見出し画像

66 詐欺的似而非学術団体の烈々な顧客

 今回は大学の恥部について、ドイツの言論と韓国の「ニュース打破」が共同取材した探査報道の衝撃的な内容を紹介します。内容が膨大なので2回か3回に分けて紹介します。
 日本の大学にも怪しい教授がいるはずです。僕が審査委員として調査した人もいます。アメリカには偽学位工場が驚くほど沢山あります。なぜこういうでたらめな大学もどきがこんなにもあるのか驚くと思います。しかも、偽学位工場は様々な形で存在しています。

WASETとOMICSが代表的な企業です。今回紹介するWASETはトルコに本部があり、親子の二人が経営しています。二人が数十個の学問分野の実体のない学会をやっています。
韓国の東洋大学の学長も5個の学位中3個が偽物でした。無名大学の虚偽の学位!呆れますね
非認可大学で学位を売っています。こんな組織がアメリカにも韓国にもあるそうです。
これは学位を販売する別の組織です。
学位記のサンプルです。どんな形でもどんな名前でも似而非学位を注文通り作ってあげます。
学位シールもデザインも豊富です。
割引セールもあります。買い得ですね。
何とサイトの名前が露骨にも「授業料より安い」とアピールしています。ダイソーに悪いけど学位の100円ショップですね。
 今日の主題のWASETのHPです。似而非学会の実態を見てください⇒⇒一つの学会で、50の学問分野にそれぞれ20の学術大会が、しかもさらに1000個の学会が同時開催されます。だった2日から3日間に頃ほどの学会が同時開催できるとは絶対不可能でしょう。一つの学会を開くためにも数百名の運営陣が必要だはずです。
分野が実に多岐多様です。
ここのHPに項目を記入すると1秒程度で学位論文が完成します。「ニュース打破」の記者Kim YongJinが名前を入れると即写真の似而非論文が完成しました。韓国の教授たちがこれを自分の研究業績として提出しています。

 韓国の大学教員にはありがたいサイトに違いない。

 血圧が上がりますので、初回はワーミングアップで準備体操にとどめます。

いいなと思ったら応援しよう!