腐女子とクィアリーディング(笑)
◆こんにちは。モンゴリアン・デス三郎です。どこにでもいる腐女子です。前回は腐女子呼び反対派に対するお気持ち表明に50スキをいただけてうれしい限りです。今後もお気持ち表明してお気持ちヤクザの名をほしいままにしていきます。よろしくお願いします。
◆今回は、二次創作BLにおけるクィアリーディングに関するお気持ち表明です。これはわたしのお気持ちであり、特定の個人を誹謗中傷する意図はありません。
クィアリーディングで読み解く創作
◆前回のnoteでも少し触れましたが、クィアリーディングというのは「異性愛に固執せず、様々な性愛があるもの」として創作を読み解く手法のことです。小説や日記、さらには歌詞などに対しても行われる学術的読解法です。ネットで調べれば、ヒゲダンの歌詞なんかが一番最初に上がってきます。
◆これは異性愛に固執しないということによって新たな見解や愛を発見するに至るものであり、人文学に対する新しい見方ともいえるでしょう。
◆ですがどうでしょうか、我々腐女子がしているのはクィアリーディングでしょうか?答えはNOです。我々がしているのはこじつけと妄想です。
◆わたしたち腐女子はBLが大好きな生き物です。ありもしない関係を夢想し、妄想し、小説をかいたりイラストを描いて、あるいは彼らの格好をして同胞と楽しくやってる、ゆがんだ読者です。
◆一つの作品において腐女子たちはA×B、C×B、C×Aなど様々なカップリングを夢想しますよね。その中で自分の好きなCPを選び取り味わうのが腐女子としては通常です。A×Bが人気であっても、C×B、C×Aも存在しますし、B×Aを妄想する人たちだっています。登場人物の男性の数だけCPは存在してもおかしくないですし、なんなら女性キャラを男性にして創作する腐女子なんかもいます。あれ?って思いましたよね?そうなんです、学術的読解法を使用しないゆえに、これだけ幅広いCP解釈をすることができるんですよ。
クィアリーディングは無意味な同性愛化ではない
◆もしも仮にクィアリーディングをして腐女子がCP妄想をしているとするならば、このような幅広いCP解釈はできません。結局のところ「自分の好きな受け(攻め)」に「自分の好きな攻め(受け)」を割り当てたいだけの言い訳にクィアリーディングを使っているにすぎません。残念すぎる。そもそもなぜクィアリーディングをバトルものの少年漫画とかにしてるんですかね。例えば今有名な呪術廻戦に同性愛要素は0(異性愛は存在します)なのですが、それでも腐女子の人気は高く、CP妄想をして楽しんでいます。わたしも毎日楽しい思いでピクシブを観ています。本当に毎日。
◆腐に対して「クィアリーディング」としている人は、異性愛に固執しないかわりに同性愛に固執しています。これでは本末転倒です。そりゃそうですよね、物語の本筋に関係ない無意味な同性愛化によって、ストーリーをまともに読み解けない状態に陥っているんですから。これを個人的にわたしは「腐ィルター」と呼んでいます。腐女子ならではの目線によって、普通の読者のようなストーリー読解ができない状態になってしまっていませんか?
そもそも二次創作って……
◆お気づきのことと思いますが、二次創作ってグレーな行いなんです。法的に。
◆いえ、語弊がありました。法的には完全にアウトですが、関係者各位が見ないふりをしてくださってるおかげでできていることですね。もちろん中には東方プロジェクトや刀剣乱舞など、原作者サイドから規約の範囲で二次創作を許可していただけているジャンルもあります。とはいえすべてのジャンルがそうではないので、あえて一律にグレーとしておきます。そして上にあげた二作品でも「なんでもしていい」というわけではありません。
◆そんなグレーな行いをしている我々腐女子が、何を偉そうにクィアリーディングだ、クィアベインディングだとか言ってるんですかね? 同性愛者差別の前にわたしたちがやってること法的に良いことじゃないんですけど???
◆これ本当に愉快(?)な話ですよね。犯罪者がエコロジストだったらええんか?みたいな状態です。もちろん見逃していただけている現状腐女子は著作権法違反の犯罪者ではないのですが、それでも自分たちがやっていることは決して良いことではないのを忘れてはいけません。
高尚じゃなくていい、楽しくやっていこう
◆わたしたちがやっている趣味としての腐は、同性愛者の差別解消にまったくもって役立ちません。いくら物語の無意味な同性愛化をしたところで、現実彼らに向く差別や偏見は減りませんし、当事者の方から「受けや攻めっていう言葉自体が差別的なのに何を」なんて言われちゃっている始末です。彼らの存在、または彼らの恋愛のものすごくおいしい部分だけを捏造してすすっている分際で、わたしたちが彼らに対して理解者だと胸を張って言えようもありません。そもそも女性であるために彼らサイドからしてみれば部外者もいいとこです。トランス男性?それならまだ可能性はありますね。
◆けれどそれって悪いことじゃないんです。ただ楽しくて二次BLが好きであるということで同性愛者が傷つくことはありませんし、もしあったとして「あなたじゃなくて物語のことですけど」と現実との区別をつけていけば問題はないでしょう。むしろBL=現実の同性愛って考え方の方がマジにヤバくて危ないです。肝試しに行って祠にいたずらしたら一緒に行った友人たちがぞくぞく死に始めたくらいのヤバさです。
◆わたしたちの趣味は決して高尚ではないですが、楽しめていればそれで問題ないのです。だって趣味なんですから。趣味を楽しんでいるだけの人が差別解消もできているって思いこんでいること自体が都合がよすぎます。ただの趣味でしかないから、ネットで調べた程度の知識(ひどい人はそれすらない)で声を上げられるのかもしれませんね。気楽なもんです。