器用貧乏で後悔なし(プ)
フリーランスとして独立して今年でちょうど10年。
お金を稼ぐことに執着せず、むしろ魂を売らずに生きることを選択してきた。その結果、いつもギリギリの生活だったが、自分の信念を曲げずにここまでやってこられたと自負をしている。
この10年間、自分の「軸」は保ちつつも、色々なこと手を出してきた。WordPressでのブログ更新、写真・動画の撮影と編集、イベントの企画・運営、司会など。
どの分野も専業の方には及ばない、まさに「器用貧乏」。
印象に残っているユニークな仕事は、結婚パーティーの司会をしながらカメラマンも行うという驚愕の二刀流。小規模で、知り合いからの依頼だからこそできた仕事だ。
沖映社のPodcastでは何度かお話ししているが、9月から副業を始めた。
半分会社員のような生活を送るようになり、生活も大きく変わった。
8月のコラムで書いた「自分のロールを俯瞰する」という内容を体現するかのような、裏方と出役の調整を絶妙なバランスで求められる面白い副業だ。
この新しい職場環境では、これまでの10年間で積み重ねてきた多様な経験が全てプラスに働いていることを実感している。
イベントを企画し、HPに告知文章を掲載し、当日は司会をしながら写真撮影もする。イベントの内容も、映画やカルチャーなどから学んだ“コミュニティのあり方”を元に考えて構築する。
色々な分野に手を出してきたことが決して無駄ではなく、むしろ大きな強みとなっていることに気が付く。まるでこの10年間の答え合わせをしているかのような、充足感で溢れる日々。
最近、社内の上司から「この件は島袋が面白い案持ち込んでなんかやるらしいんで、楽しみにしておきましょう」という旨のことを言われた。
この言葉に私は聞き覚えがあった。
独立する10年以上前に勤めた2つの会社でも、当時の上司から同じようなことを言われていた。「また島袋が面白いこと(or変なこと)をやってるよ」と、半ば呆れられながらも面白がられ、かなり自由に色々なことをさせてもらっていた。
昔からずっと理解のある人たちに囲まれてやってこれたことを再度思い出す。
器用貧乏だと思っていたけど、人間関係は貧乏なんかでは無かった。
面白がってくれる人たちに囲まれて、本当に幸せだなと思う。
あわせて、次世代の面白い取り組みを面白がれる大人でありたいとも思う。
沖映社でも、これから変な企画や突拍子もないことをやるかもしれませんが、皆様も全力で面白がっていただけると幸いです。
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