接種記録

先日、HPVワクチンの過剰接種のニュースについて紹介したばかりですが、今度はこんなニュースがありました。

子宮頸がんワクチン接種記録、10市区が廃棄 自治体で保存期間に差

一部の自治体でHPVワクチンの接種記録を廃棄していたとのこと。
法定の保存期間(5年間)を過ぎた後の廃棄だったとのことで問題はないようですが、ほとんどの自治体は5年をすぎても保管しているそうです。

HPVワクチンについては裁判も継続中ですし、現に今だって疾病・障害認定審査会においてHPVワクチン接種後の後遺症に対して医療費等の給付は認定されているのです。
(直近の審議結果はこちらです→https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001343426.pdf
インフルエンザワクチンと比べればその発生頻度は高いものです。
しかも重症度が高いものも多い

法律では5年であろうと、ほとんどの自治体は保管しているのです。
医院のカルテだって保存期間は5年間と定められていますが、大抵はずっと保管しているはずです。

廃棄したという自治体は「HPVワクチンには問題があるかもしれない」という認識がないのですね。
ただただ事務的に処理しているだけのところです。

自治体にも記録がない、本人にも記録がない、医院にも記録がないとなったら、このワクチンの長期的な調査というのはどうなるのでしょうか?
接種者が5年過ぎてから重大な副作用が現れたとき、一体どう対応するのでしょうか?
外国のある程度のデータはあるかもしれませんが、「日本人」における長期的なデータはないはずです。
人種によってもそれぞれ医学的特徴がありますから、われわれにとっては「日本人」のデータが大事です。
はじめっから、長期的な安全性にについて調査するということは考えていないのでしょう。それに協力する気もないし、副作用・後遺症のことを本気で考えていない表れです。救済する手助けをしようとは決して思っていないのは確かです。

だって、「子宮頸がんを防ぐ」と言って宣伝しているワクチンですよ?
10代で接種して、本当に子宮頸がんが防げるのかを知るには、その後何十年もフォローしなければならないのです
それなのに、一律に保管期間を5年とするのもおかしな話です。

「子宮頸がんを防ぐため」「国民を守るため」とか言って接種を推奨している専門家どもよ。
ちゃんと長期的な効果・安全性を知ろうとしているのでしょうか?
5年たったから廃棄なんて、接種記録をこんな適当に扱われていてなんとも思わないのでしょうか?

結局、正義の味方のフリして接種推奨している奴らは、接種した子たちが何十年後にどうなろうが興味ないということです。
そうじゃないというのなら、この接種記録廃棄問題についてもっと大騒ぎするべきです。

接種した人たち、どこのメーカーのワクチンでどのロット番号を打ったのかなど覚えているわけがありません。
だから「記録」が大事なのです。

一部の自治体はきっとワクチンの深いところまで考えていないのでしょう。
だから先日のニュースのように、過剰接種につながる「接種案内」を送ってしまったりするのです。
ただただ国(厚労省)からせっつかれて、深く考えず接種案内を送ったのでしょうね。
「接種案内」なんて余計なお世話以外何ものでもありません。

そして今日になってようやく厚労省が自治体に接種歴の確認をするよう自治体に通達を出しました。

子宮頸がんワクチン過剰接種 厚労相「接種歴確認を」 自治体に連絡

遅いって。
それに接種記録を廃棄しちゃった自治体なんて、確認のしようがないし。
廃棄しちゃったところはどうするんでしょう。

打つ本人も本人で、何回打ったか覚えていないのでしょうか?
何十年も前のことではないはずなのに。

そして「接種案内」が送られてくれば何も考えず打ってしまう人が結構いるということですね。
国や自治体を信用しきっているのかわかりませんけど。
「無料」で接種できる、しかも無料の「期限」が定められているとなると、心理的に焦って接種に向かってしまうというのはあるでしょう。
あるいは単純に「無料」ってことだけで、言葉は悪いですが貧乏根性丸出しで接種するケースもあるでしょう。
どちらにしろ、自分のことをもっと大事にして欲しいですね。

そしてその「期限」も国はどんどん先延ばししています。
本当にやることがいやらしい。
期限が近づくとなんだかんだ理由をつけて、先延ばしします。
何回もそれが繰り返されました。

HPVワクチンは3回接種するのですが、3回接種を終えるのに標準的には6ヶ月をかけて行うのものでした。
しかし期限が近くなってきてしまったから、「最短4ヶ月に短縮して打つこともできるよ」と大々的にアピールをし始めました。
強いワクチンを短期間にバンバン打ったらどうなってしまうのでしょう。
もちろん普通に考えてそれだけ副作用・後遺症リスクは高まるものと思われます。
もちろん日本人における大規模なデータはどこにもありません。

「HPVワクチン」最短4カ月で接種可能

ここでコメントしている人、
「標準的な打ち方ではないけれども、短縮でも打つことを認めますよ、というスタンスになる」
「特段それで何か健康に害が増えるとかそういうことはないと思います」
って言ってるんですね。

「健康に害がふえるかどうか」に関しては確証がない言い方ですね。

それにプラスして過剰接種事件ですからね。

根本は、製薬会社にせっつかれたからだかなんだか知りませんが、国が強引にHPV接種者を性急に増やそうとしたから、事務的作業が雑になり、しかも一部の自治体は記録すら廃棄してしまったから過剰接種の人が出てきてしまったのです。
すべてが雑です。

国の金(税金)を製薬会社様に献上するために、政治家・官僚どもはせっせか働いています。
ルールを勝手に変えながら。
そして犠牲になるのは国民。
金銭的にも身体的にも。

このHPVワクチンは公費負担です。
接種者が増えて一番得をするのは誰でしょうか?
誰が一番得をするなんて言わずもがなですが、この数年の日本における「HPVワクチン政策(特にキャッチアップ接種政策)」は、ワクチンビジネス、ワクチン利権の縮図となっています。
国が焦って焦って政策を進めているのがよくわかります。
急ぎすぎて雑すぎるからボロが出まくりです。
わかりやすすぎます。

たかがワクチン、されどワクチン。
特にHPVワクチンに至っては、副作用が後遺症が出たら一生引きずることにもなりかねない、要注意のワクチンなのです。
科学的にも接種記録が大事なのは言うまでもありません。
HPVワクチンが定期接種化になったのはつい先日の2022年ですよ?
効果として本当に日本人の子宮頸がんが減るのか、あるいは日本人における長期的な副作用のデータなんてどこにもありません。
「子宮頸がん」を抜きにして、HPVワクチンを打った人の寿命と、打ってない人の寿命の比較も重要です。
先日もブログに書きましたが、仮に子宮頸がんを防げたとしても、HPVワクチンによって他の病気になって早死にする可能性だってあるのですから

いい加減国や自治体に踊らされないことが大事です。

そして接種記録といえば気になるのが、新型コロナワクチンですね。
これこそ長期的な副作用は不明のままです。
人類初のワクチンなのですから。
ですから「接種記録」はとっても大事です。

新型コロナワクチンも当初は接種記録の保存は「5年間」でした。
しかしさすがにおかしいだろうという声目もあがり、延長されることになったようです。
当たり前です。

コロナワクチンなどの予防接種記録、5年間の保存期間延長へ
(有料記事となっています)

でも、どのくらい延長されるかまだ決まっていないと思います。
そうこうしているうちに、当初接種した人たちの記録が消えていってしまう可能性があります。

ちなみに、愛媛県新居浜市の議員さんが、接種記録の保存期間延長を議会でお願いしました。
しかし、福祉部長の答弁は冷酷すぎてびっくりするものでした。

『ワクチン接種記録の保存期間延長についてお答えいたします。
まず、ワクチン接種記録の保存期間は、予防接種法施行規則により5年とされております。本市におきましても、法に定められた期間において適切に保管することといたしており、独自で保存期間を延長する予定はございません。』

5年たったらきっぱり廃棄する宣言しています。
ヤバいね。

2 新型コロナワクチン接種被害救済及びワクチン対応について/(3)ワクチン接種記録の保存期間延長

医療従事者に接種が開始されたのは2021年2月のことです。
まだ時間的猶予はありますが、早くしないと5年たってしまいます。

こんな人類初のワクチンの接種記録をルール通りに廃棄するとか、頭固すぎ。
証拠隠滅というか、罪以外何ものでもないですね。

接種がはじまってまだ3年半くらいですが、接種者本人ですら何回打ったのかとか覚えていない人が結構います。
そして、新型コロナワクチンは医療機関だけでなく、大規模接種会場でもたくさん接種されていました。
ですから当然「接種記録」は自治体が責任持って保管しなければなりません。
というか、国が自治体に仕事押しつけているだけですけど。

上記自治体のように、期限すぎたからハイ廃棄、なんてやられたら接種した証明ができないことになります。
長期的な副作用が判明してもどうにもならなくなります。

というか、接種記録保存期間の延長の方針が出されたのは今年の5月のことです。
6ヶ月以上もたっているのにまだ決まらないのでしょうか?
そんな難しい議論が必要なのでしょうか?
(ちなみに厚労省では、接種記録保存期間延長については今年の3月に少し話合われていました。第59回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会 議事録|厚生労働省

国は本気で考えていないのか、あるいは製薬会社からの横やりがあるのかもしれません。
長期間保管されては困るという、それこそ証拠隠滅を企てているのかもしれません。

マイナ保険証だとかデジタル化の問題もあるのでしょうけど、すでに接種した人たちは紙の予診票で行っており、それらを何年保管するのかは決めていいのではないでしょうか?
それをデータ入力するとなると、これまた自治体の負担がすごそうですけど、
国民の大半が打ったワクチン記録ですからね。
これまでの分のデータ化は諦めて、とりあえず紙の予診票は紙のままで何十年も保管し続ければいい話です。

ちなみに医院で接種した人は接種歴をその医院に問い合わせして調べることもできるかと思いますが、公費負担終了とともに閉院したワクチンクリニックで打った人はどうするんでしょう。
接種記録を確認したくてもそのクリニック存在しないし、どこに問い合わせたらいいんでしょうね。

となるとマイナ保険証にワクチンの接種歴も記録を、ということになって見事に自爆してしましたが、まぁ自分は接種歴を残さなきゃいけないようなワクチンを打つ予定は今のところありませんしね。
だから自分にはマイナ保険証は必要ありません。
一方でワクチンマニアには、自分を守るためにもマイナ保険証(ワクチン接種歴付き)は必須かもしれません。
知らんけど。

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