自分の役割(ロール)を俯瞰して見る(プ)
NBAを見るのが楽しい。
マイケル・ジョーダンからスタートし、アレン・アイバーソン、ティム・ダンカン、レブロン・ジェームズのデビューもBSなどで見ていた。
自分がバスケ部をやめて15年近くNBA観戦から離れていたが、息子がバスケ部に入部するタイミングで「熱」が再燃した。YouTubeなどで情報を漁りまくった。
「趣味:NBA観戦」に復帰してまだ3年ほどだが、おじさんになった今は、スーパースター以上に、縁の下の力持ち、「ロールプレイヤー」と呼ばれる選手たちに色々な感情を重ねてしまう。
NBAでは、選手たちの序列や役割がかなりハッキリとしている。
ドリブルをしてもいい選手、ディフェンスにマークされていてもシュートを打ってもいい選手は一握り。多くの選手は、チームに1人・2人しかいないスーパースターからパスを受け取り、少ないチャンスで結果を残せるかが鍵だ。
イメージとしては、日本のバラエティ番組のように、司会者から話題を振ってもらい、そこで決められた時間で結果を残すことが求められるひな壇タレントのようなものだ。
かつてはスーパースターだった選手も、年齢による衰えと若手の台頭により、ロールプレイヤーに転向せざるを得ない瞬間が来る。その現実を受け入れず、結果的に契約をもらえず引退に向かう選手もいれば、ロールプレイヤーに切り替えて長く現役を続ける選手もいる。
この辺りのスタンスは選手の価値観なので絶対的な優劣はないと思いながらも、頑なにロールプレイヤーへの転向を拒否し、現役を続けられる選手が引退に追い込まれる状況を見るのは少し辛い。
オリンピックのアメリカ代表は、NBAチームのスーパースターたちが集結する。ただし、ボールは一つしかないため、誰かがロールプレイヤーに転向しなければいけない。今回のパリオリンピックでは、デビン・ブッカーがロールプレイヤーをしっかりとこなし評価を上げた。チームでは絶対的なエースで、シュートをバンバン打つ点取り屋が、代表戦になるとプライドを捨てて縁の下の力持ちに徹する。まだ若いのに尊敬する。
私も今年で38歳になった。
場所によって、若手にも最年長にもなる非常に中途半端な年齢である。自分がガンガン行くべき仕事と、裏方として若手のサポートをしっかりすべきタイミングが混在する。求められる役割(ロール)も仕事のプロジェクトによって全然違う。
自分の能力、他人とのコミュニケーションスキルとともに、自分のロールを俯瞰して立ち振る舞う力も問われている。
そのあたりの加減ができないと、単純に煙たがられるおじさんになると自覚をして、今日を生きています!
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