現在のボイチェン環境紹介 ver.1.0
どうも!バ美肉の翁です!
これまでいくつかボイチェンに関する記事を書いてきましたが、そういえばまだ私のボイチェン環境を公開していないということに気がつきました。
そこで今回は私の現在のボイチェン環境を簡単に紹介したいと思います。
「人気のあるVtuberや無名でも高いボイチェン技術がある人ならともかく、無名で技術も未熟な私がわざわざ環境を記事にする意味があるのか?」
とも思いましたが、始めたてだからこそ初心者が真似しやすいみたいなところもあるかもしれないし、逆に未熟な環境を公開することで「この設定はこうしたら良くなるよ」的なアドバイスが貰えるかもしれない!と考え公開することにしました。ボイチェンつよつよの方、ぜひコメントお願いします。
なお、今後試行錯誤を重ねていくうちにソフトの構成や設定も日々変化していくと思います。ここで紹介しているのはあくまで2024年11月現在の構成だということをご留意下さい。
それと、一応参考までに「今の私の声はこんな感じだよ」っていうのも載せておきます。
ボイチェン環境について
ボイチェンと一口に言っても、ソフト・ハード・AIボイチェンなど色々ありますが、私は主にDAWとVSTプラグインを使ってボイチェンをしています。いわゆるソフト勢ってやつです。
使っている機材とVSTの構成は以下の通りです。
マイク:audio-technica AT2035
ヘッドホン:beyerdynamic DT 770 PRO
オーディオインターフェース:ESI U22XT
DAW:REAPER
VSTプラグイン:
RX10 Voice De-noise (ノイズリダクション)
DeeGate (ゲート)
T-De-Esser 2 (ディエッサー)
MCompressor (コンプレッサー)
Graillon3 (ピッチシフター)
Ozon 11 EQ (イコライザー)
その他:PitchMonitor
プラグインについては、基本的なところはマグロナちゃんの解説動画やFANBOX記事の内容をベースに、DTMやMIX関連の記事なんかも参考にしながら(ほぼ)無料で手に入るプラグインだけでそれっぽい感じにしています。
これまでに参考にした記事や動画はこちらにまとめています。
下の方に細かい設定も載せてあるので、参考にしたい方はご自由にどうぞ!
ただ正直よくわからず雰囲気で決めてるパラメータも多いので、その点はご了承ください。逆に「ここの設定はもっとこうした方がいいんじゃない?」みたいなのがあれば遠慮なく教えて欲しいです!
以下、各機材やプラグインの説明です。
マイク:audio-technica AT2035
オーテクの定番コンデンサーマイクです。だいたい2万円くらい。
この価格帯のコンデンサーマイクとしてはAT2020が有名だと思いますが、AT2020とAT2035は実質の価格が2000円ちょっとしか変わらないのに性能は結構違うみたいなので、コスパはAT2035の方が優れていると思います。
ちなみにポップフィルターはAT8175というAT2035に直接付けられるやつを使っているのですが、小さくて邪魔にならないのでかなりオススメです。
あと個人的にマイクアームはあった方がいいと思います。マイクと口の距離を適切に保てますし、机の上もスッキリします。そしてなにより見た目が配信者っぽくて気分が上がります。私が使っているのはAT8700Aなんですが、安定感があって良きです。
ヘッドホン:beyerdynamic DT 770 PRO
プロの現場でも使われている定番スタジオモニターヘッドホンです。こちらもだいたい2万円くらい。
安いヘッドホンだとボイチェンのノイズが目立たなくなるという話を聞き、万が一「自分ではいい感じに聞こえていたけど、他の人からはノイズまみれに聞こえていた」となったら嫌だなと思ったので、音を高解像度かつフラットに聴けるモニターヘッドホンを使っています。
…とはいえ、正直そこまでヘッドホンにこだわる必要性は薄いと思います。半分趣味です。でも好きな機材を使う方が気分が上がるから良しとします。
ただ、ボイチェンに使うヘッドホンは絶対に密閉型にした方がいいです。
開放型やセミオープンのヘッドホンだと、喋っている時にボイチェンで変換する前のおじさんの声がガッツリ聞こえるのでかなり没入感が下がります。
まあ密閉型を使っていても骨伝導で伝わるおじさん声は防げないので多少は聞こえてしまいますが、開放型やセミオープンと比べると遥かにマシです。
オーディオインターフェース:ESI U22XT
大福らなさんが動画で紹介していたオーディオインターフェースです。
約1.5万円と安価ながらDirectWIREというルーティング機能が付いており、Voicemeeter Bananaなどの仮想ミキサーを使う必要がなくなります。
私は素人過ぎてオーディオインターフェースの音の違いがよくわからなかったので、音質以外の部分で明確なメリットがあるU22XTにしました。
なおU22XTはマイク・ヘッドホンと一緒になったセットもあるのですが、ヘッドホンはセミオープン型で変換前の声が聞こえるのが、マイクはスタンド式でショックマウントが無いのと原因不明のハムノイズが入るのが気になり、結局どちらもすぐに買い替えてしまったので、個人的にはU22XTは単品で買うのが良いと思います。
もし私が大富豪だったらマグロナちゃんがオススメしていたBabyface Proを使ってみたいのですが、値段が値段なのでなかなか手が出せない…
DAW:REAPER
実質フリーのDAWです。本来は有料のソフトなのですが、30日間の試用期間を過ぎても何の制限もなく無期限に使えてしまうため実質無料のソフトと化しています。とはいえ、性能はしっかり有料級です。
いつも無料で使ってごめんね、そのうちお金払うから…
ここからはDAW上で使うVSTプラグインの紹介に移ります。
なお、載せている画像は実際にボイチェンしている時の状態なので、細かい設定は画像を参照してください。
RX10 Voice De-noise
低遅延&高品質で有名なノイズリダクションです。ボイチェン勢が使ってるノイズリダクションは99.5%くらいこれだと思います。割とマジで。
今回紹介するVSTプラグインの中では唯一の有料プラグインです。定価だとけっこう高いんですが、セールで定期的に激安になるのでその時に買いましょう。私はセールで1300円になってた時に買ったんですが、なぜか私が買った直後に無料配布が始まりました()
Adaptive modeはオンにすると遅延するのでオフにしています。
ちなみにRX10を買う前はBertomのDenoiser Classicというフリーのプラグインを使ってました。RX10が買えない人にオススメです。
DeeGate
フリーのノイズゲートです。指定した音量より小さい音をミュートします。
上記のRX10が声と一緒に鳴っているノイズを軽減するのに対して、こちらは喋っていない時のノイズをシャットアウトします。これらを併用することで可能な限りノイズを撲滅します。
ただGraillonが3になってゲート機能が追加されたので、Graillon3のゲートを使うならこっちは必要ないかもしれません。
T-De-Esser 2
フリーのディエッサーです。歯擦音(サ行を発音する時などに出る耳障りな音)をいい感じに取り除いてくれるらしいです。
とりあえずFrequency rangeをHi-EndにしてProcessingはなんとなく-40.0 dbにしています。あとは右側のdiffを押すと実際に取り除いている音を聴けます。…それ以外のことは何もわかりません。雰囲気で弄ってるので、設定これであってるかわからないです。誰か詳しい人いたら教えてください。
MCompressor
フリーのコンプレッサーです。これで音量の大きいところと小さいところのばらつきを揃えます。
細かいパラメータの意味があんまりよくわかっていないので、Thresholdを-21 dbにした以外は初期設定のままです。誰か詳しい人いたら教えて(ry
Graillon3
フリーのピッチシフター、いわゆるボイチェンの本体です。
兎鞠まりちゃんやマグロナちゃんがメインで使っていたGraillon2の後継にあたるソフトですね。Graillon3については個別で解説記事を投稿しているので、詳しく知りたい方はぜひご一読ください!
私はまだ設定が定まっていないのですが、今のところはピッチシフトを+4.5~4.8 stくらいにして、フォルマントシフトはオフ(=ピッチと同じ値)、エンジンはG2で使うことが多いです。
Ozon 11 EQ
フリーのEQです。周波数帯ごとの音量バランスを調整するやつです。
EQは設定に一番個人差が出るプラグインだと思います。私の場合EQではあまり大胆に声を弄らず、やや強めにハイパス・ローパスしてるだけです。
マグロナちゃんの記事や動画だと「元音声で2~4 kHz、ボイチェン後で3~6 kHzあたりをピンポイントで落とすと良い」みたいなことが言われていますが、私はあまり効果を実感できなかったため採用していません。このへんは声質によるんですかね?
使っているVSTプラグインは以上になります。
最後に、ボイチェンの音声には直接影響しませんが普段よく使っているソフトがあるので、それを紹介します。
その他:PitchMonitor
フリーの音程表示ソフトです。VSTプラグインではなく単体で動くソフトのため、使う際はDAWと一緒に起動して使います。
PitchMonitorにDAWから出力した音声が流れるようにルーティングすることでボイチェン後の声の高さをリアルタイムで表示することができますし、ルーティングを変えれば、Youtubeの好きな配信者さんの声の高さを調べるなんてことも可能です(BGMやゲーム音が大きいと正確に測れないけど)。
また瞬間的な声の高さだけでなく声の高さの推移をグラフで表示するため、単純な高さだけでなく話す時の抑揚のつけ方なんかも可視化できますね。
音声に直接影響するものではありませんが、発声練習の時や録音した音声を聴き返す際に用いることで自分の声への理解度を深めたり、なりたい声と自分の今の声を比較することで設定や発声の改善に繋げることができます。
PitchMonitorについては、いつか改めて詳しい記事を書く予定です。
これで、私のボイチェン環境は以上になります。
最後に
改めて見返すと、正直システムにも使っているソフトにもそこまで真新しいところはないですね。強いて言えばPitchMonitorくらいでしょうか。
でも個人的には、こういう情報はとりあえず共有して知見を蓄積することが重要だと思っています。この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
そしてボイチェンつよつよの方は、ぜひアドバイスをお願いします!