![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/33950059/rectangle_large_type_2_a9b5de5f6d8938a33abaa1ea19471809.jpeg?width=1200)
子どもたちに今こそ必要な力
みなさんは、非認知能力という言葉を聞いたことがありますか?
非認知能力は、「例えば、目標に向かって頑張る力、他の人とうまく関わる力、感情をコントロールする力などです。」(NHKすくこむのサイトより引用)
非認知能力とは、IQとして測れない力です。これらは幼少期の関わり方で大きく変わってくるということがヘックマンさんの「ペリー就学前プロジェクト」からわかっています。
小中学校の学習指導要領には、育成を目指す資質・能力の三つの柱のうちの1つとして「学びに向かう力、人間性等の涵養」という文言が出てきました。
これは、まさに非認知能力です。「粘り強さ」「自己調整力」をキーワードに、非認知能力を育てるということが目指す資質・能力の1つとして挙げられているのです。
では非認知能力は、どうやって育てていけばよいのでしょうか。
このヒントとなるのが、私は「書く力」だと考えています。では、何を書かせばよいのか。それは「振り返り」です。これまではこうしてきたけど、こうしたらうまくいった、友だちの意見を聞いてこう変わった…など自分のしてきたこと、考えたことを分析することだと思います。
これは小さなPDCAなのだと思います。何か解決するための問いがあり、それを解決するために、こう考えてやっていったけど、それがうまくいかなかった、うまくいったと自分自身で振り返りをするのです。
まさに「書きながら考える」です。
例えば、私が昨年度持っていたクラスで考えてみると…
子どもたちが授業を真剣に受けない、ちこくをしてくる、ノートを取らない→教師の指導がわかりづらく、勉強が楽しくない、やってもどうせわからない→子どもたちが楽しめる授業づくりを、興味関心を引く体験活動を
というように、自分なりにその課題の原因を探り、解決策を打ち出す。それでうまくいかなければまた別の方法を考える。まさに小さなPDCAです。この場合は、CDPAの順ですが…
振り返りでは子どもたちが自分たちでPDCAができる力を育てることが大切だと思います。
twitterで有名なけテぶれも、仕組は同じですよね。要は、子どもたちがPDCAの力を自分で持てるか…うまくいかなかったときにどう自己調整するか、どう粘り強く取り組めるか…
このような力をつけるには、教師自身が、そのようなマインドをもっていなくてはならないと思います。教師自身が日常的にその思考をもって、普段の学級経営を行っているのか、その視点で日々の授業改善に取り組んでいるのか、そのことがとても大切だと思います。
これからの予測困難な社会を生きる子どもたちにも、私たちにも、ぜひ身に付けたい力ですね。