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身近な水と地球環境~コップ一杯の水から考える~


50年以上も続く市民大学

三鷹市では、市民の生涯学習の一つとして、市民大学総合コースが開設され、50年以上続いている。当初から「学習の主体は市民にある」ということを大切にして、コースの企画段階から運営に至るまで、市民自らが主体となって行つている。大変貴重な伝統が三鷹市にはある。その学習記録は「あゆみ」という100頁弱の冊子に毎年まとめられている。毎年受講希望者が多く、抽選でないと受講出来ないことが多い。受講料が無料というのも魅力です。

水環境講座の企画

10年以上前になるが、私は、平成20年度のまちづくりと環境問題の分野のコース「身近な水と地球環境~コップ一杯のみずから考える~」の企画委員と運営委員を担当させていただいた。企画委員は、コースの30回の講義のテーマを企画する。講師との交渉は、三鷹市の担当者が、行う。幸いなことに、三鷹市のこの市民大学は、よく知られているようで、講師の謝礼は安くても、趣旨を理解して良い先生が引き受けてくださる。有難いことだ。30回の内10回は、メイン講師の講義、10回はテーマに応じた専門家に講義をお願いする。残りの10回は、自主学習の時間となっている。つまり講義の謝礼の予算がついていない。謝礼なしで講義して頂ける方(例えばテーマに詳しく地域のボランティア活動家や、市役所の職員など)を探しで、お願いすることも許されている。教室から外に出て、フィールドワークも出来る。欲張ってカリキュラムをつくるのもたのしみだつた。

メイン講師は小倉紀雄先生

「身近な水と地球環境~コップ一杯のみずから考える~」のメイン講師には、東京農工大名誉教授の小倉紀雄先生にお願いしました。当時、私は野川流域連絡会の都民委員を委嘱されていたので、野川流域連絡会の座長を務めておられた小倉紀雄先生を知っていました。水環境を中心に問題や地域の問題をテーマにした総合コースとして企画するためには先生が一番と思い企画委員会で提案をしていたところ、先生がお引き受けるしていただけ、メイン講師に決まりました。大変嬉しかったことをよく覚えている。

 難産の末、決まったカリキュラムは、つぎのものです。

カリキュラム

コース予定表「環境」安達案A 08-1-23

メイン講師の小倉先生の講義10回は、①環境概論2回とまとめ(物質循環と人間生活)(水環境と人間活動を考える)(身近な水環境まとめ)、②フィールドワーク2回(野川)(井の頭公園)、③身近な水環境から地球環境を考える2回、市民参加による水環境の保全2回と神谷博さん、倉宗司さん、高橋克彦さん、笹木延吉さんなどによる市民参加の実例紹介が4回あり、他に東京大学教授山本和夫さん「三鷹の水を考える」、市役所職員の「三鷹市の上水道の現状」、同香川淳さんの「武蔵野の雑木林とその生きものたち」東京都環境局職員の東京湾の水質と生物」、東京大学教授鼎信次郎さんのバーチャルウオーター、東京農工大学教授の高田秀重さんの「世界の水事情」、井の頭かんさつ会代表の田中利秋さん「井の頭公園の自然~身近な自然観察の面白さと大切さ~」など、今から考えても充実した内容でした。最後に先生の総括となった。

講座の運営委員

講座がはじまり、運営員も引き受けた。小倉先生の概論2回は、大変分かりやすい講義であった。また、前半にあった2回のフィールドワークでは、野川と井の頭公園池に出掛けた。そのほか自主学習で、野川公園自然観察園に野草の見学に出かけました。それらの記録メモが残っています。

フイールドワーク 野川 井の頭公園

フイルドワークⅠ野川公園08-6-6
フイルドワークⅡ井の頭公園08-10-3


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6月6日の野川のフィールドワーク @ホタル川

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9月16日の野川公園自然観察園の野草見学会 

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9月16日の野川公園自然観察園の野草見学会

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9月16日の野川公園自然観察園の野草見学会

フイルドワークⅡ井の頭公園08-10-3
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10月3日の井の頭公園のフィールドワーク

photo井の頭公園RIMG0010

10月3日の井の頭公園のフィールドワーク

他には、前半には、東京大学教授山本和夫先生の「三鷹の下水道を考える」、東京都環境局の風間真理さんの「東京湾の水質と生物」、東京農工大学教授高田秀重さんの「水環境中の科学物質」の講義受けました。

後半には、市民参加による水環境の保全の実例などの紹介を受けました。講師は神谷博さん、倉宗司さん、高橋克彦さん、笹木延吉さんなどでした。身近な活動を知ることが出来ました。

ワークショップ

最後の2回は先生からの提案でワークショップをすることになり、相談し、案をまとめ、先生にご意向を伺い、ご了解うぃただきました。


ワークショップ打合せメモ09-1-23


ワークショップ①記録改訂109-2-19_ページ_1
ワークショップ①記録改訂109-2-19_ページ_2

私に出来ること

望ましい水環境について我々に出来ることを、私も考えて見ました。報告はしていませんが、手元に資料が残っていました。



最後に

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小倉先生を中心に受講生の記念写真 

「あゆみ」に私の感想文「コースの企画と運営を終えて」を掲載していただきました。

あゆみ原稿IMG_3867

番外(庭園見学と野川源流散歩)

自主企画として、皆さんに「日立中央研究所の庭園の見学と野川源流散歩」を提案し、受講生のうち希望者16名で実施しました。

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10月7日の庭園見学会 @日立中央研究所大池前

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10月7日の野川の源流見学 国分寺のトンネル

小倉先生のお陰で、この講座は、よくまとまった、大変貴重な講座となりました。参加者からも高い評価を受けました。楽しく講座を終了することが出来、受講者の中から、「みたか野川の会」が生まれ、次のスタートとなりました。私のとっても大変意義深い講座となりました。




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