聖園ミカ 人物像考察
聖園ミカ、それはブルーアーカイブ メインストーリー Vol.3「エデン条約編」に登場し、多くの先生の心を奪った存在である。
その人気たるや未実装であるにも関わらず連日ファンアートが作成され、至るところでミカ様を求める呻き声が上がるといった地獄の有り様。
我々の太陽であり月であるミカ様だが、ストーリーで難しい立場を務めたこともあり、「聖園ミカは如何なる人物なのか?」と先生方に問えば千差万別のミカ様像が帰ってくる。
私自身も、惚れた女の性格一つ答えられないというのは辛い。そこで私なりに聖園ミカの性格についてアプローチしようというのが本稿である。
※本稿はブルーアーカイブ Vol.3 「エデン条約」のネタバレがふんだんに使われております。 読後に見ることを強く推奨します。
1.聖園ミカの知能について
2.性格についての考察
3.自虐をやめろ聖園ミカ2022
4.結論
おまけ.聖園ミカと先生の親愛度検査
あとがき
1.聖園ミカの知能について
性格を分析するのになぜ知能から?と思う人も少なくないだろう。その答えは、言動から性格を分析する場合、対象者の知能によって解釈が変わってしまうからである。
例えば「コハルが火の移った油に水を入れた」と聞いたら、先生の多くは「あぁ、消火しようとしたんだね…(察し)」と考えるだろう。
しかし「ハナコが火の移った油に水を入れた」と聞けば、事故に見せかけて燃やしたいモノがあった。場を撹乱したかった…などの可能性が思い浮かぶ。服を燃やしたかった可能性とか
この例に関して色々反論はあるかもしれないが、要は行為から解釈するときには知力がどの程度あるのか知っておいたほうが良いということである。
セイア襲撃に関して
ミカ様が賢いのかそうでないのか、それを考えるうえで重要なシーンがセイア襲撃だ。「エデン条約編」にとっても重要なシーンであるため説明は要らないと思うが、この考察における前提であるために一応明記しておく。
あらすじ:聖園ミカはアリウスとの関係改善、及びセイアへのいたずらも兼ねてアリウス生をトリニティに招き入れる。しかし、アリウスに裏切られ、セイアのヘイローが破壊されてしまう。
なんとまあ、軽率な行為である。相手の素性も知らず、必要もないのに自陣へ招き入れるのだから。しかしこれが予期できるモノであったか?と聞かれると疑問が残ることに気付いた。
まず聖園ミカには2つの力がある。権力と武力だ。
最も重要なのは武力で、「聖園ミカは突起した戦闘能力を持つこと」と「キヴォトス人はとにかく頑丈であること」を踏まえて考える。
まず前提として、トリニティに持ち込めるアリウスの兵力は限られている。
ただイタズラをするのに、過剰な人数や巨大な兵器を持ち込めばたちまち怪しまれるだろう。
重要なミッションであるにも関わらず、ネームド(モブでない生徒)が何も知らされていないアズサのみであったことからも、実はこのミッションの成功確率はアリウスからも高くは見積もられてなかったのではないだろうか。
またキヴォトスに住む人々は極めて強靭であり、1マガジン分の銃弾をゼロ距離から受けたナギサが一時間の気絶、巡航ミサイルが式典に直撃しても死者ゼロなど半端ではない強度を誇る。
そして聖園ミカは、トリニティ最強のツルギに匹敵する戦闘能力を持つ。
地の利があることも踏まえると、「もしアリウスが裏切ってセイアに過剰な発砲が行われた場合、セイアが破壊される前にミカが単独で殴り込んで制圧する」ことは現実的に充分可能であり、むしろアリウス側のミッション設定に無理がある。
ではその不可能を可能にしたのは何か。ヘイロー破壊弾である。
これは兵器の持ち込み制限や時間の制約を無視できるチート武器であり、セイアですら実在を疑ったことから、予測可能な代物ではなかっただろう。
権力に関しても、ナギサを襲撃するシーンで「ティーパーティーの権力を使って正実を含めた様々な部活をトリニティから遠ざけた」と明言されており、発砲音などが響いても実際に誰も来ることはなかった(管轄下にないシスターフッドを除く)ことから推測するに、逆もまた可能ということだ。
もしセイアの気絶・誘拐が目的だったとしてもアリウスが達成することは難しかっただろう。(アズサが人を抱えて敵地から退却できる撤退戦のプロだった場合は…キヴォトスだとそういうスペシャリストもいるのかな)
またセイア死亡の知らせを聞くまで、ミカ自身も「ドロドロした世界の住人」である自覚がなかった可能性は高い。
つまるところ、聖園ミカがアリウスを導き入れた行為は『軽率かつする必要のない行為であったが、「考えなし」と責められるほどの行為ではない』というのが私の結論だ。
ヘイロー破壊弾さえなければ、ローリスクローリターンの範疇内…だと思う。
政治能力について
自分でも半分くらいこれが何の記事か忘れていたが、聖園ミカの知能に関する記事である。
「ミカの政治力が他のティーパーティーより劣る」といった発言は自他共に見られるモノであるが、あくまで作中の言動のみで見ると、別段不適と断言できるほど低くは感じない。
また交渉能力については、ティーパーティーで一番なのでは?とさえ思う。他二人が陰キャ寄りという言いがかりはNG
とくに私が感心したのはこのシーンだ。
ここでは、既に先生から受け取った言葉(「もちろん、ミカの味方でもあるよ。」)を勝手に対価として「取引」にすることで、次に言う台詞が正当な報酬であり、先生に利のあるモノと勝手に印象つけている。実際に裏切り者であるアズサを売ったのも信頼を得るための行為として良い。
まあどっちかというと気性的に政治に不向きなのでしょうね。
能力ではなく。
結論として、「聖園ミカは最上位に政治力で劣り、気性に難があるだけであり、知能に関してはキヴォトス全体の上位20%に食い込むのでは?」くらいの知能であると私は考える。実際、裏切ってからの動きは考えなしの馬鹿ではできないでしょう。
2.性格についての考察
①本質を重視する
聖園ミカは感覚を重視し、人の名前を覚えるのが苦手で、呼び方も気にしない。人のことも顔や名前でなく、エピソードで思い出す。大義名分などもあまり気にしないなどの点から、「本質」を重視するのだと考える。
再序盤で先生に「アイスブレイク的な日常会話」を求めたにも関わらず、「先生は、誰の味方?」と直球で聞いて以降、先生の性格を推し測ろうとしなかったのもそのためであると考える。
キャプションを書いてて気づきましたが、ミカ様の中では「会話」と「政治的な話」が完全に解離してるんですね。
会話は楽しむためのもの。政治的な話は面倒だからてっとり早く終わらせるもの。
混同したら怒られそう。
②負けず嫌い
説明不要というか、負けず嫌いな部分が滲み出てる画像を全部貼ろうとすると記事がパンクします。
会話で煽られると、必ず言い返すのもそれでしょう。
逆にミカが自分のことを「バカ」と言えるのは、強さや容姿に自信があるから…?
③会話スタイルについて
ミカ様といえば煽りが印象的だが、それはミカ様の「相手の返事を求める」会話スタイルによるものである。疑問系や相手の返事や反応で成り立つ発言が多く、煽りもその中に含まれる。
ちなみに説明に関しては「わかりやすく」を心がけてるのか、長くなりがちである。これは「相手と自分が理解して会話を続けること」を重視しているからであると考えられる。こう並べると難解な言葉を投げつけて理解を期待するセイアと真逆ですね…
つまり・『疑問や語りかけるような発言を基本として』
・『説明のときは「んー」や「でね」を使いながらわかりやすく』
・『政治話と日常会話のスタイルを解離させて』
・『たまに負けず嫌いな感じを出す』
これさえ守れば君も聖園ミカマスターだ!!!
今すぐ聖園ミカ創作会界に飛び込もう!!!!!
※個人の勝手な分析です。責任は一切負いません。
3.自虐をやめろ聖園ミカ2022
結論前の箸休めに、聖園ミカ自虐集をご覧ください。
基本的にキャプションでの説明になりますので、「え?今までキャプションあったの?」という人は再度読み込むか、表示の変更をオススメします。
資料集めに改めて見てたら辛くなったので、みなさんも辛くなってください…
4.結論
聖園ミカの性格は…
わかりませんでした
いかがだったでしょうか?
ふざけてすみませんでした。お願いしますから最後まで読んでください。
しかし結論としては「裏切りやセイアの件が言動に及ぼしていた影響が強く、エデン条約編の描写から正しい『ミカ様像』を削り出すことはできない。」という事実上同じものとなります。
まあ、何故か「ミカ様は自虐をやめろのコーナー」がオマケでなく結論の前にあった時点で勘のいい人なら察していたかと思いますが、ミカはエデン条約の大半であえて露悪・偽悪的に振る舞っています。
しかもわかりやすくいじけたり暴れたりするのではなく、なんかこう…
湿度の高いひねくれ方をしているので判別がやたら難しいです。
性格考察が薄かったのも、そういった影響のありそうな部分を掻い潜った結果、あれと会話スタイルしか残らなかったという…実装早くして♥️お願い♥️
解釈が別れがちなミカ様の知能と、ミカ様の基本的な性格や会話文について抜き出せたことを収穫としてください……中途半端な考察をした責任とって実装された暁にはまた何か書きます。
よろしければミカ様と先生の関係、今後についての考察(オマケ)も見ていってください。むしろこれが一番自信あります。おまけなのに。
おまけ.先生とミカ様の親愛度検査について
作中思わせブリな態度をとっていたミカ様ですが、実際先生に対して恋愛感情を持っているのでしょうか?
その答えは全て以下の画像に集約されると思います。
ミカにとって、トリニティもアリウスも敵です。
トリニティは裏切りで言わずもがな。アリウスにとってもトリニティのトップたるティーパーティーが憎しみの対象でないわけがなく、どこかで切り捨てられる立場です。
右も左も敵な状況で「何か」になれる可能性を秘めているのは、第三者たる先生だけです。先生がミカに「何か」を求められたことは、ミカ自身がシャーレの先生を呼んだことからも明白です。
ではミカは先生に何を求めていたのでしょうか。
それは、「何か」です。
あの場からミカが助かる一手はあったのでしょうか。アリウスの裏切りで「ドロドロした世界」を知り、現実を知ったミカ。クーデターを成功させるのが良い道なのか。もう自らのキャパシティを越えてしまった現状から逃げるべきなのか。答えはミカ自身も知らない、「何か」を先生に求めていました。
ミカは先生にすがるような想いの「何か」と、先生への罪悪感を持っています。
そして…ミカ自身もそれが何か分からないのなら、それは先生がどんな名前をつけて、どんな処理をしようと自由です。
真面目な先生として「それは味方がほしかっただけ」と誘導するも良し、「それは恋愛感情だ」と意識させるも良し。比較的なんでもアリです。
詭弁を弄んでるのではなく、説得力のある言葉が吐けるなら本当にどうとにでもできる状態です。「想い」はあるのに「中身」がない、という極めて不健全な状態です。中身がないので最初から観測不可能です。最初に発見した誰かが、ミカの抱える想いに名前をつけるしかないのです。
つまりミカと先生の関係の大半は先生の「これから」に握られており、その気になればアクセルをブチ抜くことも可能だということです。
ミソノアーカイブ解禁。やったぜ
……と、いう理由で実装が遅れているのでは?というのが私の考えです。
絆ストーリーに他の生徒が出てくることはほとんどなく、基本的に先生と生徒の一対一です。
そこで好きなだけアクセル踏めるならもう…ネ。
実際逆に難しいと思います。際限なく舵きって進めるので。
あとがき
信じられないことに、これ聖園ミカ聖誕祭用の創作したいなーと思って作った考察なんですよ。現状ではミカのキャラ像が掴めてなくて、私の中のミカ像だけでもまとめる必要があるなと思って。
んで、私は金曜予定あるので実質2日。書きたいテーマだけは決まってますが、少なく見積もっても3万文字はかかりそうです。
なぜオレは二次創作するための考察にこんな時間を…?
誰か助けて……
せんせぇ……