とある歯医者さんからのお便り②
先日、とある歯医者さんからのお便りをご紹介しましたが、今回も同じ先生から情報をいただきました。
今回は、「歯学部と国家試験」について。
自分の言葉で紹介しようかとも思ったのですが、いただいたお便りをそのまま掲載します。
(サボってるわけではないですよ~。いや半分サボってます。)
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歯科国試対策に携わる者として、歯科医師国家試験の(これも歪んだ)現状を憂い、純粋に受験できない(合格率を気にする私立歯学部)犠牲学生を救済する手助けをしたいと思っている一歯科医です。歯科医師国家試験合格率のトリック、改めて書かせて頂きます。端的な一例を申し上げますと、私立歯学部100人入学した学生が現役6年間で歯科医になれるのは30人を切っている大学も複数あります。
これが歯科界、あるいは歯学部の合格率トリックなのです。歯学部不人気でお金持ちの子息は全入に近い私立歯学部に多く入学されます。がしかし結末が悲惨。歯科医になれず莫大な学費を巻き上げられて放校となる例がここ数年多数あります。
私は歯学部国家試験受験生にも関わっている関係で、普通の歯科医よりも国家試験実験に関する情報を共有しております。結論として学力なき受験生が歯学部に近づく事が危険、ということです。底辺私立歯科大学にあっては合格率を気にして国家試験に「志願」しても「受験」させないのです。故に志願者数と受験者数が大きく違ってきます。受験生と父兄にとっては何とも受け入れ難い現状。がしかし合格率の低い歯学部に足を踏み入れた場合逃げられません。
歯科医にもなれず、大学を辞める事も出来ない、という何とも言えない事象が数多くでています。繰り返しますが私立歯学部入試が簡単というだけで歯科医になろう・・・という発想は悲劇の始まりだと考えます。
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かなりリアルな話ですね。
つまり簡単に言えば、
・成績悪い人は国家試験受けさせない。
・成績優秀者のみ国家試験を受けさせて、大学の国家試験合格率を上げている。
ということですね。
見た目の数字しか気にしない経営者が考えそうなことです。
医学部は比較的、「大学に受かっちゃえばあとは大丈夫」みたいな雰囲気がありますが(もちろん勉強は必要)、歯学部のなかでも偏差値が低いところはそうとは言えないらしい。
大学に合格すれば大丈夫って世界ではないのです。
つまりはやはりある程度の学力は必要ですし(勉強するクセみたいなもの?)、入学してからも努力が必要ってことです。
そりゃ、人様の健康に関わる仕事のつくわけですから、しっかり勉強してもらわなければ困ります。
自分は学校のテストの点数だけがすべて、学力がすべてとは思わないのですが、「勉強するクセ」はめちゃくちゃ大事だと思っています。
そこでやっぱり評価する方法としては、学力テストってことになってしまうのでしょうが…。
でもまんべんなく点数取ればいいってものでもないと思うんですよね。
自分なんか、どちらかといえば得意だった数学だとかの知識もどこかにすっ飛んでいってます。
サイン、コサインとか?????です。
得意だったんですけどねぇ~。
苦手だった社会だとか、国語の古文の知識も頭のどこにも見当たらない。
痕跡すらありません。
まったく役に立たないわけではないんだろうけど、医者として働いていく上で、あの受験の勉強は本当に必要だったのかと疑問に思うことは多々あります。
普通の一般常識的なもので十分ではないかと。
臨床で働く人を選別するには、人柄も重要ですね。
(もちろん研究者希望でもチームワークが大事ですけど)
大学入試では面接をするところもありますが、まぁ、そんな短時間でその人を知れるわけがない。
よっぽどおかしな人をふるい落とすことしかできません。
「勉強するクセ」と「人柄」。
これをうまいこと評価できる方法があればいいのになって思います。
そして話は変わりますが、医学部や歯学部といえば、よく噂される「裏口入学」。
今でもあるのかわかりませんが、「寄付金」というものを使って「裏口入学」風なことは行っているんじゃないかなと思います。
あっ、国公立では無理ですよ。
私立の話です。
例えば入学試験の成績があまり芳しくない。
一応補欠合格みたいな通知が来た。
後日、大学から電話がかかってきて「寄付金いくら出せますか」と。
寄付金の額によって合否を決めるとかね。
あるいは、あからさまに「1点○○万円の寄付金を」みたいな話もあるかもしれない。
これ、妄想ですから。
ちなみに以前、刑務所で印刷していた、大阪大学医学部などの入試試験が流出していたという事件がありました。
昭和42年~45年までです。
元受刑者や、職員などが共謀していたそうです。
「伝令です。すぐ向かって下さい!」刑務官が遭遇した世紀の“大阪刑務所医学部入試問題流出事件”とは?大阪刑務所入試問題流出事件#1
「あの問題がそのまま出ている!」なぜ流出するはずのない“医学部入試問題”は塀の外に持ち出されてしまったのか?大阪刑務所入試問題流出事件#2
ここの記事にもありますが、
「合計36人が受験し、17人が合格している。これにより2億3000万円が動いた。」
ですって。
この数字は他の学部も含んでのものです。
入試問題の相場はひとり800万から1,200万とのこと。
当時の金額としてはかなりのものですね。
(当時は大卒の初任給は約3万1千円の時代だった、と記事には書いてあります)
この不正合格者はどうなったのだろうか。
そのままのうのうと医者になっているのだろうか。
ちなみに昭和44年なんか、大阪市立大学医学部では不正受験が6人、そのうち全員合格していますけどね。
さいごに。
お便りをいただいた現役歯科医、歯科医療の闇をたくさん教えていただいた先生からの「歯医者さんの選び方」です。
歯医者さんが選ぶ歯医者さんの選び方。
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土日診療をしている、夜間診療を10時までやっている、そして年中無休という歯科医院を私は信用していません。多くの若い歯科医を雇って経営しているところもしかりです。この歯科医、いつ寝ているのや?というヒトに自身の口腔を任せたくありませんから。私のお勧めは地味な外観で9時~5時診療で週休2日、土地で古くから開業されている歯科医院が理想なのです。
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いかにも。
ちなみに先日歯科のブログを書いたあとに、奥歯の差し歯が欠けました…。
しかしめんどくさくてまだ受診していません…。
差し歯が砕けた思い当たる理由はひとつ。
それはホタルイカ。
スーパーに行ったときにボイルしたホタルイカが目について購入したんですね。
ホタルイカの目ん玉、結構硬いんです。
そのとき、今まで以上になく硬かった。
なんかやな予感したんですよね…
途中からは、ホタルイカさんの目ん玉摘出術。
(申し訳ないので、なんとなく「さん」付け)
目ん玉だけを摘出して、本体だけを食べるという猟奇的な行為。
なんともグロテスクですが、あまり考えないようにして心を押し殺していただきました。
最後にお皿に残ったのはたくさんの目ん玉。
・・・。
ビミョーな気持ちでした。
差し歯が欠けたのは、ホタルイカ様の反撃か。
今さら、さん付けしたり様つけても、歯治らないか。
はぁ。