第7章:案件獲得と初案件の進め方

1. なぜ案件獲得が重要なのか?

さあ、いよいよ案件獲得に向けて動き出しましょう。案件を獲得することは、フリーランスエンジニアとしてのキャリアを築くための最初のステップです。特に初めての案件は、経験を積む絶好のチャンスです。初案件を通して、スキルを実際の業務に活かし、キャリアの基盤を作ることができます。

最初の案件での経験は、その後の案件獲得や単価交渉においても非常に大きな影響を与えます。このステップをしっかりとクリアすることで、あなたのフリーランスエンジニアとしての信頼と価値が大きく高まります。

2. 案件獲得のために何をすべきか?

まず、案件を獲得するためには、自分に合ったエージェントを見つける必要があります。市場は常に変化しているため、時代に合わせて柔軟に対応することが重要です。私が推奨するのは、自分でエージェントを探し、複数のエージェントに登録することです。「フリーランスエンジニア 案件」や「フルリモート エンジニア 案件」といったキーワードで検索し、上から順に登録していくのが効果的です。

特定のエージェントをおススメすることはしません。それは時代や状況により優良なエージェントが変わるからです。しかし、エージェントの選び方の基準はお伝えできます。以下にチェックポイントを箇条書きでまとめました。

  • 自分が求めている技術や業務内容に合った案件を紹介してくれるか

  • リモート案件を積極的に取り扱っているか

  • 紹介される案件が希望する条件に近いか(例:単価、勤務形態など)

3. どうやって初案件を進めるか?

初めて案件を獲得したら、まずは案件内容をキャッチアップすることが大切です。出社かフルリモートか、単価はいくらか、これらを確認し、しっかりと相手に答えられるようにしましょう。初案件は、自分が狙っている技術を必ず受けるようにしてください。少なくとも1年間の経験を積めるような案件を選びましょう。基本的に案件は3か月更新が多いですが、その期間一生懸命に取り組むことで、その後のキャリアに繋がります。

私自身、初案件の単価は43万円でスタートしましたが、最初はそれで良いと割り切っていました。1年後には単価を25万円上げて68万円にすることができました。40年のキャリアを考えれば、最初の1年は投資の期間です。焦らずに着実に経験を積みましょう。

もし案件獲得がうまくいかない場合は、エージェントに何が原因で選ばれなかったのかを尋ね、改善策を講じることが重要です。資格を取得することや、異なるプログラミング言語を学ぶこと、あるいは副業で別の種類の案件に挑戦することも選択肢です。AWSの資格などは評価が高く、案件獲得の助けになることもあります。

4. 諦めないで

私自身もエージェントに登録した際、未経験だという理由で「無理」と言われた経験があります。また、初案件で一緒になったエンジニアに「よくそのポートフォリオで独立しようと思ったね」と言われたこともありました。それでも諦めずに何度もチャレンジすることで、今のキャリアを築くことができました。

「サーカスの象」の話を知っていますか?幼い頃に鎖に繋がれ、逃げられないと信じ込んでしまった象は、成長して力がついた後も鎖を引きちぎることができません。それは「どうせ無理だ」と思い込んでいるからです。案件が取れないときも、諦めずに何度でも挑戦しましょう。諦めてしまうと、サーカスの象のように、自分の可能性を見失ってしまいます。

また一つのやり方に捉われずに、ここに記載している方法以外も、自分なりに行動を探して行動していくことが大切です。

この章のまとめ

  • 案件獲得はフリーランスエンジニアとしてのキャリアを築くための最初の大きなステップです。

  • 初案件は、自分が狙っている技術で1年間経験を積めるものを選びましょう。初期の投資として焦らず取り組むことが重要です。

  • 諦めずに何度も挑戦し、サーカスの象のように自分を制限しないようにしましょう。

第7章ワーク

  1. エージェントに登録する
    「フリーランスエンジニア 案件」や「フルリモート エンジニア 案件」で検索し、上位のエージェントに1つ登録してみましょう。

  2. 初案件に向けて質問をリストアップする
    初案件の際にエージェントやクライアントに確認すべきこと(単価、リモート可否、案件内容など)を3つリストアップしてみましょう。

  3. 改善点を見つける
    もし案件が取れなかった場合、エージェントに原因を尋ね、次に向けて改善点を1つ見つけて実行してみましょう。

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