【生、Foley】持ち歩き録音システム、Rode ReporterとCaptureの設定、次世代の録音部。
自己紹介
皆様お疲れ様です、沖田純之介の自己紹介は以下になります。
持ち歩き録音システム
普段の生活の中で「あ、この音撮っておきたい」という事が沢山あります。そんな時はスマホマイクで録音して後から後悔するのですが、手持ちのシステムだとどうしても大きくなってしまい、普段持ち歩くには厳しいです。マイクや録音機も沢山購入してきたのですが、過去に購入したものが最適だった事が判明しました。
Rode VideoMicGo2
Rode VideoMicGo2はEosRにつけていて殆ど無視していたのですが、、、急に思い立ってスマホに直接Lightningケーブルで接続し、Rodeリポーターアプリで庭の水音を録音してみたのですがこれが優秀。言葉を変えると感度が高くないので環境音ノイズがあまり入らず、印象としてはダイナミックマイクとショットガンコンデンサーの間のような立ち位置です。ProToolsでノイズ除去せず、前後の環境音ノイズを削除するだけで現在制作中の映画に使える音になりました。
注意点としては接近音が上手く撮れるという事で、マイクから1m以内が限界だと思います。例えば室内でナレーションは撮れるが、屋外で森の環境音は撮れないという感じです。(このマイクはモノラルです。)
Rode Reporterとセッティング
Rodeの録音アプリでマイク設定が細かくできつつ、Dropboxに共有がすぐできます。効果音録音に最適です。マイク設定は以下の項目のオンオフが可能ですが微調整はできません。
HighPassFilter
低域をカットするスイッチ。風音やハンドグリップの音が消えるので75にしておきましょう。風が強い時は150にします。書かれてませんがこの数値は周波数で単位はHzです。75Hzと150Hzより下の低域がカットされるという事です。
HighFrequencyBoost
高域をあげるスイッチ。毛むくじゃらの風防、WS12ウィンドシールドをつけると高域が減るのでそれを補うスイッチです。動画の場合は高域が高い方が良いのでオンのままで良いです。
Pad
マイク音量が下がるスイッチ。20dB下がるようで、ライブハウスやスポーツ観戦など大きな音がある場合はオンです。
DirectMonitor
マイク入力の音がそのままイヤホンに出てくるスイッチでオンでよいです。プロ用のソフトウェアを使う場合はオフでよいのですが、ちょっとわかりにくいと思いますのでオンにしておきましょう。
Rode Captureとセッティング
Rodeのマイクセッティングをしながら動画が撮れるアプリです。PinPができるので面白い使い方ができます。そして音処理機能が追加されているので説明していきます。
NoiseGate
原始的なノイズ除去です。
これはAIを使って声を判断するものではなく、小さい音量をカットするゲートというもので相当昔からある技術です。自分の場合はライブレコーディング時のドラムに多用したり、ナレーションのノイズカットする時間が作れない長編などに多用します。大きな音の前後を切ってくれるわけでして、スレッショルドやニー、アタックやリリースの設定が弄れないので少々使い勝手が悪いです。ここは撮ったまますぐ公開する動画、声がメインの動画、Vログにはオンです。録画後に映像や音編集をする場合は、それぞれのソフトのノイズ除去の方が優れているのでオフです。
Compressor
大きな音を抑えて、小さな音を上げてくれるスイッチです。このオンオフもNoiseGateと同じ考えでよいです。撮ったままならオン、後処理するならオフですね。
HighFrequencyBoost
高域をあげるスイッチ。毛むくじゃらの風防、ウィンドシールドをつけると高域が減るのでそれを補うスイッチです。動画の場合は高域が高い方が良いのでオンのままで良いです。
Aural Exciter
エキサイターと呼びますがオンでよいです。簡単に言うと音の高域があがりキラッとします。アナログ録音時代に活躍したエフェクターですが、現在の配信時代にも使えますのでオンです。
BigBottom
低域を聞こえやすくするスイッチで、Vlog声のみの場合はオンです。環境音ではオフです。後処理で音質調整するならオフです。
Rode VideoMicGo2とZoomF2-BT
VideoMicGo2をZoomF2-BTに接続すると32Bit録音機が出来上があります。WTC(タイムコード)にも対応できますし、最適な効果音録音装置なのではないでしょうか。間違いなくサウンドデザイナーにおすすめできます。30年程昔にポータブルMD録音機が出た時のような驚きです。
マイクとスマホへの電源追加供給
スマホで撮影しながらRodeのスマホから電源共有されるコンデンサーマイクを使う場合は、スマホの充電がどんどんなくなっていきます。そこで外部給電しながら録画録音する方法を探ります。これはShureMV88+と同じ方法が使えました。使うのはLightningtoUSBCameraAdapterです。仕事で使うならアップル正規品を購入しましょう。アマゾンで安物も何個か購入しているのですが、iOSのアップデートで急に使えなくなったりします。
iPhone裏が混み合いますがしかたないですね。マイクの揺れやずれに伴い、ゴム板を挟んで留めてます。Lightningアダプターのケーブルを折り曲げて使わないといけませんので、自分は延長ケーブルを挟んでます。
Rode VideoMicGo2にWirelessProを組み合わせる
RodeVideoMicGo2をWirelessProに刺せば、最小のブームオペレーターシステムが出来上がります。ケーブルレスですしオンボード32Bitですから歪みません。ピンマイクも使えるので演者が1人であればこれで十分です。今までの現場を考えると2セット合計4チャンネルあれば十分です。
次回の映画制作はこれで挑もうと考えており、カメラ収録にしてしまえば現場モニターも編集も楽ですよね。
このシステムでのポールはこれ
その際のブームポールはこれが妥当と思ってます。安価な伸び縮みするものもテスト購入しているのですがミシミシと音がなります。このマイクロポールは繋ぎ合わせるタイプなので音がしないはずです。
イヤホンはアシダ音響
業務用は乱暴に扱う事が多いです。引きずって歩いてしまったり、絡まるのを引っ張ってなおしたりとか。そんな時に簡単に壊れると困るのですがアシダ音響は壊れませんね。ここ数年のロケはこれです。ヘッドホンをメインで使ってますが、スマホ撮影では簡易的にイヤホンを使ってます。写真を見るとわかりますが赤いマスキングテープを貼ってますね、これは右側をわかりやすくしているのです。撮影現場ではイヤホンの小さい表示を確認する時間もありませんから、直感的に飛び付ける方法を取るのです。ヘッドホンは貼ってません理由はケーブルが左側から伸びているからで、これは世界的にもプロ用は左側にケーブルが来ます。
未来の録音部
コンテンツが多くなっているので録音部も忙しいようですが、この先はミニマム化する必要があると思ってます。高い機材を使い予算を上げさせる時代は相当昔に終わってます。どこでも買える機材を使い、腕とセンスで勝負しましょう。
まとめ
以上のリストにした機材を購入すれば、すぐに現場録音に行けますね。このような安価なものを使って、腕を磨く事がこれからは重要になります。浮いた分のお金でサウンドデザインや生(Foley)の時間が作れる訳で、作品はより濃いものになります。是非お試しください。
本日は以上になります、記事のハートマークをクリック頂けますと嬉しく思います!
サポート頂けますと、書くスピードが上がります、 皆様是非よろしくお願いいたします。 これからも、より為になる記事を書かせて頂きます。