ホンキで基本が大事だと、体が僕に教える

せっかくの晴れた日曜日も、風邪を引いてしまえばどこか勿体無いような気がする。風邪を引くなら平日に、思いっきり熱を上げて、声もガサガサになって、昼からガッツリと布団に潜りたいものだ。でも体はそんな都合よく風邪は引いてくれないようだ。

昨日から喉がおかしい感じはしていた。痛くもかゆくもないけど、なんか引っかかる感じ。まあそんな調子の日もある、くらいの気持ちで起きてみれば喉風邪をひいていた。それも絶妙に微妙な程度の風邪で、熱もなければ声も変わらない、ただただ喉が痛む。この風邪の心当たりはいくらかある。シンプルに寝る時間と、寝る格好と、食べるものだ。

最近いろいろと作業が増えて（というか自分で勝手に増やしたのだが）、寝る時間が遅くなっていた。いつもは22時に寝るところを早い時は0時、遅い時は午前2時に布団に入っていた。起きる時間は変えられないので自ずと睡眠時間は減ることになる、だから睡眠不足は多少なりに感じていた。その足りぬ穴を埋めんばかりに昼寝の時間を取るときもあったが、あまり慣れぬことはしないほうがいいようで、ただの横になる時間になったりしていた。やはり、夜の睡眠の時間というのは、すべての人間にとまでは言わないものの、少なくとも僕の体には必要で大切な要素なようだ。

寝る格好は最も改善の余地がある。そりゃ10月の終わろうという時に半袖半ズボンでねれば、風邪を引くに決まっている。しかも下着が見えるか見えないかくらいの短さの半ズボン。外で履けなくなったジャージやタイパンツなどを寝巻きとして活用するのはよくあることだが、さすがに季節はわきまえねばならぬらしい。布団に入っている時は暖かいのだが、問題はやはり布団から出た時の寒さだろう。その寒暖差に僕の体はストレスを受けているようだ。

食べるものは、二週間くらい前から完全にバランスを崩していた。料理をするモチベーションがなくなってしまったのだ。朝ごはんは寒すぎることを理由にキッチン行かなくなってしまった。翌朝にご飯を炊いていたのだが、朝キッチンに立たなくなると自ずとご飯もたかない。それはつまりお昼ご飯の分の白米がないことを意味する。だからお昼ご飯は近くのスーパーやパン屋で買ったものでよく済ませていた。スーパーも、日本のものと違ってお惣菜などがふんだんにおいてあるわけではない。肉とかパンとか、それも味がこってりしてそうなのが見ただけでわかってしまう、そんなものが置いてあるのがポルトのスーパー。野菜は取れないし、果物もたくさん食べるわけではないので、僕の体は今きっとビタミンに飢えているだろう。

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とうことで少々元気をなくした日曜日。テストも近いのでガッツリ机に向かいたいところだが、まあそう簡単にはいかない。先ほども眠気に誘われた僕は30分くらいベッドに横になっていた。僕の体は休息が欲しいらしい。たしかに、先週までロンドンに行ったりして忙しかったので、疲れているところはあるのかもしれない。でも休んでもいられませんからね。

顔と体を真横にして寝てたら、口の中が喉に絡んだ痰でいっぱいになっていた。味とか色とかは全くない、ただのドロドロとした液体。仰向けで寝ていた時にはそんなものは出てこなかった、だから重力のおかげできっと出てきたのだろう。痰で重力を感じてみたりする。

体は何やら戦っているらしい。これは僕自身も応戦しなくては。いいものをよく食べて、暖かい格好をして、早く寝て、新しい一週間に備えなくてはならない。

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空手やどのスポーツでも言えることだとだが、やはり大事なことは基本なのです。基本の突き、蹴り、立ち方、動作。そういうことををしっかり、じっくり、ゆっくり、正確に何回も繰り返すことで、いい動きになってくる。野球やサッカーだって素振りや走り込みや、そういう地道な積み重ねがあってあの素晴らしいプレーにつながっているのです。

生活も一緒や。寝る、食べる。こいつらは生きる基本だ。だからおろそかにしてはならない。

まあ、空手の基本練習は個人的に一番嫌なんですけどね。でも組手も形でもどんな動きにでも繋がるのが基本で、大事ってわかってるから嫌でも取り組むのです。だから料理もちょっとめんどくさいけど、頑張って自分の栄養を作ると思って、今日からまたしっかり作って食べていこうと思います。

やっぱり基本なんだな、って。やっぱり、基本が一番大事らしいです。

2019.10.27
おけいこさん


追記；

昔、食べることについて同じようなことを書いたのをよく覚えています。

気をぬくとついついないがしろにしてしまう、これは基本の特徴かもしれません。あとはめんどくさいとか、でもないと困ってしまうとか。基本の特徴は結構シンプルなのかもしれません。

色々なものやことの基本はなんだろうか、そんなことを考えてみたくもなります。