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#25 はこねやま

みなさんお馴染み、サントリーの『C.C.Lemon』。程よい酸っぱさと程よい微炭酸を兼ね備えた、20代のわたしが小学生のときには間違いなくあった懐かしの商品を先週の土曜日に久しぶりに飲んだ。
久しぶりすぎて、こんな味だったっけと思わず思ってしまったが、美味しかったので良しとしよう。

最近わたしは、学生の頃の習慣や価値観が社会人になってもあまり変わっていないことに、ちょっぴり危機感を覚えた。
例えば、学生時代によく利用していた電車に親しみを持っており、社会人になってはじめて利用した電車の走る地域に住むことにわたしは抵抗感がある。誰もが知る駅を通り、歴史のある素晴らしい会社であったとしても、その凄さが頭の中で靄となり慣れ親しんだものにかき消されてしまうのだ。
電車同士は乗り入れる形で出会うこともあるが、別々の路線に住む人同士の生活は平行線だ。別々の生活環境で学生時代を過ごし、社会人になっているのだから、学生時代の色眼鏡で社会を見てしまうのは致し方ないのかもしれないが、その色眼鏡を外すことで見える景色もある。

都民の日にYouTubeを開くと、わたしが中高生のときに流行っていたスマホゲームアプリ『モンスターストライク』の10周年記念配信を行っていた。そこではなかなか生放送では見ない数の人、約50万人が視聴していた。開発元は会社沿革(https://mixi.co.jp/company/history/)によると1997年11月に創業し、本社を渋谷スクランブルスクエアに構えているようだ。いいなあ、渋谷。わたしの頭では"ミクシィ"で止まっていたが、昨年社名を株式会社MIXIに変更したようだ。知らなかった。もう10年経つのかと老いを感じたが、それ以上に10年経ってもなお熱狂的なファンがこれほどいるゲームを開発したなんて凄いなと感心した。これほど長く続くとは思っていなかった学生時代の色眼鏡が吹き飛んだ。

時は過ぎ去り、10/7。
この日は新宿区にある箱根山(はこねやま)に行ってきた。温泉地である箱根にある山々とは異なり、標高44.6mなので徒歩2~3分で登頂できる。箱根山は都立の戸山公園内にある都内で最も低い山なのだ。一応、山手線内では最高峰の地らしい。戸山公園は箱根山のある箱根山地区と大久保地区に分かれており、大久保地区は早稲田大学西早稲田キャンパスの隣にある。キャンパスを横目に見ながら戸山公園を歩いていると、キャンパス内に入っていく2名の学生らしきひとをみかけた。その時のわたしは、情けないことに高校時代のわたしは何をやっていたのだろうと後悔を感じてしまった。後悔先に立たずで、社会人のわたしは学生に戻るわけにはいかない。我に返ったわたしは、いまは全力でお金を稼ぎ、将来のある子・孫にはぜひそれ以上のところに身を置いてもらおう、そう思いなおした。学歴は手に入らなくてもリスキリングなどで"今"のわたし自身の能力を高め、人生を豊かにしていくことは可能だ。学歴の色眼鏡ばかりに気を使って生きるのは"過去"に縛られて生きているのと同義であり、生産性がなく不幸である。

10/8。
青梅スイーツフェスタに行ってきた。青梅市内のスイーツ屋さんがカインズ青梅インター店の2F駐車場でスイーツを販売するイベントで、子連れ家族から老夫婦など様々なひとが訪れていた。
わたしは青梅大学いも学部(https://tokyo-daigakuimo.jp/menu/)の『プレミアム大吟醸大学芋』と『大学芋(紅はるか)』の2パックを1,000円で買った。普段ドケチなわたしは屋台でお金を落とすことはしないが、地域創生の意味を込めて久しぶりにお金を使った。『プレミアム大吟醸大学芋』は九州産のさつまいもの芯をくりぬいて作られたまん丸の形をしており、ほのかな甘さを持った柔らかい口当たりの大学芋だった。美味しかった!青梅市は都心と比べると確かに田舎に思われるが、Amazonの物流倉庫がありわたしたちの生活に間接的に貢献していたりもする。

そして今日は3連休最終日。
一日中天気が悪いようで気分が晴れないが、家の中でゆっくりと過ごそうと思う。秋田県から移り住んだいまの居住地には半年住んでいるが、当初抱いていた不満は薄れて住めば都になった。ただ、勤務地までが遠いため、これまでゆかりもなかった路線沿線に移住する必要性も感じている。終電との駆け引きは面倒な飲み会のときに効力を発揮するが、定時の2時間後が21時で、22時には職場を離れないと睡眠時間の確保が危うくなるひやりんごを味わい続けるのはいつかお腹をくだすだろう。新たなる果実を求めようわたし。

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