【ステレオミニプラグ】3.5mm ⇒ 6.35mm 変換でボーカルが消える。
自己紹介
皆様お疲れ様です、沖田純之介の自己紹介は以下になります。
ステレオミニプラグ
ステレオミニプラグって音楽や映像業界にいると身近ですよね。最近はイヤホンもヘッドホンもワイヤレスになっているので、そろそろ触った事ない人も業界に出てくるだろうなと考えてますが、、。
以前とあるミュージシャンのレコーディング時に「いつも聴いてるイヤホン持ってきてください」と伝えると、メンバー揃ってアップルEarPodsを持ってこられました。これは世界で一番売れたイヤホンですので当然ですし自分も確認程度に使ってます。しかし音漏れしますし、レコーディング時に使うイヤホンではないので、時代は変わったなと感じました。
さて、EarPodsはステレオ4極ミニプラグというもので機器と繋げますが、一般的なプロ機にはそのまま刺さりませんので、6.35mmのステレオ標準プラグに変換して使います。この変換プラグは業界に長くいる方は沢山持ってると思います、すぐなくすのが理由です。この「昔から沢山持ってる」という点が落ち度でした。今回はそんな記事です。
リバーブが多すぎる
レコーディングしてミックスバランスを取ると「リバーブが多すぎる、もっと歌をドライにして欲しい」みたいなリクエストを頂きました。確かにホールレコーディングだったので残響は多いので、その場でアンビマイクを下げたりしたのですが、「もっと残響を下げて欲しい」「もっと残響を下げて欲しい」「もっと残響を下げて欲しい」みたいな会話。なんかおかしいとイヤホンを聴かせてもらうと、位相がおかしくボーカルが全く無い状態になっておりました。エンジニアに理解出来る用に言うと「MSのSだけになっているがステレオ」状態で、「センター抜け」してます。その場ではちょっと意味が分からず、予備のヘッドホンでモニターしてもらい、問題なくOKを頂きました。
マイク付きイヤホンは4極端子
このトラブルを自社で再確認すると、変換プラグ20個程の内、8個のプラグが同じ様にセンター抜けする事がわかりました。調べるとこの8個は4極ミニプラグを変換するとセンター抜けし、3極ミニプラグの変換では問題ない事がわかりました。プラグの見た目では全く分かりません。簡単に言うと、マイク付きイヤホンの端子は4極プラグですので、マイク付きイヤホンは変換プラグに注意が必要という事です。
なんでも良い訳ではない
このような変換プラグは世の中に大量にあり、実験で数種類購入してみたのですが、同じ様にセンター抜けするプラグがありました。外見では全く判らないプラグも多数ありますが「マイク付き4極プラグ対応」とかの表記も無いのです。スタジオで働き出した30年前、モノラル片耳イヤホンを持ち込むナレーターさんがいらっしゃいましたが、この時の変換プラグも困った記憶があります。こちらはステレオで送っているのですが、変換プラグでLchだけの片耳だけになるものや、ステレオ→モノラル変換されるプラグもありました。その当時は3極から2極に変換するプラグが多数だったのですが、今は4極から3極に変換するプラグが沢山あるという事です。
これを買えば問題なし
回路に少し詳しい方なら分かると思いますが、プラグ内の接点の位置が違うのですね。細かい話はどこかでお調べ頂く事にして、とにかく以下のプラグを買えば問題ないです。過去購入した3極対応のプラグは捨てないと危険と判断しましたが、貧乏性なので捨てられません。欲しい方いらっしゃれば8個差し上げます。
耳で判断するしかない
最近の機器はイヤホン端子が4極対応になっているものが一般的になりました。しかし古いビデオカメラやカセットプレイヤーのイヤホン端子に4極プラグのイヤホンを指すと、同じ様にセンター抜けします。
これはもう耳で判断するしかありません、以下を聞いて頂ければ判断できると思います。いつも聞いているイヤホンとかヘッドホンを作り、標準の音を理解する様にしましょう。
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