いを確認できるものを添付しなかった場合、世界エスペラント協会は申込者に修正を勧告するものとする。期日を超えた場合には、支払い証明は考慮されなくなる」つづけて書いてあるのは、「記入が不十分な(支払い証明のない)申込用紙では試験を受けることはできず、受験料の返金にも応じられない」とあります。
沖縄で受験するひとは日本語の申し込みフォームで申し込みをおこない、エスペラント図書館が指定する方法で受験料をお支払いください。なのでこの記載は直接関係はありませんね。
そんなわけで、セクション7をみていきました。なにか質問がある場合は気軽にエスペラント図書館までお問い合わせください。