これは記憶のせいだ

言い切る。
和太鼓の重なった音や人の見えないお囃子。
自分の知って居る元○○な場所で気持ち悪くなるのは、幽霊とかの非科学的な方面では無く、記憶が引っ張られて調子を崩すのだ。

初めてそれに気付いたのはサイパンだった。
バンザイ岬にて写真を撮る家族達を見ながら、アタイにはそこから飛び降りた方々の学んだ際に見た光景(写真)がリアリティある状況で脳みそでリプレイされて、吐いた。
無理だった。

そんなアタイをツアーコンダクターは気に入った模様で色々振り回して最後の最後に子豚の丸焼きを取り分けて頂いた目の前のお皿の肉片には焼け焦げた毛が残って居て、アタイはまた食べれずに妹へお皿を譲って果物をもしゃもしゃと食べた。

沖縄でユタと話をした際にも色々話をしてお線香がたちこめた瞬間、アタイは空腹の所に苦手なお線香の香りを嗅いで気持ち悪くなり倒れた。

解剖学実習の際にも解剖学実習室に入る前から危なそうな感覚は抱いていたが、ホルマリンの香りにアタイはついていけず、献体の筋肉等を描写する前にギブアップしてホルマリン漬けの内臓や部位、胎児等をスケッチして提出する事となり、解剖学の教授に目をつけられた。

アタイは記憶と香りが駄目なのだ。
しかし、医療側はそれでは駄目な模様でアタイの弱味は使えない人間の典型として授業等で語られて、裏でコソコソ聞こえる様に言いたい放題する人が毎年目の前に現れた。

子どもの頃は感受性が高いってあまり問題にはならない。
少なくともならなかった。

でも、大人になればただの面倒な人間としか扱われない。
人間の生まれもっての性質なんて育つ過程で変わるわけ無いのに。

アタイの嗅覚問題の基盤はアレルギーだ。
鼻水に始まって皮膚炎や吐き気、頭痛等の様々な体調不良を起こして最悪は倒れる。

感受性は育った背景的にしゃーないとしか言い様がない。
(今は全部書けない…まだ全部は言えない)

人の脳みその傷って、そー簡単じゃない。
その状態を貴方の事は丸っと理解しているわ！
って感じに大きく出られると、えぇ〜?!ってドン引いてしまう、申し訳ないけど。
その瞬間、その方との信頼関係はぶち壊れる。

多分、アタイは嘘が苦手だ。
騙されてる心地悪さが苦手だ。
その時の相手の目の感じや声のトーンが不気味だから。
嘘つくなら、それこそ墓場迄持って行って欲しい。
でも、今迄それが出来た人間は居ない。
アタイが見破ってしまうからだ。

父方の祖父と母方の祖母だけはアタイのその弱味を小さい時は哀れんで優しかった。
その祖父も小学生時代に亡くなり、祖母は去年亡くなったが、アタイが20歳を超えた頃には祖母の理解者側にアタイがなっていて、アタイの理解者は消えていた。

その悲しさみたいなのが、多分、祖母と連れ立って夏祭りで聴いた和太鼓や祭囃子なのだ。
だからアタイは調子を崩す。

沖縄のエイサーを聴いても調子を崩さないのは、記憶の中に悲しさと結び付く音では無いからだろう。

それでも沖縄戦の弔いともなると、アタイは調子を崩す。
でも、どちらかと言うと、それは飛行場のエンジン音や有刺鉄線を見る方が調子を崩し易い。

成田や羽田は得意だけれども地方の小さな飛行場はプロペラ音で頭痛がする。

前にちょっとした関係の人が夜景を見せてくれようとしたのだけど、アタイは真っ青になって辞退した。
彼がオロオロする人じゃなくてあの時は助かった。
アタイは他人に時折手をかけさせてしまう。
アタイはそれを物凄く尾を引いてしまう小心者。
気にしないでくれる人が有難い。
でも、そんな有難い人は滅多に現れやしないし、アタイの方から恐縮して逃げちゃうからご縁は終わる。

お化けなんてないさ。
アタイは何時から夢も何も無く生きてきたのだろう。
セーラームーンもガンダムとかの戦隊ヒーローもゲームも何も引っ掛からずに大きくなってしまった。
(そして未だ興味無い、可愛く無い)

幼稚園児の時には母方の叔父がお寺さんで遊んだ時の火の玉の話とかを横目で聞いてしまう最悪さを持っていた。
…だから嫌われたの分かっちゃ居るけど、受け入れらんないから仕方ない。

もう諦めてはいる。
でも、この世の中を諦め切ったアタイを受け入れてくれる人間に未だ出会えない。

人はアタイに生きよと言う。
でも、断言出来る、アタイは死ぬ。
遅かれ早かれの話。

今は生きているだけなのだ。
魂ってのがこの世に未練が無い。
苦しんで死ぬのが嫌だからCOVID-19にも病気類にもビビって生活しているけれど。

安楽死をあなたにギフトしますと言われたら喜ぶだろう。

…にしても、アパートが揺れる様な爆竹音と赤ちゃんの悲鳴。
うん、花火、でかい。
心臓が久しぶりに口から出るかと思ったがな。
あぁ、花火師さんのご無事を祈ります。

何を結論として言いたいのか分からんくなった。
うん、花火のせいにしーとこっと。
…それにしても花火の音がデカくて怖い〜！
ﾋｨｨｨΣ(๑꒪⃙⃚᷄ꑣ꒪⃚⃙᷅๑۶)۶
み、耳栓あったよね？