お手本の小学生

今回はただの雑談です。

クリニックは地下鉄駅から近いせいなのか、タバコのポイ捨てをよく見かけるのですね。
地下鉄乗る前に一服という感じなのでしょう。

先日、驚きの出来事がありました。

クリニック前で車を移動しようと、車に乗り込んだときのことです。
外は薄暗く、ヘッドライトも点灯していました。

歩道を地下鉄駅方向に歩いていたおじさん?が、歩きタバコで車の前を通り、車の斜め前あたりでタバコを路上にポイ捨てしていきやがったのです。
人がいるとわかっていて、そのほぼ目の前でですよ?
(自分は車の中でしたが)
あまりにもびっくりしてしまいました。

とっさにクラクションを鳴らしました。軽くね。プップッと。
そのおじさんはちょっと振り返るそぶりを見せたけど、足早に地下鉄駅方向へ。

これを見逃したらまた繰り返しかねません。

車を降り走ってそのおじさんを追いかけ、お声がけしました。
優しめのトーンで「おいっ」って。
「ちょっと」と優しく声かければ良かったのですけど、目も前でポイ捨てするマナーのなさにちょっと怒りがあり、「おいっ」って言葉になっちゃいました。

そのおじさん、「へっ?」ってとぼけた顔したので、
「タバコ」
と一言。
「捨てちゃだめでしょ」
とそこは優しく。

そのおっさん、苦笑いするかのように捨てた場所に舞い戻ったのです。

しかしそのとき驚きの光景が。

自分が捨てたタバコだけでなく、近くにあった他の人が捨てたであろうタバコも拾っていったのです。

いい人なんだか悪い人なんだかよくわかりません。
しかしなんだか自分が徳を積ませてあげたような感じになっちゃいました。
複雑な気分です。

で、その数日後。

出勤したとき、クリニック内から外を見たら、浮浪者風のおじさんが自転車にまたがって、クリニック前の歩道にいたんですね。
何するのだろう?と思ってみていたら、何と路上に捨てられていたタバコ(しけもく)を大事そうに拾っていったのです

捨てる人もいれば、それを欲している人もいる。

ポイ捨てを注意したことが良かったことなのかどうなのかよくわからなくなってしまいました。
自分はこの浮浪者風の人のために、タバコのポイ捨てを見逃してあげた方が良かったのだろうか、とか本気で悩んでしまいました。

でもやはりポイ捨てはダメですよね。

というか、クリニックの出入り口の目の前でタバコ吸っている人もときどき見かけます。
よくもまぁクリニック前で吸えるものだなと思うのですが、普通なのでしょうか?
あまりにも常識がない人がいてびっくりします。
もちろん見かけたときは注意しますけどね。

ポイ捨てだとかクリニック出入り口前で喫煙とか見ると「おかしい」と思うのですが、「自分は頭が固いのだろうか?」とときどき心配になってしまいます。
でもやっぱり普通の感覚からしておかしいですよね?

次はちょこっとほっこりするお話を。

朝の出勤時、信号のない交差点にさしかかりました。
そこを小学1年生くらいの小さな女の子が横断歩道を渡ろうとしていたのですね。

止まらない車が多い中で、自分は横断歩道の手前で車を止めました。
そして手で「どうぞどうぞ」みたいな感じで、女の子を渡らせようとしたのです。

こういうとき歩行者優先ですから、それを無視して行ってしまった場合、交通違反になります。
ほとんどの車は止まりませんから、東京などでは警察が隠れて取り締まりを行っていたりもします。明らかな点数稼ぎです。
スピード違反もそうですけど、隠れて取り締まりする方法は本当にいやらしいですね。
警察官なり白バイなり堂々とそこに見えるようにいれば、一番予防になるのに。

この歩行者優先の法律は道路交通法38条にあります。
ネットからの情報ですと、
『道路交通法第38条では、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいる場合、ドライバーは横断歩道の直前で車を一時停止して、その通行を妨げないことが義務付けられています。これに違反した場合は罰則の対象となり、3ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金、違反点は2点、そして普通車の場合9,000円の反則金が課せられます。』
とあります。

かなり重いペナルティですね。
横断歩道を渡ろうとする人がいるときは十分注意が必要です。
ちなみに横断歩道がない交差点でも歩行者優先です(道路交通法第38条の2)。
横断歩道がない場合、その人が道路を渡ろうとしているのかどうかなんて判断つかないこともあるのにあまりにも厳しすぎると思うのですが…。

話を戻します。

そんなわけで、ちっちゃな女の子を先に渡らせようとしました。
しかし、女の子も手を差し出して「どうぞどうぞ」のポースを取るのです。

このとき、歩行者が譲ってくれたからといって車を走らせると、実はそれも違反で検挙される場合があります。
一度検挙されたけど、処分撤回となったケースもあるようですが、検挙されたら面倒なことこの上ないです。
横断歩道を渡ろうとしている人がいたら、何が何でも歩行者を先に行かせた方が無難です。

ちなみに毎朝通っているそこの道は、警察がいた試しなんてないですし、取り締まられることはまずないのですが、特に子供の前ではお手本を示さなければなりません。

女の子も「どうぞどうぞ」としてくる。
でも自分にも大人の事情があるので負けじと「どうぞどうぞ」と繰り返す。

まるでダチョウ倶楽部のようです。

3~4回くらい「どうぞどうぞ」合戦を繰り返したでしょうか。
ようやく女の子が観念し、横断歩道を小走りに渡ってくれました。

そしてようやく自分も安心して車を走らせることができます。

驚かせないようにゆっくりと発進したのですが、その女の子、横断歩道を渡ったあと車道側にふり返り、自分お車に向かってほぼ90度に腰曲げて深々とお礼をしたのです。
小学1年生の子がですよ?
ちょこっと頭下げる仕草ならわかるのですが、90度お辞儀の行動にはあまりにもびっくりして、とっさにリアクションすら取ることができませんでした。
手を上げるとかニコッとするとかできれば良かったのですけど、無視するような形になってしまいました。
申し訳ない。

そういえば最近も同じようなシーンがありました。
信号ある交差点を左折しようとしたときに、ちょうど小さな小学生(男の子)が数名渡ろうとしており、自分はしっかり車を止め待っていました。
しかしその子たちも「どうぞどうぞ」してくるのです。
そして自分も「どうぞどうぞ」です。
またダチョウ倶楽部です。

その子たちも走って渡ったあと、ちゃんとお礼してくれましたね。
しっかりと頭を下げて。
お礼なんてしてくれなくたって食っちゃうなんてことしないのに。

腰90度曲げるとかそこまでする必要はないですけど、お互いにとって気持ちの良いことですね。
この子たちが大人になってからも、このような気持ちを忘れないでほしいものです。

大人は本当に汚れていますからねぇ。
信号を左折するときなど、横断歩道を渡っている歩行者がいたら当然渡りきるまで待つのですが、スマホを見ながらちんたら歩いている人が結構いるんですよね
渡っている人がたくさんいるとか、後ろにも人がいるとかだったらぜんぜんいいですよ。
どうせ待たなきゃいけないんですからゆっくり渡ってもらって結構。
でも横断歩道を渡っているのはその人一人だけなのです。
それなのに周囲を気にせず、異常にゆっくりと歩いていやがる。
歩行者用の信号が点滅しだしても気にせず。
確かに歩行者優先ではあるけれど、なんだか気持ちが良くありませんね。
せめて普通の歩行スピードで渡って欲しい。

ふつう周囲に気を遣いませんかね?
自分だったら絶対小走りに急ぐ風を装います。
自分のためだけに待たせているなんて申し訳なく思ってしまいますから。

「自分が優先」「自分に権利がある」としても、あまりにも「自分のことしか考えていない」人が増えているような感じがします。
歩行者とかそういうこと関係なしに言えることです。

小学生を見習えっての。
小学校の交通安全教室をもう一度受け直して欲しいくらいです。

ちなみに自分は年間15,000km以上走っていますが、常日頃メリハリのある?運転を心がけているのでゴールド免許です。
ただの自慢です。
だからゴールド免許を維持するためにもつかまるわけにはいかんのです。

ゴールド免許維持のコツは?というと、上記のように「歩行者優先」などの交通ルールのポイントを抑えておくのも大事です。
あとは周囲をよくみることですね。
前も後ろも。
横をよくみるのは危ないです。
あと、自分が警察官になったつもりで運転すると良いです。
パトカーを運転しているようなつもりです。
パトカーの走りって、安全運転のお手本のようなものですから。
ですから、パトカーの走り方を観察するのも勉強になります。

でも、緊急走行時のパトカーのマネはダメですよ。
福岡かどこかで、自分の車を覆面パトカー風に改造して、赤色灯を回し、さらにはマイクで「交差点進入しまぁす」とか言って赤信号の交差点に突入、そしてタクシーと衝突したという恥ずかしい事故がありました。
実名報道までされちゃって、穴があったら入りたい気分でしょう。

覆面パトカー装い「交差点に入ります」 事故で4人けが 危険運転疑いで20代男2人逮捕

あぶない刑事ごっこは妄想の中だけにしておくべきです。

しかしここ数年、車の暴走事故のニュースをよく聞きますよね。
自分が注意していてもどこから突っ込まれるかわかりません。
本当に怖い時代になりました。
歩くときもスマホなんて見ていないで、周囲に注意を払っておくべきです。
歩いていてもゴルゴ並みに後ろに注意を払っていないといけないかもしれません。

医療の世界でも何度も自分は「自分の身は自分で守らなければならない」と言ってきましたが、交通の世界でも同じことが言えますね。
というか社会全般に言えることです。
経済の世界でもそうです。
国は何も守っちゃくれませんよ。

そして今の時代なかなか難しいのかもしれないですけど、もっと心に余裕を持った生き方ができるといいですね
心に余裕ができることが大人の証だと思っていましたけど、大人なのに大人じゃない人が増えている感じがします。
タバコのポイ捨てなんて、心の余裕とかそういう問題ではなく、ただのマナー違反、自分のことだけしか考えていない周囲を不快にする行為であり、小学生以下の行動ですが。
(でも上記のケースでは注意したら他の人の吸い殻も拾うという大きな矛盾がありますが…。いまだにその行動が理解できません。)

「大人が小学生のお手本」じゃなくて、大人が小学生を見習わなければならないこともあります。
子供の純粋な気持ちを思い出すというか。
「小学生が大人のお手本」だったりします。

自分もまだまだ大人じゃないですが、横断歩道の小学生との出来事のように、知らない人とでも気持ちの良い関係に包まれるといいですね
たった一瞬のはかない関係ですが、それでも心が豊かになれます。

ちょっとした挨拶だけで心が豊かになれるのに、挨拶すらしない人も増えていますから。もったいないことです。

無駄に医療機関の食いものにされないように、自分でできるケアなど役にたちそうな情報を大公開していきます。