MMD7

MMD(マグネシウムマジ大事)シリーズ、怒濤の3連チャンです。
ようやく今回が最後です。たぶん。

今回も興味深いものが多数書いてあります。
そしてみなさん気にしておられる、「じゃあどのタイプのマグネシウムがいいの?」にも触れられています。

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<健康と長寿>

アルツハイマー病、パーキンソン病の患者は、マグネシウム欠乏症である。

老化そのものがマグネシウム欠乏のリスク要因である。歳を取るにしたがって、マグネシウムが欠乏するので、食餌・サプリメントのマグネシウム量が増やされねばならない。

・皮膚に塗布されたマグネシウムおいるは、老化防止ホルモンであるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の産生を促進させる

老化が進行している身体の組織には、マグネシウムの3倍量のカルシウムが見られる。

・1世紀近くも前に、マグネシウム欠乏が老化の一因であると結論づけられている

・インスリン抵抗性の状態、ならびに「通常の」老化現象と考えられている状態の双方を特徴づけているのが、細胞内のカルシウム堆積とマグネシウム不足である。

・年齢が100歳を超える人では、一般の年配者に比べて、体内のマグネシウムの総量が高く、カルシウムレベルが低い。

・もしも、充分な抗酸化物質がなければ、過剰になったフリーラジカルが、正常で健全な細胞を損傷し、破壊し始める。フリーラジカルも必要物であり、代謝活動による正常な生成物であるが、無制限にフリーラジカルが作り出されると、これが変性疾患の発症に大きな役割を果たすことになってしまう。なぜなら、フリーラジカルはいかなる体内の構造をも損傷させうるからである。例えば、たんぱく質・酵素・脂質、さらにはDNAまでをも破壊してしまう。フリーラジカルは、心臓病・自己免疫疾患・がんを含む、60種類を超える病態に関与している。

マグネシウムのレベルが低いと、フリーラジカルのレベルが倍増している。

マグネシウムが足りないと、細胞膜にある重要な脂質層が損傷され、そのため細胞膜が壊れやすくなり、細胞膜を通して漏出が起きる。

農薬はパーキンソン病の病因の一つである。中でも家庭内で殺虫剤に触れることが、最も高い危険性を帯びている。グルタチオンは、あらゆる体内細胞で自然に作られる抗酸化物質である。体内細胞にはニューロン(神経細胞)も含まれるが、ニューロンはある種の化学物質に対して解毒の作用を果たしているのである。
ところが、マグネシウムが欠乏した条件下で成長した細胞では、このグルタチオンのレベルが低くなる。培養中の低マグネシウムレベルの細胞にフリーラジカルを加えると、グルタチオンが消耗されるにつれ、そのレベルが急速に低下を見せ、細胞はフリーラジカルによる損傷をはるかに受けやすくなってしまう。
神経外科医のラッセル・ブレイロック博士は、脳の「黒質」と呼ばれる部位で、細胞内のグルタチオンの量の低下がみられたら、これをパーキンソン病の最早期所見の一つとみなしてもよさそうだ、としておられる。

・2004年にマサチューセッツ工科大学(MIT)である実験がい行われ、これがマグネシウムを記憶増強剤としての地位にまで昇格させることになった

学習と記憶にとって重要な脳の受容体では、マグネシウムに依存してその機能調節が行われている。
学習・記憶レセプターを活性化させておくのにマグネシウムが欠かせない。

・アルツハイマー病と目される症例の半数近くが、実際には治癒可能な諸症状によって起きた認知症である可能性がある。

・アルツハイマー病患者の脳に見られる「もつれ」とプラークが、水銀中毒でも同じように起きるという事実がある。水銀は歯科用アマルガムから脳内に吸収されるし、インフルエンザ予防注射を受けて取り込まれることもある。…(中略)…体内でマグネシウムが利用されうる状態にあれば、重金属の無害化が促進される。たとえ水銀のように毒性の強いものであっても例外ではない。

・アルツハイマー病に冒された脳内ニューロンには、通常のニューロンに比べて、相当にアルミのレベルが高くなっている

・アルツハイマー病患者では、この疾患で最も激しく損傷を受ける部位、すなわち海馬でのマグネシウムレベルが一貫して低くなっている

体内酵素系の一部で、アルミがマグネシウムに置き換わることがあり、マグネシウムの機能を模倣しはするが、害を引き起こしてしまう。さらにアルミは、脳内のマグネシウムと置き換わることがるが、そうなると脳神経細胞のカルシウムチャンネルが大きく開いたままの状態となり、カルシウムが殺到して、細胞死を起こさせてしまう

・パーキンソン病で亡くなった人では、正常人に比べ、脳内のカルシウムとアルミニウムの量が増大している

・カドミウム、アルミ、鉛といった金属は、特定の酵素に付着し、マグネシウムなどのミネラルを追い出してしまい、正常な酵素の作用を妨げたり、異常な作用を起こさせたりして、細胞を破壊してしまう

・マグネシウムが潤沢であれば、金属、例えばアルミ・ベリリウム・カドミウム・鉛・水銀・ニッケルによって脳細胞が損傷を受けることはない

脳内マグネシウムのレベルが低いと、これにより重金属の脳への沈着が起こる。

・こうした金属類は、マグネシウムと争って脳細胞に入ろうとするようである。したがって、マグネシウムが足りないと、金属類がいともやすやすと入り込んでくることになる。

小腸でも、ミネラルの吸収で小競り合いが起きる。充分にマグネシウムがあれば、アルミが吸収されることはない。

・ブレイロック博士によれば、神経疾患が多発する地域の土壌を調べると、アルミが高レベルで、マグネシウムとカルシウムが低レベルであることが判明するという。死亡者のニューロンでも、アルミのレベルが高く、マグネシウムのレベルが低いことがわかる。

アルミがもつ致命的な作用からニューロンを保護するに当たっては、マグネシウムが重大な役割を果たしているのである。

マグネシウムが枯渇しただけでも認知症が起きているのかもしれない。脳内マグネシウムのレベルを極端に低下させるような条件が、重度の神経学的症候群を発症させることがあるのである。
ここで言う神経学的症状は、てんかん・錯乱・昏睡・精神病となって発症することがあるが、いずれも大量のマグネシウム静注を行うことによって迅速に治癒させることができる。

身体のマグネシウム吸収能力は、歳とともに低下する。

マグネシウム欠乏は老化を加速させる。

・70歳前後になると、マグネシウムの吸収量が30歳当時の3分の2に下がる。

・定期的にマグネシウムオイルを皮膚に塗布すると、きわめて重要なホルモンであるDHEAのレベルが自然に高まる。

<検査など>

身体的・精神的疾患、負傷、激しいスポーツ、感情の動揺などによって、軽度ないしは中程度のストレスにさらされると、マグネシウム必要量は増大する。

・ストレスが生じると、マグネシウムが細胞から放出され、これが血流になだれ込むにつれて、細胞のマグネシウムが激減してしまう。

血液中に存在するのは体内マグネシウムの総量の1%にも満たない。したがって、ありきたりの血漿マグネシウム検査によって、いろいろな身体組織の細胞内のマグネシウムを測定することは、実際上は不可能である。

血中マグネシウムは、体内の他の部位にあるマグネシウム量との相関関係をもっていない。それどころか、さまざまな病気でストレスにさらされると、身体は細胞からマグネシウムを汲み出して血液中に送り込むので、実際には全身が欠乏状態にあるにもかかわらず、検査をしてみると、見かけの上ではまるで正常であるかのような誤認を生じることになる

・臨床テスト(検査)は、われわれの感覚や直感が教えるところを確認する目的で行われるべきものである。ところが、医師には往々にしてテスト(検査)に信を置きすぎるきらいがある。
←医師に対する戒め。

<マグネシウム摂取対策>

マグネシウムなくしては、生命は存在し得ない。

慢性病の50~70%がマグネシウム欠乏に原因があり、そのために慢性病が医療費・入院費の巨大な割合を占めている。

マグネシウム欠乏は約100年前に、穀物が大々的に精白されたことに端を発している。

・マグネシウム欠乏に至るのは、一つには調理食品・加工食品の摂りすぎに原因があるから、生の食品を増やすように心がけるべきである。

・食品加工と調理によって、カルシウムよりもマグネシウムがより大量に失われるために、やはり食餌中のカルシウムがマグネシウムよりも多くなってしまうのである。

・有機食品だからといって、ことさらマグネシウムのレベルが高いという保証はない。

<マグネシウム補給方法>

・一般に経口マグネシウムは、例え大用量であっても、軟便を見ること以外には副作用はない。軟便は余剰マグネシムを排泄するためのメカニズムであるが、同時に摂取量を減らすべきことを知らせてくれるシグナルでもある。余剰マグネシムは尿からも排泄される。

・酸化マグネシウムは全量のわずかに4%しか吸収されない。

・量の面と価格の面の双方からして、一般の用途にはクエン酸マグネシウムが一番のお得ということになる。

マグネシウムが吸収されるには、胃酸が必要である。

・軟便が見られた場合、一度に摂る量が多すぎることによるかもしれない。1日分を一度にまとめて摂ることは絶対に避けるべきである。何回かに分けて摂るべきである。
下痢が見られるようであれば、1日4回に分けて摂るのが一番良い。

・マグネシウムの服用を初めて開始するときは、大量に摂取して既存の欠乏状態を是正する必要が起きることがある。しかし、時間とともに欠乏が改善され、必要量が減っていく可能性もある。便を見れば現状がわかるだろう。

マグネシウム静注は、マグネシウムが最も吸収されやすい方式であるが、これに次ぐのがマグネシウムオイルである。第3位にくるのが、経口でグリシン酸マグネシウム、タウリン酸マグネシウム、オロチン酸マグネシウムを摂ることである。第4番目がクエン酸マグネシウムであるが、他品よりも廉価であるために、これが最も広く用いられている。

・マグネシウムが最も欠乏するのが、早朝と夕方である。

・浴槽に入れたエプソム塩(硫酸マグネシウム)は、少量が吸収され、リラックスさせる効果があることがわかっている。

カルシウムの摂りすぎは、マグネシウムの摂取とその機能を阻害してしまう。

・現在では、マグネシウムに比べて、はるかに多量のカルシウムを食餌から摂取する傾向がある。

・マグネシウムは、次の諸栄養素の代謝にとって、極めて重要な役割を担っている。すなわち、カルシウム・カリウム・リン・亜鉛・銅・鉄・ナトリウム・鉛・カドミウム・塩酸・アセチルコリン(神経伝達物質)・一酸化窒素、さらにはビタミンB1の活性化にも重要な機能を果たす。

リンやビタミンDが多めに摂取されたときには、マグネシウム摂取量を増やす必要がある。

ビタミンB6は、細胞内に入ることができるマグネシウムの量を増大させる。

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上記にあるとおり、有害な重金属に対してマグネシウムはとても大事だということがわかります。
重金属は精神・神経疾患と大きな関わりがありますから十分気をつけなければなりません。

また『マグネシウム欠乏は老化を加速させる。』とも書かれています。
マグネシウム、補給せずにはいられません。
マグネシウムが直接的にアンチエイジングに効果あるというより、マグネシウムが潤沢にあれば体内のいろんな酵素の働きなどが本来の形になり、代謝も良くなることによる結果ということでしょう。
そして毒もある程度排泄してくれるしブロックもしてくれます。
「マグネシウムが充分にあれば小腸からアルミが吸収されることはない」とも書かれています。

そして、学習と記憶に対してもマグネシウムが大きく関与しているとのこと、
マサチューセッツ工科大学が結論づけているのですから間違いなさそうです。
ますますマグネシムを飲まずにはいられません。

で、どのマグネシウムを摂取したら良いのか?
これがみなさん一番気になるところかと思います。
マグネシウムサプリにはいろんな種類のものがありますからね。

上記に記載の通り、「マグネシウム静注」が一番と書かれています。
そりゃそうですね。血管に直接マグネシウムを入れたら吸収がいいに決まっています。
点滴にマグネシムを混ぜてあげると、瞬時に手足がポカポカすると言われる方もいます。
ただ毎日注射してマグネシウム補給なんて現実的ではありません。

で、2番目に驚いたのが「マグネシウムオイル」と出ています。
経皮からどのくらい吸収されるのか、あるいはどのくらい補充できたかを確実に知ることが難しいです。
各個人の皮膚の状態によっても変わっているところがあると思います。
内服のマグネシウムサプリでどうしても便が緩くなりやすい方は、経皮吸収タイプのマグネシウムオイルやクリーム等を使用されると良いかもしれません。

そして3番目が「グリシン酸マグネシウム」などです。
で、次に「クエン酸マグネシウム」となっています。

ただ正直これらは大きな大差はないかと思います。
あくまで自分の感想ですが、グリシン酸マグネシウムの方がクエン酸マグネシウムよりも便は緩くなりにくいかなと思っています。
もちろん個人差があると思いますのであくまで参考として。

ちなみにこの本には「トレオン酸マグネシウム」が出てきません。
これが一番吸収が良いのは確実です。特に脳への吸収が良いものになります。
しかしかなり高いです。

正直どれがいいのかはわかりません。
どれがいいのかわからないので、自分は全部飲んでいます。
クエン酸マグネシウムもグリシン酸マグネシウムもトレオン酸マグネシウムもです。
かなり乱暴な飲み方ですので真似する必要はありません。
自分は決して毎食が褒められた食生活というわけではなく、添加物なども体に結構入ってきていると思われるので、マグネシウムをしっかりと補充しています。
もちろんパッケージに書いている用量をそのまま飲むのではなく、それぞれちょっと少なめずつにしています。
ただしそのときの状況によっては、追加して多めに飲んでいます。
松竹梅、いろんなマグネシウムを取り入れ、かかるコストを平均化しているみたいな感じにもなっています。

で、上記に書いてあるとおり「便の性状」をみてマグネシウム摂取量を日々調整する必要があります。
ただ難しいのが、そのときの体調や食生活によって便の性状が影響を受けることです。
例えば歳取ってくると、脂の多いお肉をたくさん食べると便が緩くなるとかありますよね。
この場合はわかりやすいですが、自分では気付かないアレルギー症状的なもので、ある特定の食材で便が緩くなることもあります。

そしてここ最近やっかいなのが、シェディングです。
シェディングによって下痢が起きることは多くの方が経験されています。
特に「水下痢」です。
しかし一方で、マグネシウム消費による影響か、ウサギの糞みたいに(鹿の糞でもいいですけど)コロコロ便になることもあります。

コロコロ便になれば確実にマグネシウム欠乏が疑わしいですから、マグネシウムをしっかり摂る必要があります。
しかし下痢のときの判断が難しいのです。
シェディングによる解毒としての下痢なのか、マグネシウムが足りているというサインでの下痢なのか。
一つの参考としてシェディングのときの下痢は、「およよ」とびっくりするくらいシャーッと出るような水下痢のことが多いです。
お食事中の方スミマセン。
まぁ、シェディングによる下痢か、マグネシウム充足による下痢か正直どっちでもいいです。
そんなに長く続くことではありませんし。
個々人でそのときのマグネシウムの摂取状況を思い返して適当に判断してください。

一応これでMMDシリーズは終わりです。
1~7までかなりの情報量になったかと思います。
現代病といわれるものの多くは本当マグネシウム欠乏と深く関わっています。
マグネシウム補充しておけば病院に受診しなければならない事態になるリスクも相当減るかと思っています。
だから逆に国はマグネシウムの重要性について国民に周知していないのだと思います。
冗談でもなんでもなく、結構的を射ていると思います。
そして医者がマグネシウムの重要性を言わないのは勉強不足であることが多いです。
あるいはマグネシウムで高血圧やら動脈硬化が落ち着いてしまったら、自分が用無しになってしまうから、あえて言わないわる~い奴もいると思います。
安定的な収入が見込める慢性病患者さんを手放したくないですからね。

自分で自分の体調を整え、医者に危機感を持たせてやらないといけません。
適当な医療、医原病ばかり作っている医療、頭を使わずガイドライン通りにしか治療できない医療、そういうものを淘汰し、本当の医療をさせるべきです。
今選挙の時期ですけど、自分が立候補するなら「患者を減らす!テキトーな医療機関ををぶっ壊す~(NHKをぶっ壊す~、みたいな言い方でね)」を公約とするでしょう。
絶対票集まらないだろうけど。
というか絶対に出馬なんてしませんけど。
熱い気持ち持って仮に議員になれたとしても、絶対に何も変わりませんよ。この国は。
周りは既得権益を守ろうとする輩ばかりですからね。

自分で勉強して自分の身を守ることが大事です。
そして得た知識をぜひ自分の近くの大事な人のために使ってください。

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おおきな木ホームクリニック
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