カビ毒
疲れやすくてなんだか体がスッキリしない、頭痛だとか気分に波がある、よくわからない湿疹が続く、原因不明の咳が続く、お腹が張ったりすることが多い、小麦控えているのに関節痛が続く、などの症状で悩まれている方結構多いのではないでしょうか?
いかにもシェディングとも共通項がありそうですが、今回は違う話です。
上記の症状によって病院で検査しても何も異常が無い。
結局原因不明なんてパターンはよくあると思います。
そんなとき「カビ」のことを疑って欲しい、という話です。
実は栄養面を含めた詳しい血液検査でも何も問題はなく、ビタミン・ミネラル補充しているけどなんだかパッとしない、というケースがあるのですね。
実はそんなとき、血糖値が異常に低い、ということがあります。
そんなときは「カビ」を疑います。
お腹でカビが異常に繁殖してしまい、カビが糖分をエサに利用するために血糖値が下がるのです。
結構甘いものや小麦製品、炭水化物を普通に食べているのにやけに血糖値が低い場合は、「カビ」を疑ってみるべきです。
糖尿病の心配ないから良かった、ではないのです。
そして健康のために発酵食品や野菜をたくさん食べている人、お腹にカビがたくさんいると逆効果になります。
お腹が張る、便秘や下痢を繰り返す、ガスが溜まるなどの症状が続くと、「腸内環境を整えよう」と思って発酵食品やら野菜をたくさん食べてしまう方もいるかと思います。
しかしお腹に「カビ」がたくさんいたら、余計症状を悪化させるだけになってしまいます。
また糖質制限が一時ブームになりましたが、糖質制限を勧める人は結構な確率で「おやつにはナッツ類を」なんて勧めていたりします。
ナッツ類なんて見えないカビがあることが多いですから要注意です。
糖質制限しているからカビのエサである糖分は体には入ってこないものの、「カビ毒」が体に入ってきて悪さしてしまう可能性があります。
無農薬・無添加なんてものも、実は新鮮なうちに食べなければ、カビが生えやすいことになります。
体に良いように見えて危険だったりします。
コーヒーも健康に良いという情報があったりしますし、コーヒーが大好きでやめられないという方もいるでしょう。
コーヒー豆もカビに注意です。
ですからこだわったコーヒー屋さんは、豆をしっかり見てカビのある豆を除去したりしています。
見えないカビもあるのですが、プロにはわかるのかもしれません。
このように健康に良いと思ってやってきたことが実は体に「カビ」を増やしている原因になっていることもあります。
ちなみにカビは鉄分も栄養にしますので、月経量が多くないのに、あるいは痔などの出血もないのに、あるいは男性なのに原因不明の鉄欠乏がある場合も「カビ」を疑っても良いでしょう。
もちろん赤身の肉など普通に食べているのに、血液検査で鉄欠乏がある場合です。
カビ毒である「マイコトキシン」にはアフラトキシンを始めオクラトキシンなどいろんな種類があります。
このマイコトキシンはかなりの悪者でやっかいです。
100℃以上に加熱しても壊れません。
マイコトキシンによる健康被害については多くの疾患との関係が指摘され報告されています。
食道癌や肝臓癌、乳癌、肺癌などの癌、免疫異常、呼吸器障害、皮膚障害、腎障害、精神・神経疾患など多岐にわたります。
認知症の原因にもなるといわれています。
また化学物質過敏症や電磁波過敏症もお腹のカビによって起こる場合があります。
他にも慢性疲労症候群や線維筋痛症とも関連があるといわれています。
ちなみに皮膚の常在真菌の一つであるマラセチア菌は脂漏性皮膚炎やふけ症になったりしますが、膵臓癌との関係も指摘されています。
マイコトキシンってかなりヤバいです。
輸入品のナッツ類は特に注意が必要です。
また住環境も重要ですね。
北海道は梅雨がないとわれていますが、梅雨っぽい年があり蝦夷梅雨(えぞつゆ)といわれています。
しかしここ最近は毎年梅雨があるように感じます。
北海道はもともと気密性の高い建物が多いです。
気密性が高くてジメジメしていたら当然カビが繁殖しやすいですね。
もちろん北海道だけでなく全国に言えることです。
気密性の高い建物が増えることで、逆にカビが繁殖しやすくなっています。
見栄張っていい建物に住むより隙間風が吹く家に住んだ方がカビ対策としては有効です。
というのは冗談で、やはり換気は大事です。
換気システムがあるマンションだから大丈夫と思っても、エアコンなどにはカビが生えやすいですし、どこにでもカビのリスクはあります。
とはいえ、異常に神経質になる必要は無いかと思います。
見えるカビは放置しないとか、定期的に換気するとか、常識的な範囲でカビ対策はしてください。
ちなみに今さらですけど、エアコンにはカビが生えやすいですが、冷房運転後に送風運転したり暖房運転するとカビ対策になるようです。
さてここで気になるのがマイコトキシン対策にどうするべきか。
上記の通り、食事や生活環境に気をつけることはいうまでもありませんが、積極的にマイコトキシンを排除したいという方。
宣伝みたいになってしまいますが、常温タイプのグルタチオン(Tri-Fortify)を販売しているResearched Nutritionals社から「Mycopul」というサプリメントが出ています。
実は体内のカビをただただやっつけるだけではいけません。
カビをやっつけると、カビ毒がぼはっと大量にでて、逆に体調不良になってしまう方がいます。
出てきたカビ毒をしっかりと吸着して体外に出すことが必要になります。
吸着剤としては活性炭がお勧めなのですが、上記サプリにはそれも含まれています。
またワクチン対策でいろいろ調べるようになって知ることになった方も多いかと思いますが、フミン酸やフルボ酸、ゼオライトなど体によさげな物質が含まれています。
しかも1日1カプセルの内服で良いところが助かります(空腹時推奨)。
上記の通り、お腹のカビをやっつけても再吸収してしまったりすることで危険な場合があるのですが、上記サプリは安全にカビ毒を排除することが可能です。
ちなみに原因不明の困った症状があって、カビ毒が原因かもしれないというケースでは2~3ヶ月くらいは内服された方が良いかと思いますが、その後は症状に応じて毎日服用する必要は無いかと思います。
2~3ヶ月といわず症状が落ち着いてきたら、その時点で飲む頻度を減らして良いかともいます。
自分は特にお腹張るとか、異常な低血糖とかカビ毒を疑う目立った症状はないですし、ナッツ類を食べているわけでもないのですが、住環境のカビ毒が気になります。
以前ブログにも書きましたけど、クリニックで天井からの水漏れ事件もありましたし。
自分の部屋のエアコンも完璧に掃除しているとも言えませんし…。
自分は最初の1ヶ月は毎日内服して、その後はときどき内服みたいな感じで対策していこうかなと思っています。
カビ毒からは逃れられない世の中ですから。
勘違いしないで欲しいのですが、お腹にカビが異常繁殖していなければ発酵食品だとか野菜をやめる必要はありません。
あくまでカビによると思われる症状がある場合はきっちり制限はした方が良いのですが、落ち着いたら適度に摂取してください。
ただし海外のナッツ類はできれば避けといた方が良いです。
ナッツ類を食べるなら国産のほうが良いですし、できれば新鮮なものが良いです。
コーヒーもできればこだわりのあるコーヒー屋さんから豆を購入した方が良いです。
ちなみにここまで書いてきたことは下記の本に書いてあります。
抗生物質や胃薬の多用がダメなことなど、他にもいろいろと詳しく書いてあります。
カビは身近にあるものでありますが、悪さしてしまうこともあります。
ですからカビの健康に与える影響についての知識もみなさん持っておいた方が良いです。
もちろんカビが単独で悪さするだけでもありません。
例えば上記に紹介した、膵臓癌と関係があると指摘されているマラセチア菌、皮膚の常在真菌の一つでありますが、皮膚の健康を守ってくれている存在でもあります。
他のいろんな要因で、マラセチア菌が悪さして病気を発症するということになります。
体中にいろんなカビが住み着いています。
これらはみんな悪者というわけではなく、何かから守ってくれている存在でもあります。
ですから体のカビを退治しようとしてカビキラーを体に振りかけたり、飲み込んだりバカな真似はしないでください。
真菌に限らず常在菌・常在ウイルスは、例えば自分の体の免疫力が極端に低下すると悪さしやすくなります。
人為的に免疫低下させるものとしてはやはりワクチン接種があげられるでしょう。
インフルエンザワクチンですら接種後一時的に免疫は低下します。学術的にも認められていることです。
新型コロナワクチンなんてもっとでしょう。
仮にインフルエンザやコロナ感染が防げたとしても(もちろんそんな効果ありませんが)、免疫低下によって他の感染症にかかったらバカみたいです。
コロナワクチンを7回も8回も接種していりゃ、体のカビも喜んで繁殖しそうです。
接種後の副作用だとか後遺症の中には、カビ毒によるものもあるかもしれません。
もちろんシェディングによっても免疫低下は起こり得ますから、慢性的なシェディング症状が続いている人はカビ毒も疑ってもいいかもしれません。
ちなみに上記で紹介したサプリは、マイコトキシンというカビ毒を除去するものです。
マイコトキシンは毒でしかありませんから、安心して除去してください。
マイコトキシンの一つである「アフラトキシン」は発癌性があることで有名ですが、米国の動物実験ではラットにアフラトキシンを15ppb含んだ飼料を毎日投与したところ、メスは82週、オスは68週で100%発ガンしたという報告があります。
100%ですよ。
100%なんてそうそうあるものでもないし、確実に悪いやつです。
輸入物のナッツを毎日食べていたら…と思うとちょっと怖いですね。
もちろんすべてにカビ毒があるとは言えませんし、ある調査によれば検出される頻度・濃度は少ないという報告もありますが、すべてのナッツを検査しているわけでもないし、リスクがあることに変わりはありません。
ずっと昔ですけど、国の通知だと思いますがこんなものがあります。
抜粋すると
『このたび東京都が実施した輸入ピスタチオナッツのカビ毒の検査において高濃度のアフラトキシンB1が検出された。これに伴い取り急ぎ左記ナッツ類等のアフラトキシンの検査方法を専門家をまじえ検討を加えた結果、今後ナッツ類等のアフラトキシンの検査は、昭和四六年三月一六日環食第一二八号食品衛生課長通知に示した「ピーナッツおよびピーナッツ製品中のアフラトキシンB1の試験法」で行うこととしたので通知する。
なお、厚生省としては、輸入時における左記ナッツ類等の検査体制を強化することとしたところであるが、国内に流通するこれらナッツ類等についても監視及び収去検査等の取締りを強化されたい。
記
ピスタチオナッツ、アーモンド、ブラジルナッツ、カシュナッツ、ヘーゼルナッツ、マカデミアナッツ、クルミ、ジャイアントコーン』
って書いてあるんですね。
アフラトキシンB1って、いっちばん悪いやつです。
やはり、輸入ナッツ類にはたまに爆弾が潜んでいるようです。
もちろん国内のものでも完全に安心できるわけではありませんが、輸入物よりはリスクは低いかと思われます。
上記は昭和56年の通達ですが、今でもちゃんと検査しているのだろうか。
いろんなものの基準や規制がゆるゆるになっている日本のことですし、検査についてはどうも信用なりません(特に今の日本においては)。
それにナッツブームみたいなもので、以前にも増してナッツの輸入は増えているはずです。
すり抜けるナッツも多くあることでしょう。
ちなみにピスタチオやカシューナッツって結構人気のナッツ類だったりしますが、メタトロンで検査するとほぼ全員この2種類のナッツ類は合わないって出るんですよね…。
日本にはもともとないナッツだから日本人の体質に合わないというのもあるかもしれません。
地産地消といいますが、国というでかいレベルで考えても、日本人は日本のものを食べていた方がいいのかもしれません。
カビ毒は目に見えないから本当にやっかいです。
冒頭でも紹介しましたが、「関節痛」もカビ毒が原因のことがあるのです。
関節痛を認めたら、症状にもよりますがリウマチを疑って検査することもあります。
しかし検査では問題ない。
次に小麦を控えてみます。
これで改善するケースもあります。
しかし小麦を控えてもスッキリしない。
となったら「カビ」を疑って見てもいいでしょう。
もちろん他の症状も考えて検討することになりますし、他の原因も考えられますが。
西洋医学的な検査しても何も原因がつかめないときの一例です。
検査してもはっきりとした原因がつかめない。
体にいいことしているのになんだか体がスッキリしない。
そんなときは「カビ」を疑ってもいいかもしれません。
しかも発酵食品とか野菜とかあるいは無農薬が体にいいと思ってバリバリ食べている。
でも体がスッキリしない。
それは体にいいと思ってやっていることが間違っている可能性があります。
大きなワナですね。
何にしても「ほどほど」がいいということです。