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身近な自然環境保全活動

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仕事を辞めて、シニア生活にはいてからの身近な自然環境保全活動をまとめています。
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2021年1月の記事一覧

私の自然環境保全活動を振り返って

 2003年、70歳で仕事を辞めてから健康を保つために散歩をするようになりました。初めは街中を歩いていましたが、そのうち近くの野川を歩くようになりました。 野川は、約5万年前、古多摩川が、武蔵野台地を削ってできた崖(国分寺崖線)の湧水を集めて、流れています。野川は国分寺市の日立中央研究所の庭園の大池に発し、小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区を流れて、多摩川に合流する長さ約20kmの都市河川です。野川の中流域では都立武蔵野公園と都立野川公園の中を野川は流れていて、都市部

野川のフジバカマの保全活動

1.野川の自然環境について   約5万年前、古多摩川が、武蔵野台地を削ってできた崖(国分寺崖線)の湧水を集めて、野川は流れています。野川は国分寺市の日立中央研究所の庭園の大池に発し、小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区を流れて、多摩川に合流する長さ約20kmの都市河川(多摩川の支流であるので一級河川)です。野川の中流域では都立武蔵野公園と都立野川公園の中を流れていて、附近には、国際基督教大学や国立天文台などの大きな緑があり、都市部にありながら、まだまだ豊かな自然が多く残

野川の藤袴を育て、匂い袋を楽しむ

 藤袴は、秋の七草の一つで、万葉集や源氏物語にも出ており、古くから日本人に親しまれてきました。しかしながら、近年、自生地が減少して、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種です。今では、貴重な植物です。三鷹市付近では、30年ほど前までは、国際基督教大学構内でも自生していましたが、現在では、消滅しています。ところが、9年前の2011年8月に国際基督教大学の近くの野川の水辺に、自生していることがわかりました。  多摩川の支流・野川の水辺は、年3回、東京都によって草刈りが行われていま

野川の流量は、年間で、どう変わるのか?

 誰かから、「春先は植物が成長し出し、水を沢山必要とするので、川の水が少ない」と云うことを聞いたように思っていいる。年間を通じて野川の水を見ていると、年によって変化があるが、平均的にはどのような変化をするのであろうか? 興味が湧く。  私が委員をする野川流域連絡会では、2006年(平成18年)10月から都民委員たちが分担して3ヶ月に1度、野川流域全体で野川の流量を測定することを始めました。プロではない市民が主体で測定をすることで、流量を体感し、「納得できる」流量を模索する試

野川に注ぐ湧水量を調査

 野川は、国分寺崖線から湧き出る武蔵野台地の雨水浸透水を集めて流れる清流です。その野川の源泉である国分寺崖線の湧水も、小さな湧出点は沢山あるが、それが集まって、最後は野川に注いでいる。その湧水の野川への吐出点は、大変わかりやすい。①今も湧水がいつも流れているところもあるが、②今ではほとんど流れていないところもり、③以前は途絶えていたが最近流れていることが多いところもある。  三鷹地区で野川に注いでいる湧水の量を調査するために、予備調査を経て、主要な4ヶ所に絞り、毎月1回、7

小学生の野川についての[環境]学習のお手伝い

羽沢小学校の「環境」学習ずっと前のことすが、2009年に、近くの三鷹市立おおさわ学園羽沢小学校4年生の「環境」学習~ 野川の自然を守るために何が出来るかを考える~ のおてつだいをしたことかあります。 12年経ち、その小学生が、今では、大学生になりました。 当時の校長先生や、担任の先生は、すでに、別の学校などに移っておられますか、今でもたまにメールでつながっております。 おおさわ学園羽沢小学校では、総合的学習の時間に、「自分たちが生活している地域のよさに気づき、地域とのか

緑のボランティア活動を振り返る

きっかけは                                                      仕事をやめてからは、自然環境問題に関心があり、特に緑の保全が大切だと思っていました。平成18年頃の三鷹市市報で、市の緑と公園課主催の「緑のボランティア講座」があることを知りました。この年が第3期の緑のボランティア講座でした。秋から冬にかけて全6回の講座が開催されていました。メイン講師は、東京農業大学の濱野周泰先生でした。現在も続けて講師をされています。 緑のボ

「みたか環境ひろば」発刊のころ

はじめに 三鷹市では環境政策課が、ニュースレター「みたか環境ひろば」を2008年6月から定期的に発行しています。環境活動推進会議の委員達が、街で見つけた環境情報を市民にお知らせするためです。現在は、2020年7月発行の第72号が最新号です。 2008年6月第一号の第一面です。 平成27年1月には、カラーの50号が発行されました。「みたか環境ひろば」は、三鷹市のHPから入手できます。 12年間よく続いたが、これからも続けてほしいと強く思ところです。実は私がこの「みたか環