大革命!盤面も安定感も強化された蕾禍サンアバロン六花徹底解説!
こんにちは、おきなっとうです。かれこれ一年半ほぼ同じ構築で大会に出ていたのですが、今回はMDにも植物界待望の蕾禍がついに実装されたので、新たな展開ルートや戦い方などについて解説しようと思います。
①蕾禍実装によるサンアバロン六花の強化点
従来のサンアバロン六花の強みとして、ひとひらや来々、ストレナエの回収効果を含めた圧倒的なリソース量としらひめストレナエの構えが返し札への耐性が高いところ、サボウクローザーによるssロックでの盤面制圧などほかのデッキにはあまりない強みが明確にあり、私もこれまでの大会で何回も優勝できるぐらいのパワーを持っていました。
一方で、問題点としてサンアバロン関連のカードが被ってもあまり仕事がないという欠点がありました。特に予想GUY+ロキみたいなハンドはドリュアスにうららというアルベルにうららを打つレベルの雑プレイでも止められてしまうくらいきつく、減らしたくても初動枚数の関係で仕方なくフルで採用するしかありませんでした。しかし、蕾禍が来たことで初動兼貫通札兼リソースが追加されたため、メインデッキのサンアバロン関連のカードを減らして全体的に安定感が増しました。それだけでなく、ロキ初動の盤面も従来から強化され、手数で捲られにくくなっています。
②蕾禍の効果
蕾禍ノ毬首
簡単に言えば植物界のディアベルスターです。このカード一枚でサンアバロン展開につなぐことができます。また、手札の蕾禍族(植物、昆虫、爬虫類)を捨てることで特殊召喚できるため、実質的な予想GUYの役割も兼ねている万能カードです。レベルも1なので絢爛でサーチすることもできます。
蕾禍ノ矢筈天牛
毬首のサーチ先その1かつ真っ先に除外される候補です。毬首で天牛以外の手札の蕾禍族を除外して天牛を特殊召喚するだけでなく、デッキにいてほしいサンシードツインを戻してサンアバロン展開を強くすることもできます。また、②の効果は種族以外の指定はないのでひとひらやロキを吊り上げて盤面を伸ばすこともできます。
注意点としてこいつは昆虫族なので、ひとひらのサーチ効果やスノードロップのss効果、来々のセットを先に使うと天牛を出せなくなってしまうので使う際には縛りの付く順番には注意してください。
蕾禍繚乱狂咲
毬首でサーチする先その2です。基本的にサーチ効果から使う場合はハンド消費が重くなるので基本はss効果を使います。毬首1枚から展開するときは、除外した天牛をこのカードで吊り上げて展開していきます。
また、①のステータス変動の恩恵はかなり大きく、従来の課題であったストレナエをディアベルスターやクシャトリラが先に戦闘で処理してくることがなくなったり、サボウクローザーが2100まで攻撃力が上がるのでアルベルやガネーシャのような1800ラインを除去するためにベンガラを使った結果、三戦を受けてしまうようなこともなくなります。ベンガラで3000ラインを戦闘で上から処理できるのもいい部分です。
蕾禍ノ武者髑髏
蕾禍で唯一の植物族リンクです。①の蕾禍の吊り上げももちろん強いですが、②は、場の蕾禍族を戻して自己蘇生なので、既にEXゾーンが埋まっていても無理やりどかすことができたり、ジャスミンなどを戻して出し直すことで回復時のサーチ効果を更に狙ったりと幅広い使い方があります。
③デッキサンプル
私はサンアバロンと蕾禍の両方を採用して、デッキパワーを上げています。サンアバロンを抜いた場合、毬首+六花ネームを引いていたとしても盤面がが上振れになりにくく、先攻を落とす原因になると考えたため、両方採用しています。また、予想guyは一枚初動の中でも召喚権を使わないため未だに強いので誘発貫通力も上がっています。これに伴って、引いて微妙なカードが少し増えるのでデッキを少し厚くして手札の平均値を安定させています。
不採用のカードについて
・アロマ
先攻では打点を過剰なレベルで上げたり植物にアルセイしかいなかった(アルセイはドロバ下では使えないお茶目なところもある)バックを能動的に触れるモンスターが増えたりと恩恵はあるのですがメインの展開にはあまり関わらない、アロマ関連には妨害効果がほとんどない、後手だと腐ることが多いことを含めて不採用としています。
・ローンファイアブロッサム
1枚初動かつgを受けてもひとひらを出してワンドローで耐えられるメリットがありますが、うららが非常に重く、コストで盤面から消えてしまうためボタンや絢爛も貫通札にならなくなってしまうリスクを見て私はあまり使っていません
・ネコーン
基本的にジャスミンで直接出すモンスターでフィールド魔法をサーチできるためボタンへ無限抱擁を待っている場合こちらで来々にアクセスして回避するというプランが取れます。しかし、ネコーンはジャスミンで直接出さないといけないため毬首初動などでは基本出せず、そこまで待たれている場合来々を持ってこれなくてもある程度の妨害とリソースは用意できているため誤差だと考えました(あと素引きが極端に弱い)
④展開ルート
毬首
妨害 しらひめのモンスター無効、ストレナエ(ハイペのモンスター無効orティアドロのリリース除去)、ベンガラのバウンス
(ジャスミンの戦闘耐性、狂咲の攻守変動、来々のリリース肩代わり)
リソース 墓地のひとひら蘇生、武者と狂咲のss、ストレナエの回収(ボタンor絢爛)
盤面は以前のロキ一枚初動の物に加えて、ジャスミンの戦闘耐性と狂咲のステータス変動で場持ちが向上しています。従来と違い、ジャスミンの②のリクルート効果をロキを出すのに使っているため、六花にはジャスミンのサーチを二回使ってアクセスしています。
狂咲+蕾禍族+ハンド1枚
ハンド消費がかなり重いですが毬首1枚初動と同じ盤面が作れます。
毬首+六花モンスター(プリム以外)
妨害 しらひめ、ストレナエ、来々薄氷による実質二面除去、ベンガラ(ジャスミン、狂咲、来々)
リソース 墓地ひとひら、武者と狂咲のss、ストレナエの回収
毬首一枚初動に薄氷が添えられたものです。このデッキは来々薄氷の妨害が1番強力なので狙えるならなるべく狙っていきたいです。
また、プリムの場合は、ジャスミンでひとひらとスノードロップをサーチ、ひとひらでボタン、ボタンで来々絢爛からしらひめにつなぐことで、盤面をベンガラストレナエティアドロップまで伸ばすことができます。
(ひとひらを経由しないなら薄氷の盤面にできる)
(下はプリムの場合の展開例)
妨害 しらひめ、ストレナエ、ティアドロ、ベンガラ(狂咲、来々)
リソース 墓地ひとひら、ストレナエの回収、武者と狂咲のss
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、来々薄氷(ジャスミン、狂咲)
リソース ストレナエの回収、狂咲と武者のss
毬首+六花魔法
妨害 しらひめ、ストレナエ、魔法素材ハイペ、来々薄氷、ベンガラ(狂咲)
リソース 墓地ひとひら、ストレナエの回収、武者と狂咲のss
ストレナエを作るとき二体目にしらひめやひとひらが素材に残ったままということがないように気を付けましょう。
ロキ
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、来々薄氷(ジャスミン、狂咲)
リソース 墓地ひとひら、ストレナエの回収、武者と狂咲のss
従来はロキ+六花カードがないと薄氷は構えられませんでしたが、これからは薄氷まで構えることができます。
また、ロキ初動の場合、ソウイングを使った後のドリュアスではスラッシャーを出さないとジャスミンのサーチを三回使うことができないので注意してください
ロキ+六花カード
妨害 しらひめ、ストレナエ、来々薄氷、ベンガラ、魔法ハイペ、(ジャスミン、狂咲)
リソース 墓地ひとひら、ストレナエの回収、武者と狂咲のss
従来はロキ+六花魔法でないと魔法ハイペまでいけませんでしたがこちらも要求値が下がり、狙いやすくなりました。これにより、三戦や反逆といったカードでストレナエをどかされて2妨害踏まれることも少なくなります。
ポイントはジャスミンの三回のサーチを含めてひとひら、プリム、スノードロップの三枚を揃えることを意識してください
ロキ+ツイン
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ(ジャスミン、狂咲、来々)
リソース 墓地ひとひら、ストレナエの回収、武者と狂咲のss
ツインを毬首で飛ばして天牛のssコストとすることで狂咲のss効果を温存して展開できるため、最低限リソースと妨害を用意できます
ひとひらを埋めずに妨害数を優先するなら下の動画のように展開すれば薄氷を追加することができます
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、来々薄氷(ジャスミン、狂咲)
リソース ストレナエの回収、武者と狂咲のss
毬首+蕾禍族
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、サボウのssロック🌵(狂咲)
リソース 墓地ひとひら(サボウが除去された場合)、ストレナエの回収、
武者と狂咲のss
従来の予想GUY一枚初動と同じ盤面ですが、狂咲があるため、ベンガラをわざわざ使わなくても戦闘で倒される心配がなくなったため三戦を踏むリスクが減りました。
予想GUY
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、サボウ🌵(ジャスミン、狂咲)
リソース 墓地ひとひら(サボウが除去された場合)、ストレナエの回収、
武者と狂咲のss
ロキ一枚初動の応用です。基本的な動きはほとんど変わらないためサーチするカードの順番を間違えないようにしましょう
※毬首+ツイン(蕾禍族ならなんでも可)
妨害 しらひめ、ストレナエ、ベンガラ、薄氷(ジャスミン、狂咲)
リソース 墓地ひとひら 武者と狂咲のSS
毬首SSからサボウを狙うことはできますが、その場合できる盤面はサボウジャスミンプリム来々となり、しらひめのようなほかの妨害が用意できないため、泡や捲り札、ポニクスで神天焼など隙がかなりあるので、毬首でツインを除外し、天牛でデッキに戻して普通に展開する方が強いです。狂咲を使わずに天牛を出せるのでリンク値が1伸びるため薄氷まで狙うことができます。ツイン以外を除外した時でも狙えますが、大体の場合はサボウを狙うか貫通札として温存するかの2択なので基本ツインの時だけ狙うといいと思います。
⑤意識する点
六花ギミックにアクセスすることを最優先
このデッキは妨害やリソース、展開の心臓は六花です。誘発のことを考えて展開する際は、ボタンや絢爛はなるべく残しながらしましょう。
ストレナエの回収先はどうするか
ストレナエでリソースとしての回収先として挙げられるのはボタンと絢爛です。私は基本ボタンを選択しています。理由としてはターンが帰ってくればメインフェイズに入って最初にボタンで相手モンスターを除去して更に来々の二枚目を持ってくれば絢爛やスノードロップでもう一体除去できるので、3ターン目の動きとして最も強いからです。手札のリソースに余裕がある場合はしらひめを回収して墓穴で先にしらひめが除外されることをケアするのも強いです。
しかし、例外としてはひとひらが墓地にない時は回収先が変わります。
例としてロキ初動でドリュアスを誘発で止められてボタンで貫通し、来々しらひめストレナエまで行けたとします。相手ターンで動きを止められたが、来々をリトルナイトなどで除去されて盤面はハイペリュトン単騎の時、ボタンを回収していた場合、ひとひらにアクセスできていないため、出すためにハイペをリリースしなければならないため、次の妨害を一枚減らしながら展開することになります。この場合は絢爛を回収して次のターンにひとひらをサーチしてじっくりゲームを進めていくか、ロキを回収して返しのターンにキルを狙いに行くかの二択になります。こちらにすることで、ハイペを残しながら展開することができるので無駄にすることがありません。
無理にキルを取りにいかない
六花の強みとしてひとひらや来々といった圧倒的リソースがあり、なおかつサボウクローザーという詰めに行く際に最も安全なカードがあるので、ライフを取り切れなさそうと思ったらそちらにシフトして確実に勝ちの確立を上げましょう。
しらひめをなるべくハンドや墓地に残しながら動く
ロングゲームになるとひとひらや来々のリソースを絡めて展開してライフを削りに行きますが、しらひめを使える状況を維持し続けることで、急な誘発にも安全に対応できます。特に二ビルは油断してると場合によっては立て直しができなくて逆転されるきっかけにもなりえるのでしらひめは常に抱えておきましょう。
先攻でサボウを出すことに固執しすぎない
以前に比べて狙いやすくなったとはいえアナコンダジョウゲンみたいな下品な展開と違いはサボウは高貴でいるため、通常召喚しないといけません。そのため成立する確率は誘発を食らうことも考慮すると体感2~3割程度になります(基本的に誘発が1枚でも被弾したら🌵は成立しない)。上でも書いた通りサボウの主な役割は3ターン目以降の詰めとして使うことがほとんどです。(現環境だとバトルフェイズにスピリットオブユベルやビーステッドをssして耐えてくるのでキルを安全に狙えるという点でとても優れています。)サボウに命を懸けすぎて六花にアクセスできなくなったということがないように気を付けましょう。
サボウを出すとき、ストレナエを出す理由
サボウを出した場合ストレナエはしらひめでリリースしても自分もssできないためティアドロップを出して妨害を増やした方がいいんじゃないかと思う人もいるかもしれませんがこれは明確な理由があります。
一番は拮抗勝負です。ランクやDCの特定の時間帯では、拮抗勝負を入れている人が一定数います。しらひめ+ストレナエという構えは二妨害が確定で残るのでわかりやすく強いという点があります。これは一滴や結界波のような無効系の返し札も同じなので、しらひめストレナエの構えのほうが何かあった時のリスクが一番低いのでよくこの盤面を目指しています。
武者髑髏のちょっとした落とし穴
武者髑髏はトランスコードトーカーのようにターン中縛りが付いており、例えば、スタンバイgに対してγを打った場合、武者髑髏を出すこと自体はできますが、効果は両方とも使えなくなるので注意が必要です。(使えなくてもジャスミンを作って六花にアクセスはできる。)
⑥最後に
ここまで読んでくださりありがとうございました。何か質問や意見等があればXのdmなどで受け付けます。蕾禍実装によりさらに勢いが付いた今、まだ使ってない人はぜひ、組んでみてください!