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「ダイバージェント」セルフライナーノーツ 〜スパゲティ編〜

M4 スパゲティ

今回のEPで1番暗いというか、怪しい雰囲気の曲。
オルタナディブロックを演奏したくて作りました。
この曲からB面スタートの心持ちで聴いて頂ければと思います。

これもまた古い曲で、10年以上前にバンドで演奏していました。
歌詞、メロディ、構成は当時のままでです。
「雨が聴こえる」と同じく2019年配布の無料デモにも収録されています。
是非聴き比べてみて下さい。

1番があって2番があって、という構成を一回否定してみようという試みから生まれた曲で、Aメロ→Aメロ→サビ→間奏→サビ×2という一方通行な組み立てになっております。
Aメロ6拍子、サビは4拍子+6拍子。

イントロとAメロでのアコギストロークはライブで演奏していてもとても楽しいです。

あまりギターソロを弾くのは得意ではないのですが、この曲の間奏のギターソロは気に入っています。
ジョン・フルシアンテをリスペクトして、BOSS DS-2のターボモードIIでゲインフルテンの音。
アドリブではなくキメキメのメロディ。
10年以上変わらないフレーズです。

サビのベースのフレーズも昔から変わっていません。
当時はバンドのベーシストに口で歌ったフレーズをコピーさせて弾いてもらっていましたが、改めて演奏してみるとなかなかエグい動きをしていて録音するのに苦労しました。
逆にAメロ部分のベースは今回新しくアレンジ。
こちらも気合い入れて弾かないとちゃんと音が鳴りません。

リズムトラックでは、CASIO SA-46のスネアとダラブッカのリムショットをレイヤーさせています。
曲中の所々で聴かれる「バララッタッタッタ」というフィルインは段ボール箱を指で叩いた音を加工したものです。

他に特筆すべきは、曲中ずっと鳴っているスプーンのカチャカチャいう音ですかね。
ダイソーで買った木製スプーン×2。
細かくてパーカッシブな音が好きなので、いいアレンジになったと自負しています。
最後のサビから混ざってくるもうひとつのパーカッションは浜辺で拾った流木の音です。
スプーンの音と混ざり合ってポリリズムになっています。

この歌の主人公は延命治療中で身体中にチューブを繋げられています。
意識はしっかりしているけれど、身体が動かない人。
別に何を主張したい訳でもないのですが、その状態に置かれた自分を想像しながら作ってみた歌になります。

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ではでは。

オケラ2号

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